トマトの実がたくさん付いてきた！
でも、下の方の葉っぱが黄色くなってきて心配…
「下葉かき」をしてみましょう！
ぐんぐん伸びて、実も赤く色づき始めた「トマト」
でも、株もとに目を向けると、「葉っぱが黄色くなってる…」。この状態を放っておくと、実の付きや味も悪くなり、早くに枯れてしまうこともあります。
そこで今回は、プロの農家さんで必ず行っている作業である「下葉かき」を初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説していきます！ぜひ参考にしてみてください。
豆知識
「下葉かき」とは、下の方の古くなった葉っぱを取り除いてあげること。下葉かきによって、株全体の光合成をよりスムーズにすることができます。さらに！風通しもよくなるので病気に強くなり、実にもしっかりと栄養が届くようになります。
収穫の後半になると、苗の元気がなくなり実の甘さが少なくなってしまった経験のある方は、下葉かきをしなかったことが原因かもしれませんね。
下葉かきで、
最後まで美味しいトマトが収穫できるようになりますよ！
トマトの葉っぱの役割について
同じように見えるトマトの葉っぱですが、付いている場所によってそれぞれの役割が分かれています。
苗を植えてから8枚〜9枚目の葉っぱが出てくると、そこに最初の花である「第一果房」が咲きます。それ以降は、葉っぱが3枚出て花が咲き、また葉っぱ3枚出て花が咲き…というように、上へ上へと成長していきます。
つまり、初期に生えてくる8枚目〜9枚目の葉っぱたちは、トマトの株全体を大きくする役割を持っているんです！実の大きさや味に及ぼす影響が少ない葉っぱなので、取ってしまって問題がないということなのです。
目指せ！美味しいトマト！大豊作！！
一番大事な葉っぱはどれ！？
実を育てるために一番大切なのは、果実のすぐ近くに生えている3枚の葉っぱ！特に重要なのが、実のすぐ下に生えてきている葉っぱです。実のすぐ下の葉っぱは果実に最も近いので、光合成で作った栄養を一番効率よく届けてくれます。
次に重要なのが、実の2段上にある葉っぱです。根っこから吸い上げた水分や栄養を上まで引き上げて果実に届ける“ポンプ役”として活躍しています。
プロの農家さんも
「実のすぐ下の葉っぱは絶対に切らないように！」って言ってます。
下葉かきの時期と方法とは
下葉かきを行うタイミングは、第3花房に実がつき始めた頃！下の方の葉っぱは古くなって、光合成の力が弱めに…。これをそのまま放っておくと、病気の原因になることもあります。
第１果房より下にある8枚目〜9枚目の葉っぱは、地面に近い方から、黄色くなってきている葉っぱを優先して摘み取ってください。さらに、一気に葉っぱを取りすぎないように注意が必要です。１日2枚ずつ、数日に分けて徐々に取るようにしましょう。
葉っぱを急にぜんぶ取っちゃうと、
トマトの株がびっくりしちゃいますよ！
下葉かきをする理由とは！？
下葉かきをする大きな理由は、株全体の栄養効率をグンとアップさせるため。時間が経った葉っぱはもう光合成の力が落ちていて、ほとんど栄養を作れていません。下葉かきで不要な葉っぱを取り除いてあげると、光合成をしっかりしてくれる上の方の葉っぱに栄養を集中させることができます。
また、風通しをよくして病害虫の発生を防ぐためという理由も。株元に葉っぱが密集すると湿気がこもりやすくなり、灰色かび病やうどんこ病といった病気の原因に…。また、虫にとっても居心地のいい隠れ家になってしまうのです。
下葉かきで株の健康を守れて、
実の品質や収穫量をアップできますよ！
下葉かきの手順
第一果房の実の半分ぐらいが赤くなってきた頃が、次の下葉かきのタイミング！残していた果房のすぐ下の葉っぱと果房の2段上にあった葉っぱも整理していきます。ただし！このときは第２果房のすぐ下の葉っぱだけは、絶対に切らないように注意してくださいね。
この要領で、第２果房の半分ぐらいが赤くなってきたタイミングで、さらに次の下葉かきを行っていきます。
【出典】グロ子のガーデニングと家庭菜園
この流れで
下葉かきを順々に行っていきます！
下葉かきで残す葉っぱの枚数とは
収穫をする度に全ての葉っぱを摘んでいってしまったら、トマトの株の勢いを維持するために必要な葉っぱまで摘んでしまうことになります。ですから、何枚かの葉っぱを残す必要があるのです。
トマトには、苗が快適に成長していける葉っぱの枚数があります。ミニトマトなら15枚〜18枚程度、大玉トマトなら20枚〜24枚程度と言われています。この枚数をキープしていきながら、下葉かきを行っていくことが理想なんです。
ぜんぶ取って
「つんつるてん」の状態にしちゃったらダメですよ。
下葉かきの注意点
下葉かきの作業は、晴れた日の午前中に行うことがベストです。朝のうちに下葉かきをしておけば、切り口がしっかりと乾き、病原菌が入るリスクを減らせます。
反対に、夕方や雨の日の下葉かきはNG！切り口が湿ったままになりやすく、病気の発生原因になってしまうので注意してくださいね。
作業を行う時間帯も大切なんですよ。！
まとめ
下葉かきをすることで、収穫するたびに実の付きのよさを実感できますよ。「下葉かき」の詳しいやり方は、こちらの動画でさらに詳しく説明していますのでご覧ください。ご自身のトマトの様子に合わせて、ゆっくり、そして優しく、下葉かきをやってみてくださいね。
動画で見たい方はこちら！
農家は必ずやっているトマト栽培の重要作業！下葉と葉かきhttps://youtu.be/GY6G3t_hlCA
これはCTAサンプルです。
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