冬【12月~2月】

効果と効能が全く違う!牛ふん堆肥と鶏ふんの正しい使い方【初心者・家庭菜園】

「有機栽培で育てたい」と言う方必見!家庭菜園で使う牛糞と鶏糞ですが、どのような違いがあるのか?

どちらも動物性の堆肥ですが、違いとしては〝牛〟なのか、それとも〝鶏〟なのかの違いで、成分自体は大きな違いが無いと思っている方もいらっしゃるかもしれません。

この2つの堆肥は、使い方も植物に与える効果が全く違います! そこで今回は〝牛糞と鶏糞の使い方の違い〟を 初心者の方にも分かりやすく説明していきます! それではよろしくお願いします。

動画で見たい方はこちら!

豆知識

牛糞と鶏糞の違いについてご説明する前に、皆さんに知っておいて欲しいことが2つあります。

この2つの事を理解する事で、牛ふんと鶏ふんの違いがより深く分かるようになり、有機栽培の手助けになると思います。

肥料の三大栄養素

ポコ2号

1つ目は、なに?

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〝肥料の三大栄養素〟だよ。

肥料の三大栄養素とは「窒素」「リン酸」「カリ」のことで、野菜を育てるうえで最も重要な成分です。

ご存じの方も多いとは思いますが、この3つが適切に土の中に含まれていることによって、野菜が栄養分を吸って元気に成長していくために大切な要素です。

そのため、この三大栄養素が土の中に入っていないと「野菜上手に育たない」という事になるんですね。 

化成肥料

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そして、2つ目は?

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〝化成肥料〟だよ。

肥料の製造方法には色々とあり、牛糞と鶏糞について理解を深めるうえで大切になってくるのが〝化成肥料〟です。

 化成肥料とは、2種類以上の原料を混ぜた「配合肥料」を、化学的または物理的な工程を経て、粒状に加工した肥料の事を言い、

化成肥料を使うメリットの1つとして、「肥料効果がすぐに現れる」という事があげられます。 


この〝肥料の三大栄養素〟と〝化成肥料〟の特徴を理解したうえで、

牛糞と鶏糞の違いについて説明していきますね! 

どちらが良い肥料?

まず鶏糞の肥料成分ですが、 鶏糞には、窒素2~4%・リン酸4~6%・カリウム2~3%が含まれており、

牛糞と比べると、3倍から4倍の圧倒的に高い栄養素が含まれています。

鶏糞は肥料として、化成肥料なみの効果が期待できる。という事なんですね。

鶏ふんは、元肥(もとごえ)や追肥など、肥料として使用する事で高い効果を発揮します! 


いっぽう牛糞の肥料成分は、窒素0.8%、リン酸1.7%、カリウム1.8%となっており、

鶏糞に比べると少ないことが分かります。

窒素は、かなり低い数値になっていますので、牛糞には肥料効果は大きく見込めません。


この事からも分かるように、三大栄養素を多く含む〝鶏糞〟の方が、同じ動物性の堆肥でも肥料に向いている堆肥。と言う事になります! 

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ねえねえ、お兄ちゃん!

「それじゃあ牛糞には、いったいどんな効果があるの?

牛糞は鶏糞よりも価格が高いです。そうなると、「肥料効果も高くて、値段もお手頃な鶏糞を選べばいいんじゃないの?」となりますが、

 ここで注目すべきなのが、

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〝土壌の改良効果〟です。 

牛糞の土壌改良効果

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ここでひとつ、皆さんに質問です! 

なぜ?「土はフカフカでなければ」いけない のでしょうか。 

例えば、カチカチの土に野菜を植えるとします。カチカチの土だと野菜は、土の中の肥料を吸いうまく上げることが出来ない。

という事が起きてしまいます。カチカチの土にいくら肥料を撒いてもあまり意味がない。という事なんですね。 

また、肥料をしっかり土の中で保っておく、効果を長く持続するためにも土はふかふかである必要があります。


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そこで、牛糞の登場です! 

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どういった、使い方をすればいいの?

