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野菜を植える前に「土のpHを測ろう」って聞くけど、何を用意すればいいの? 数字が分かっても、その後どうすればいいのかな…。
自分の土が、育てたい野菜に合っているかを確かめるためなんだよ♪ 土の準備から測り方、測った後にすることまで、一緒に見ていこうね。
野菜がよく育つ土にしたい。でも、今の土が酸性なのか、石灰を入れた方がよいのかは、見ただけでは分かりませんよね。売り場で酸度計を見つけても、「これを挿せばいいの?」「小さな鉢でも使える?」と迷ってしまいます。
pHを測れるようになると、勘だけで土づくりを進めずに、育てたい野菜の目安と、自分の土の状態を比べられます。この記事では、初めての方にも準備と作業を想像できるよう、順番に説明しますね。
pHは、土の酸性・アルカリ性の度合いを表す数字です。育てる野菜の目安を知る → 自分の土で使える方法を選んで測る → 結果に合わせて土を整える。この流れを押さえると、石灰を入れるかどうかも考えやすくなります。
pHを測ると、土づくりの何が分かる?
肥料を入れているのに、思うように育たない。次の野菜を植える前に、今の土を確かめたい。そんなときに知っておきたいのが、土のpHです。酸度が合わないと、野菜が養分を吸収しにくくなることがあります。
数字の7が中性で、それより小さいと酸性側、大きいとアルカリ性側です。ただし、7に近づければ、どの野菜もよく育つという意味ではありません。野菜ごとに育ちやすい範囲が違うからです。

たとえば、育てる野菜の目安がpH6.0~6.5で、測った値が6.0なら、その範囲に入っています。酸度を理由に石灰を増やす必要はなく、次の土づくりへ進めます。「数字を出す」だけでなく、こうして次の作業を決めるために測るんですね。
pHだけで生育の原因がすべて分かるわけではありませんが、土の状態を確認する一つの手掛かりになります。
まずは、育てたい野菜のpHを確認しよう
これから育てる野菜を探してみてください。最初に目標が分かると、測った数字を見たときに迷いにくくなります。
| 育てる野菜 | pHの目安 |
|---|---|
| ホウレンソウ・エンドウ | 6.5~7.0 |
| トマト・ナス・キュウリ・ハクサイ・レタス | 6.0~6.5 |
| キャベツ・ダイコン・ニンジン・タマネギ・コマツナ | 5.5~6.5 |
| ジャガイモ・サツマイモ | 5.5~6.0 |
資料や栽培条件によって目安には幅があります。種袋や品種の栽培案内に指定がある場合は、そちらも確認しましょう。
ジャガイモとホウレンソウでは、合う数字が違うんだね!
そうなんだよ♪ まず育てたい野菜を決めて、その目安と比べよう。範囲の境目に少し近いからと、数字をぴったり合わせようとしなくても大丈夫だよ。
測る前に、場所と道具を準備しよう
石灰や肥料を入れる前に、測る場所を決める
次の野菜を植えるための土づくりなら、石灰や肥料を入れる前に確認しておくと、元の土の状態をつかみやすくなります。先に資材を入れてしまった場合は、その製品が案内する期間を取り、土となじませてから測りましょう。
畑は一か所だけでなく、場所を変えて確認します。端の一か所で測った数字が、畝全体を表しているとは限らないためです。違う管理をしている畝や鉢は、ひとまとめにせず分けて調べます。
必要な物は、測定液と挿すタイプで違います
| 土を採って測定液で調べる | 土へ挿す酸度計で調べる |
|---|---|
| 測定液・付属の試験管と比色表 | 土壌酸度計・機種に合う手入れ用の紙やすり |
| 小スコップ・混ぜる容器・同じ量を量れる容器・水道水 | 小スコップ・水・使用後に土を拭く布 |
容器や道具を先にそろえておけば、「土を採ったけれど、次の作業ができない」と慌てずに済みます。土に使う容器は食品用と分けておきましょう。
自分の土と、作業のしやすさで測り方を選ぼう
