できるだけ化学肥料は使いたくないんですが…
有機肥料って、効果が出るのが遅いのも気になってて…
それなら“ぼかし肥料”がおすすめですよ。
有機なのに、効果も早くて使いやすいんです!
家庭菜園を始めると、肥料選びで悩む方はとても多いです。
「できるだけ化学肥料は使いたくない」
「でも、有機肥料は効くまで時間がかかる…」
そんなお悩みを解決してくれるのが、ぼかし肥料です。
ぼかし肥料は、有機肥料でありながら、すぐに効果を感じやすいのが特徴。
元肥にも追肥にも使えることから、家庭菜園からプロの農家さんまで幅広く使われている“万能肥料”なんです。
今回は、材料たった2つとお湯だけで作れる、初心者向けの簡単な方法をご紹介します。
「難しそう…」と感じていた方でも大丈夫。
少量から手軽に作れるので、ぜひ気軽にチャレンジしてみてくださいね♪
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ぼかし肥料とは?初心者でも使いやすい理由

ぼかし肥料とは、米ぬかや油かすなどの有機肥料に、土やもみ殻などを混ぜて発酵させて作る肥料のことです。
土に肥料分を混ぜて“ぼかす(薄める)”ことから、この名前がついたと言われています。
そもそも有機肥料は、微生物に分解されてから効果を発揮するため、どうしても効き目が出るまでに時間がかかるのが難点です。
ですが、ぼかし肥料はあらかじめ発酵させてある状態なので、土に入れたあとすぐに使えるのが大きな特徴です。
生の有機肥料の場合は、分解の途中でアンモニアガスや発酵熱が発生し、野菜の根を傷めてしまうことがあります。
そのため、植え付けの2週間〜1か月ほど前に土に混ぜておく必要があります。
一方で、ぼかし肥料はすでに発酵が進んでいるため、すぐに種まきや植え付けができるだけでなく、追肥としても安心して使えます。
さらに、有機肥料ならではの効果の持続性も期待できるため、初心者の方でも扱いやすい肥料なんですね。
ぼかし肥料の材料と準備するもの

ここからは、実際にぼかし肥料を作るために必要な材料と道具をご紹介します。
今回は、材料2つだけで簡単に作れる方法です。
材料(米ぬか・納豆・ぬるま湯)
まずは材料を準備しましょう。
① 米ぬか
米ぬかは、お米屋さんや精米機で無料でもらえるものでOKです。もし近くで手に入らない場合は、市販の「ぬか漬け用の米ぬか」でも代用できます。
② 納豆(1パック)
納豆は発酵を助けてくれるだけでなく、発酵をスムーズに進めてくれるため、ぼかし肥料作りにおすすめの材料です。
③ ぬるま湯(約30度・2リットルほど)
水ではなく、少し温かいぬるま湯を使うことで、発酵が進みやすくなります。
材料はこれだけ。とてもシンプルですよね!
用意する道具(容器・ビニール袋など)
続いて、用意する道具です。
- 納豆を混ぜるための容器と割りばし
- 米ぬかを混ぜるための大きめの容器
- 混ぜた後に保管するためのビニール袋
ビニール袋は、作る量に合わせたサイズのものを用意します。
また、発酵中は毎日1回ほど混ぜるため、厚手で丈夫なものを選ぶのがおすすめです。
これで準備は完了です。
米ぬかと納豆で作るぼかし肥料の作り方

ここからは、実際にぼかし肥料の作り方を手順ごとに解説していきます。
作業自体はとてもシンプルなので、順番に進めていけば初心者の方でも安心して作れますよ。
手順① 米ぬかを容器に入れる
まずは、大きめの容器に米ぬかを入れていきます。
米ぬかの量は特に決まりはなく、自分が作りたい量でOKです。
少量からでも作れるので、最初は無理のない量で試してみてくださいね。
手順② 納豆をお湯で混ぜて菌を広げる
次に、別の容器に約200ccほどのお湯を入れ、その中に納豆を入れてよくかき混ぜます。
このときのポイントは、納豆の粘りを水の中で広げるように混ぜることです。
納豆菌を全体に行き渡らせるイメージで、粘り気が均一になるまでしっかり混ぜていきましょう。
納豆は発酵をスムーズに進めてくれるだけでなく、病気を減らす働きもあるため、ぼかし肥料の材料としてとても相性が良いんです。
手順③ 米ぬかと混ぜて水分調整する
混ぜ終わった納豆を、米ぬかの入った容器に入れてよく混ぜ合わせます。
全体がなじんできたら、用意しておいたぬるま湯を少しずつ加えていきます。
ここでのポイントは、一気に入れずに少しずつ加えることです。
下の方に水分がたまりやすく、固まりになってしまうことがあるため、下から上へとしっかり混ぜていきましょう。
仕上がりの目安は、ぬか床よりも少し水分が少ない状態で、 「強く握るとギリギリ団子になるかならないか」くらいの固さです。
もし水分が多くなってしまった場合は、米ぬかを少し足して調整してくださいね。
手順④ ビニール袋で保管し発酵させる
全体が均一に混ざったら、米ぬかをビニール袋に入れて口をしっかり縛ります。
そのまま、玄関などの涼しい日陰で保管していきます。
発酵を進めるために、1日1回ほど袋の中に空気を入れるように混ぜるのがポイントです。
ここまでできれば、ひとまず一安心です。
ぼかし肥料作りのポイントと発酵管理