牛糞は〝堆肥〟として使います。

ホームセンターなどで売っている、牛糞の多くは〝牛糞堆肥〟と書いてあり、土を「ふかふか」に「柔らかく」する効果があります。 

牛糞堆肥は、もみ殻や木の皮なども原料として使われていて、そこに含まれる「セルロース」という、植物を構成するための成分が重要な役割を果たしています。

このセルロースが分解されることで、土を柔らかく「ふかふか」にする効果があります。 


例えば「木の皮にセルロースがたくさん入っている」からといって、そのまま土の中に入れる!なんてことは普通しませんよね。

もし、木の皮をそのまま入れたとすると、それが分解されるまでには何年もかかってしまいます。

そこで、早く分解をさせたい!ということで、

牛糞を使って分解速度を速め、比較的短期間で分解させたものが市販で販売されている〝牛糞堆肥〟!というものです。

〝牛糞〟そのものではなく「牛糞にもみ殻や木の皮などを混ぜ込んだものが、土をふかふかにするために必要になる」という事なんですね。 

牛ふんと鶏ふんの注意点

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ここで!気をつけて頂きたいのが、

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〝牛糞にも化成肥料としての役割が含まれている〟と言うことだよ。

牛糞は、窒素の成分は低いですが、

リン酸やカリの成分の数値が、ある程度含まれていますので「化成肥料」としての働きもあります。

そのため、ふかふかの土にしたいと過剰に入れすぎてしまうと、肥料過多になってしまい、植物が逆に育ちにくい土壌になってしまいます


それでは、鶏糞は?と言いますと、

そもそも、肥料成分が多く含まれていますので、土壌の改良効果を期待して土にたくさん混ぜ込むと肥料過多になってしまいます。

また、鶏ふんは植物を元気に育てるために必要な、カルシウム分を多く含むことも魅力の一つですが、

土壌改良のために!と誤って大量に投入してしまうと、土の中がアルカリ性に傾きすぎてしまう。という事がおきてしまいます。

多くの植物は弱酸性の土壌を好むため、アルカリ性に傾き過ぎた土は栄養素不足により「植物が上手く育たない環境」になってしまいます。  

 牛糞と鶏糞の違いについて 

「牛糞は」・・・もみ殻や木の皮などと混ぜて使う〝堆肥〟として使うことで、土をふかふかにする効果があり、土壌改良剤として使うのがおすすめです。

「鶏糞は」・・・野菜を育てる上で、1番大切な三大栄養素がたくさん入っているため〝肥料〟として使うことがおすすめです。

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同じ動物性の堆肥でも、それぞれの成分の違いによって効果が変わってきます!

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ぜひ、覚えてくださいね💞 

まとめ

ここまでの説明で、牛糞と鶏糞では、使い方も役割も全く違うということが、分かって頂けたと思います。

ここでポイントなのが、

鶏糞と牛糞、どちらかを選んで使うのではなく、 2つの成分を利用してセットで使うことが重要になります!

肥料効果のある〝鶏糞〟と、土壌改良剤として使う〝牛糞〟。どちらも家庭菜園には欠かせないものだからです。

牛ふんと鶏ふんをセットで使う

先ほど、「野菜を育てるには、土がふかふかでないといけない」とお伝えしましたが、

牛糞堆肥を使って栄養のいきわたる土を作ったとしても、牛糞自体に肥料成分である、窒素・リン酸・カリがごくわずかしか入っていないため、

美味しい野菜が育つ〝環境〟だけ整っている状態になっています。 

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ここに、鶏糞を使って栄養分を補充しましょう!

牛糞と鶏糞のお互いに無い部分を補って使うことで、

家庭菜園で美味しい野菜を有機栽培で育てたい方には、心強い味方になってくれると思います。 

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有機栽培に興味がある!と言う方や、土作りについてもっと詳しく知りたい!と言う方は、

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こちらの動画で、「牛糞」と「鶏ふん」の特徴や注意点を詳しく解説しているよ!良かった見てね💞

【堆肥の中でNO1】牛ふん堆肥の正しい使い方! https://youtu.be/bpL87-kLFeo?si=hBxkeQ7kkUYlKZDw

ほとんどの人が知らない!鶏ふんはスーパー肥料♪ https://youtu.be/_FKwlw2digA

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