測り方は、大きく分けて「土を採って、液の色を比べる方法」と「計測部を土へ挿して、数字や針を読む方法」があります。手頃さだけでなく、使う土と準備の手間を比べてみましょう。
今回紹介するシンワA-2・B-2は、計測部に土が密着して反応する仕組みです。腐葉土・ピートモス・砂など、隙間が多い・粒が粗い用土では正しく測れない場合があります。プランターの培養土を調べたい方は、袋の原料と機種の適合を確認してください。対応しない用土なら、挿すタイプを無理に選ばず、用土メーカーへ測定方法を確認しましょう。
| こんな使い方なら | 候補になる道具 |
|---|---|
| まずは手頃に始めたい。土を採り、色を見比べる作業ができる | アースチェック液5mL |
| 畑の土で使い、大きな数字ではっきり読みたい | シンワ A-2 大文字72730 |
| 畑の土で使い、電池交換なしで続けたい | シンワ B-2 72787 |
商品名を押すと、その方法の手順と商品説明へ進めます。すでに道具をお持ちなら、同じ種類でも機種ごとの説明書に合わせて使ってくださいね。
まず手頃に試したい|土を採って、測定液の色で調べる
植え付け前に、土の状態を一度確かめてみたい。測定器を用意する前に、少ない費用から始めたい。そんな方には、土と水を混ぜ、上澄みに液を加えて調べる方法があります。
① 土を採り、同じ容器で土1杯・水2杯を量る
畑全体の目安を調べるときは、中央と対角線上の計5か所から土を採って混ぜます。地表2cmを除き、深さ15cmまでの土を採るのが一つの方法です。端や表面だけに偏らず、育てる部分の土を集めましょう。
採った土から根や石などを除き、アースチェック液の説明に従って準備します。ここからは、この商品の測定手順です。

土1に対して、水2。重さではなく体積の割合です。同じ容器の同じ高さまで量れば、土1杯・水2杯と考えられます。土は山盛りにせず、表面を平らにして量り、よく混ぜましょう。
② 澄んだ上澄みを試験管へ取り、液を加える
できるだけごみを取り除き、澄んだ上澄みを3mL、測定液を3滴の順で付属の試験管へ入れ、ふたをしてよく振ります。
③ 付属の色見本と比べ、pHを読む
色が変わったら、付属の比色表と見比べます。比色表は、色ごとにpHが書かれた見本です。スマホ画像の色ではなく、実際の付属品で確認してください。使い終わったら試験管を水道水で洗います。
この方法から始めたい方へ|KINCHO園芸 アースチェック液5mL
使う機会が土づくりの前などに限られ、採土と色比べの手間をかけられる方に合います。測定液・試験管・比色表を使うので、「何をそろえて、何と比べるか」が分かる商品です。
一方、何か所も繰り返し調べると、土を採って混ぜる作業が増えます。色の違いを見分けるのが難しい方にも向きません。その場合は、使う土が対応していれば、次の数字で読むタイプを比べてみましょう。
取り寄せとなる販売先もあるため、植え付け日が迫っている方は、お届け予定も確認してくださいね。
畑で繰り返し測りたい|挿すタイプは土の準備がポイント
容器に土を採り、水と混ぜる作業を毎回するのは大変。そんな方には、その場所の土へ挿して測る方法が候補になります。ただし、乾いた地面へ挿しただけでは、正しく測れないことがあります。

大切なのは、計測部が入る深さまで水をなじませ、土と金属部分を密着させること。表面だけぬれていても、下が乾いていたり、周りに隙間があったりすると、値が安定しない原因になります。
土を十分に湿らせる・計測部を手入れする・土と計測部を密着させる。この3つを確認しましょう。手入れする部分と待ち時間は機種ごとに違うため、下の手順を分けて見てくださいね。
目盛りを読む負担を減らしたい|大きな数字で確認する
小さな針の目盛りを読み取るのは、少し大変ですよね。畑で測った数字をはっきり確かめたい方には、液晶の数字が大きいタイプが役立ちます。
シンワ デジタル土壌酸度計A-2 大文字72730