ぼかし肥料作りで大切なのが、発酵の管理です。
特に「温度」と「毎日の混ぜ作業」が、成功のポイントになります。
しっかり管理できれば、失敗せずに発酵を進めることができますよ。
温度管理のコツ(約40度を保つ)
発酵中の米ぬかは、触ってみてお風呂と同じくらいの温度(約40度)を保つのが理想です。
このくらいの温度をキープすることで、発酵が順調に進みやすくなります。
また、1日1回は空気を入れるために混ぜることも大切なポイントです。
しっかり空気を取り込むことで、発酵がスムーズに進みます。
温度が上がらない・上がりすぎる場合の対処
発酵の様子を見ていると、温度がうまく上がらない場合もあります。
2〜3日たっても温度が上がらないときは、発酵を促すために温めてあげましょう。
ペットボトルにお湯を入れて、湯たんぽ代わりに米ぬかの中に入れる方法がおすすめです。
逆に、温度が40度以上に上がりすぎてしまう場合は、普段よりもしっかり混ぜて温度を下げてあげます。
また、毎日のお手入れをサボってしまうと、コバエやダニが発生しやすくなるため注意してくださいね。
発酵期間と完成の目安(10日〜2週間)
発酵は、毎日混ぜながら10日〜2週間ほど続けていきます。
発酵がしっかり進むと、徐々に温度が下がってきます。
この「温度が下がってきた状態」が、完成のサインです。
ここまでくれば、ぼかし肥料の完成です。
ぼかし肥料の成功・失敗の見分け方

失敗した場合、水分が多すぎると腐敗が進み、納豆とは違う強い異臭が出てきます。
多少のにおいであれば問題ありませんが、このような状態になった場合は残念ながら失敗です。
その場合は、無理に使わず破棄するのがおすすめです。
一方で、成功のサインのひとつが白いカビの発生です。
カビと聞くと失敗に思えるかもしれませんが、ぼかし肥料の場合は発酵が順調に進んでいる証拠なので安心してください。
ぼかし肥料の使い方と注意点

ここからは、ぼかし肥料の使い方と注意点について解説していきます。
正しく使うことで、より効果を実感しやすくなりますよ。
元肥と追肥での使い方
ぼかし肥料は、速効性(すぐに効果が出る)があるのが大きな特徴です。
使い方としては、
・植え付け前に土に混ぜる「元肥」
・植え付け後に追加する「追肥」
この2つの使い方があります。
その中でも、特におすすめなのが追肥としての使い方です。
「化成肥料は使いたくないけど、有機肥料だと効果が遅い…」 という方にとって、ぼかし肥料はとても使いやすい肥料です。
使うときの注意点(触れない・与えすぎない)
ぼかし肥料は発酵済みとはいえ、使うときは注意が必要です。
まくときは、化成肥料と同じように野菜に直接触れないようにして、土の表面に軽くまくようにします。
また、有機肥料だからといって安心してしまい、与えすぎてしまうのはNGです。
肥料分が多くなりすぎると、逆に悪影響が出てしまうことがあります。
適量を守って使うことが大切です。
保存方法と虫対策
ぼかし肥料は即効性があり、とても優秀な肥料ですが、原料に使っている米ぬかは虫がつきやすいという特徴があります。
そのため、基本的には使う分だけ作るのがおすすめです。
もし多めに作る場合は、しっかり乾燥させることで、長期間保存できるようになります。
ぼかし肥料作りの補足

今回ご紹介した方法では、初心者の方でも簡単に作れるように、もみ殻は使用していません。
ですが、もみ殻を入れることで混ぜやすくなるというメリットがあります。
実際に作ってみると分かりますが、米ぬかを均一に混ぜるのは意外と大変です。
少量であれば問題ありませんが、大量に作る場合は、もみ殻を加えることで作業がしやすくなります。
また、もみ殻には「ケイ酸」という肥料分が含まれているため、より良い肥料を作ることができます。
入手できない場合の代替方法
もし、もみ殻が手に入らない場合は、バーク堆肥を混ぜるのもおすすめです。
状況に応じて材料を工夫しながら、自分に合った作り方で取り入れてみてくださいね。
まとめ
今回は、米ぬかと納豆を使ったぼかし肥料の作り方をご紹介しました。
ぼかし肥料は
- 有機肥料なのに効果が出やすい
- 元肥にも追肥にも使える
- 初心者でも手作りできるといった魅力がある
とても使いやすい肥料です。
材料もシンプルで、少量から気軽に作れるので、家庭菜園を始めたばかりの方にもぴったりです。
自分で作った肥料で野菜を育てるのも、またひとつの楽しみですよね。
最初は難しそうに感じるかもしれませんが、ポイントを押さえればしっかり発酵させることができます。
ぜひ今回の方法を参考に、ぼかし肥料作りにチャレンジしてみてくださいね。
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