毎年勝手に生えてきて、繰り返し収穫できる野菜があったら嬉しいですよね!
じつは家庭菜園には、冬に地上部が枯れても根や地下茎が残り、翌年また芽を出す「宿根野菜」があります。種まきや苗の植え付けを毎年やり直す手間を減らせる、まさに夢のような野菜です。
一度植えたら、あとは何もしなくても毎年たくさん収穫できるの?
そこは少し注意!野菜によって、株分け・植え替え・追肥・広がりすぎ対策が必要だよ。
この記事では、家庭菜園やプランターで育てやすい宿根野菜を6種類紹介します。向く場所、収穫までの目安、長く楽しむための管理も一緒に確認していきましょう。
- プランターで始めやすい:イチゴ・ニラ・ハッカ・ミツバ
- 半日陰を生かしやすい:ミョウガ・ミツバ
- 収穫まで待つぶん長く楽しめる:アスパラガス
- 広がりすぎに特に注意する:ハッカ
- 株を更新しながら楽しむ:イチゴ・ニラ






※植え付け・収穫時期は地域、気候、品種、苗の大きさで変わります。購入した苗やタネの表示も確認してください。
宿根野菜とは?一度植えると翌年も芽が出る仕組み
一年草の野菜は、収穫後に株を片づけ、次の季節にもう一度タネや苗から育てます。一方、宿根野菜は寒さなどで地上部が枯れても、根・地下茎・株元が土の中に残り、条件が合うと再び芽を出します。

雑草を抜いてもまた生えてくるのを見たことがある方も多いでしょう。野菜として見ると、この「また芽を出す力」が大きなメリットになります。
宿根野菜は、何もしなくてよい野菜ではありません。長く収穫するには、株ごとの管理を覚えることが大切です。
1.イチゴ|ランナーで株を増やして翌年も楽しめる
イチゴは果物のように食べますが、園芸上は草本のため野菜として扱われます。秋や春に苗を植え、家庭菜園ではプランターでも育てやすい宿根野菜です。
収穫後に親株から伸びるランナーの先へ子株ができるので、土やポットに根付かせれば翌年用の苗を作れます。


一般的な一季なり品種は春にまとまって収穫し、四季なり品種は条件が合えば春から秋にかけて実を付けます。ただし、同じ親株を使い続けると勢いが落ちやすいため、元気な子株へ更新するのが長く楽しむコツです。
2.ニラ|丈夫で繰り返し収穫しやすい
ニラは多年生で、株元を残して収穫すると新しい葉が伸び、春から秋まで繰り返し楽しめます。家庭菜園を始めたばかりの方にも育てやすい野菜です。

何年か育てて株が混み合うと、葉が細くなったり品質が落ちたりします。そのときは春か秋に株を掘り上げて分け、植え直しましょう。
ニラはコンパニオンプランツとして利用されることもありますが、植えるだけですべての病気を防げるわけではありません。周囲の小さな野菜を圧迫しないよう、株間も確保してください。
【ニラの株分け完全ガイド】一度植えたニラを何年も収穫する方法!初心者・プランター家庭菜園 3.アスパラガス|初期に株を育てれば長年収穫できる
アスパラガスは、土から伸びる若い茎を収穫する宿根野菜です。種から育てると収穫まで時間がかかりますが、育った苗や根株から始めれば待ち時間を短くできます。

植え付け直後から無理に収穫すると株が弱ります。最初は茎葉を伸ばして光合成させ、地下の根へ養分を蓄えることを優先しましょう。収穫を始められる年は、種・苗・根株のどれから始めるかや地域によって異なります。

すぐ全部収穫したくなるけど、最初は待った方がいいんだね。
そうだね。アスパラガスは、最初に根株をしっかり育てることが長期収穫への近道だよ。
アスパラガスを長~くたくさん収穫する最強の育て方!失敗しない植え付け~収穫のコツ 4.ミョウガ|半日陰の空きスペースを生かせる
ミョウガは、湿り気のある半日陰を好む宿根野菜です。強い日差しが当たりにくい庭木の下や、建物の東側などを活用しやすいのが魅力です。

食べる部分は、葉の間ではなく地下茎から地表へ顔を出す花芽です。夏から秋に株元をよく見て、花が咲く前に収穫します。

植えた初年度は株がまだ小さく、収穫量が安定しないことがあります。翌年以降を楽しみに、乾燥させすぎず地下茎を育てましょう。地下茎が広がって混み合ったら、間引きや植え替えも行います。
家庭菜園初心者・ミョウガの育て方!失敗しない植え付け~収穫までのコツ 5.ハッカ|香りを楽しめるが増えすぎに注意
ハッカはミントの仲間で、摘んだ葉をハーブティーや香り付けに利用できます。丈夫で育てやすい反面、地下茎や根がよく広がります。

丈夫なら、庭の空いている場所へ植えてもよさそう!
地植えすると想像以上に広がることがあるよ。まずは鉢やプランターで単独栽培するのがおすすめ!
寄せ植えではほかの植物の根域へ入り込み、生育を妨げることがあります。地植えする場合は、根止めを使うなどして広がる範囲を最初から決めましょう。
6.ミツバ|半日陰でも育てやすい僕のいち押し
香りのよいミツバは、汁物や和え物の薬味として少しずつ使える便利な野菜です。強すぎる日差しを避け、乾燥させないように育てます。
僕のいち押しはミツバです。草丈が15~20cmほどになったら、株元を5cmほど残して収穫すると、条件が合えば新しい葉が伸びて再収穫できます。

プランターや植木鉢にも向き、ベランダの半日陰を生かせます。ただし、真夏の乾燥や根詰まり、花が咲いたあとの株の弱りには注意してください。
宿根野菜を毎年楽しむための3つのコツ
1.野菜に合わせて地植えとプランターを選ぶ
広がりやすいハッカはプランター、半日陰を好むミョウガは庭木の下など、野菜の性質と場所を合わせます。小さく始めたい方は、まず1種類をプランターで育てると管理しやすいでしょう。
2.植え付け初期は株を育て、収穫しすぎない
アスパラガスやミョウガのように、植え付け初年度は根や地下茎を育てることが大切な野菜があります。目の前の収穫量だけでなく、翌年の株を残す意識を持ちましょう。
3.混み合ったら株分け・植え替えをする
ニラ、ミョウガ、ハッカなどは、元気に育つほど株が混み合います。葉が細くなる、芽が小さくなる、水切れが早くなるといった変化があれば、適期に株分けや植え替えを行います。
- 冬に地上部が枯れても、すぐに株全体を掘り捨てない
- 春の芽出し前や収穫後に、必要に応じて追肥する
- プランターは根詰まりと水切れを定期的に確認する
- 病気や害虫がある株は、無理に増やさない
- 同じ株を永久に使えるとは考えず、適期に更新する
まとめ|栽培場所に合う宿根野菜から始めよう

今回紹介した宿根野菜は、イチゴ・ニラ・アスパラガス・ミョウガ・ハッカ・ミツバの6種類です。
毎年まったく同じように収穫できるとは限りませんが、根や地下茎を育て、必要な株分け・追肥・植え替えを行えば、タネまきから毎年やり直す手間を減らせます。
ベランダ、庭、畑の空きスペースに合う野菜を選び、まずは1種類から育ててみてください。
宿根野菜は、育てる年数とともに楽しみが増える野菜です。翌年の芽を待つ家庭菜園も楽しんでくださいね!
