大きな数字とバックライトで、細かい目盛りを追わずに読めることが、この商品を選ぶメリットです。pH3.5~9.0に対応し、7を超えるアルカリ性側も数値で確認できます。
- ① 計測部の先端から約10cmを、説明書に合う目の細かい紙やすりで軽く磨きます。
- ② 土に水を加えてよく混ぜ、計測部が入る深さまで湿らせます。
- ③ 垂直に挿して土を寄せ、計測部を密着させます。説明書では、計測部が完全に覆われる約15cmの深さが案内されています。
- ④ 電源を入れ、PH表示になっているか確認します。約30秒待ち、安定した数字を読みます。
- ⑤ 場所を変えて数回確認し、使用後は土を拭き取り、先端を乾かして保管します。
単4アルカリ乾電池3本で動きます。浅い鉢へ無理に押し込まず、必要な深さと用土の適合を確認して選びましょう。本体は防水ではなく、水洗いできません。
表示は0.5刻み、精度は±pH0.5です。大きな数字は読みやすさの利点で、細かな誤差までなくなるという意味ではありません。
電池交換なしで使いたい|針で読む酸度計を選ぶ
使おうと思ったときに、電池が切れていた…。その準備を減らしたい方には、電池不要の針式があります。数字の読みやすさより、電池を用意せず使えることを優先する選び方ですね。
シンワ 土壌酸度計B-2 72787
電池不要に加え、酸度を測るのに合う湿り具合かを先に確認できる点が、この機種の特徴です。「WET DRY」で準備状態を確かめ、「pH」へ切り替えて針を読みます。
- ① 測る場所の表面から約5cmの土を除き、落ち葉・根・石を取り除きます。電極部は説明書に従い、付属の紙やすりなどで軽く磨きます。
- ② 土へ水を加えてよく混ぜ、15~20分ほどなじませます。
- ③ WET DRYへ切り替え、電極部を左右に回しながら垂直に挿し、電極部が埋まるまで土を密着させます。約1分後に針を読みます。
- ④ 測定コンディションが4~7に入るよう水分を整え、pHへ切り替えます。さらに約1分待ち、安定した位置を読みます。
- ⑤ 場所を変えて数回確認し、使用後は土を拭き取って乾かします。
4~7は「pHを測る準備に合う状態」の目安で、野菜へ水をやる時期を示すものではありません。機能の役割を分けると、迷わず使いやすくなります。
測定範囲はpH3.0~7.0、精度は±pH0.5です。7を超える側を詳しく知りたい方にはA-2の方が候補になります。
ほかの酸度計も比べて、自分が使いやすい一台を選びたい方はこちら。測定範囲や読み方から比較できます。
測った後は、野菜の目安と比べて次の作業を決めよう
測定できたら、最初に確認した野菜の目安へ戻ります。測った日・場所・方法・数字をメモしておくと、次の土づくりでも比べやすくなりますよ。
目安の範囲内なら、その酸度を生かして土づくりへ
酸度だけを理由に石灰を追加する必要はありません。次に、土の硬さや水はけ、育てる野菜に必要な堆肥・肥料などを考えていきましょう。
目安より低いなら、測り直してから酸度調整を考える
まずは土の湿り具合や計測部の手入れなど、使った道具の準備を確認します。条件を整え、場所を変えても酸性側へのずれが確認できたら、石灰による調整が候補になります。
目安より高いなら、石灰を増やさず原因を確認する
石灰はpHを上げるために使います。すでに高い状態へ追加しても、低くする対策にはなりません。これまで入れた資材と測定条件を見直し、大きく外れた状態が続く場合は、地域のJAなどへ土壌診断を相談しましょう。
簡易測定には誤差があり、方法や土の状態でも値は変わります。境目のわずかな差だけで石灰を増やさず、同じ方法・条件で確かめましょう。大切なのは数字をぴったり合わせることより、育てる野菜に合う土へ整えることです。
測った数字の見方が分かったら、次は土づくりですね♪ 畝づくりや植え付けの基本も手元で見返したい方には、本でもまとめています。
酸性側への調整が必要なら、使う量に合う石灰を選ぼう
測って確かめた結果、石灰が必要だった。ここで初めて、使う資材を選びます。苦土石灰は酸度を調整しながら、カルシウムやマグネシウムを補う資材です。
まず、袋の「1㎡あたり」「用土1Lあたり」などの表示と、使う広さ・土量を確認しましょう。pHがどれだけ低いかだけでは、必要な石灰の量は決まりません。土の性質でも変わるため、目分量で増やさず製品の使用量に沿って量ります。
少量から使い、残りの保管を抑えたい|花ごころ Let’s苦土石灰500g
小さな菜園のために、5kgの袋を抱えるのは大きすぎるかも…。必要量が少ない方には、小袋が持ち運びや保管の負担を減らしてくれます。
Let’s苦土石灰は500g入り。少量を準備したい方が、大袋を余らせずに使い始めやすい容量です。メーカーは、土へ混ぜて2週間ほどなじませてから植え付ける使い方を案内しています。植える日から逆算して準備できる方に合います。
量が足りるかと、植え付けまでの時間を確認して選んでくださいね。今日すぐ植えたい場合には、この待ち時間が合いません。
畑へまとめて使い、粉の舞い上がりを抑えたい|刀川平和農園 苦土石灰 粒状5kg
畝がいくつもあると、小袋では足りないことがあります。使う量が多い方は、袋の容量だけでなく、まくときの扱いやすさも比べてみましょう。

5kgの量をまとめて用意しながら、粉が舞う扱いにくさを減らしたい方に合います。粒状は粉状より舞い上がりにくい形です。必要量を量って偏らないようにまき、土と十分に混ぜます。
数鉢だけなら余る場合もあるので、袋を持ち運べるか、乾いた保管場所があるかも確認しましょう。粒状でも、土の上へ置けば調整が終わるわけではありません。
量って均一にまき、土とよく混ぜる

必要量を量り、使う範囲へ均一にまいて混ぜます。製品が案内する期間なじませてから確認し、まいた直後に数字が動かないからと追加を繰り返さないようにしましょう。
植え付けが近い方や、有機石灰も比べて選びたい方はこちら。使う予定に合う一袋を探せます。
酸度を確認できたら、次は「堆肥や肥料をいつ入れるか」も気になりますよね。こちらでは土づくり全体の順番を確認できます。具体的な量や間隔は、使う製品の表示と合わせて見てくださいね。
初めて測るときに、気になりやすいこと
新しい野菜用培養土も、必ず石灰で調整する?
酸度調整済みと表示された新しい培養土は、習慣で石灰を追加せず、その袋の案内に沿って使います。再利用する土も「去年使ったから必ず追加」とせず、土の状態を確認して判断しましょう。
毎回同じ数字になるのは、故障?
まずは土が乾いていないか、計測部と土に隙間がないか、計測部が汚れていないかを確認します。用土の適合や測定モードも見直し、準備を整えても変わらない場合はメーカーへ相談してください。
pHが合えば、育たない悩みは解決する?
酸度は、土の状態を知る一つの目安です。肥料、水はけ、水やり、日当たり、気温、根の傷みなども生育に関わります。pHが適正なら、ほかの原因へ目を向ける手掛かりにしましょう。
自分の土を知って、次の野菜づくりへ進もう
最初は難しく感じるpHも、「野菜の目安を知る」「道具に合う準備で測る」「結果から次の作業を決める」と分ければ、一つずつ確認できます。
手頃に色で比べるか、畑で数字や針を読むか。自分の土と、続けやすい作業から選んでみましょう♪ 土の状態を知ることが、次の土づくりの助けになりますよ。
詳しい使用方法・参考資料
- KINCHO園芸:アースチェック液の使用方法
- シンワ測定:A-2の製品情報 / 取扱説明書(測定準備・操作手順)
- シンワ測定:B-2の製品情報 / 取扱説明書(測定前の水分確認・操作手順)
- JAグリーン大阪:野菜の土壌pHの目安
- JAあつぎ:畑の中央・対角線上5か所から土を採る方法
- 花ごころ:Let’s苦土石灰の使い方
- 刀川平和農園:粒状苦土石灰5kg










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