秋に植えたイチゴから新しい葉が出てくると、順調に育っているようでうれしくなりますよね。
ところが葉が増えて株元が混み合ってくると、「元気な葉まで切って大丈夫?」「どの葉が古いの?」「わき芽は全部残した方が実が増える?」と迷うこともあります。
冬越し前に必要なのは、葉をむやみに減らすことではありません。古くなった外葉を見分けて整理し、育てたいわき芽を選ぶことです。
この記事では、動画の実演画像を見ながら、切る葉の見分け方、葉かきの位置、残す葉数の目安、わき芽の管理まで順番に解説します。
葉がたくさんある方が元気そうだけど、冬の前に切ってしまって本当に大丈夫なの?
新しい葉まで一度に切る必要はないよ。まずは外側の古い葉を見分けて、株元の風通しをよくしよう!
- 黄ばみ・赤み・傷みがある外側の古い葉から整理する
- 葉は引っ張らず、葉柄の付け根をハサミで切る
- 一芽で冬越しする元気な株は、11月末ごろに葉を6枚ほど残すのが一つの目安
- 大きな実を優先するなら、育てるわき芽を1~2本に絞る
- たくさん採ることを優先するなら、株の元気を見ながらわき芽を多めに残す
葉数やわき芽の数は、すべての株に同じ数字を当てはめるものではありません。まず株の状態を見て、古い葉を1枚ずつ整理しましょう。

イチゴの葉かきは、なぜ冬越し前に必要なの?
イチゴの葉は、光を受けて株を育てる大切な部分です。そのため、葉かきは「枚数を少なくする作業」ではなく、役目を終えた古い葉を整理する作業と考えます。
古い葉が株元に重なったままだと、風が通りにくくなり、湿気がこもりやすくなります。弱った葉は病気や害虫のきっかけにもなりやすいため、冬に入る前に傷んだ葉を取り除いておくと、株元を観察しやすくなります。


一方で、中心から出てきた新しい葉は、これから株を育てるために必要です。健康な葉まで一度に取りすぎると、かえって株が弱ることがあります。
葉かきの目的は、古い葉を減らし、新しい葉・クラウン・春の実を育てやすい株姿へ整えることです。
「葉が多いから切る」のではなく、「役目を終えた外葉を見分けて切る」。これなら必要な葉を残しながら株元をすっきりできますよ♪
葉かきする古い葉はどれ?3つの見分け方
切る葉に迷ったら、株の外側から次の3点を確認します。
1.一番外側に倒れている葉
イチゴの新しい葉は、株の中心にあるクラウンから出てきます。中心の葉よりも外側にあり、地面へ倒れるように広がっている葉は、先に出た古い葉です。

2.黄色や茶色に変色した葉
葉全体が黄色くなったもの、茶色く枯れ込んだもの、葉先の傷みが広がったものは整理の候補です。泥がはねて汚れただけなのか、葉そのものが変色しているのかも近くで見てください。
3.赤みが強く、ツヤがなくなった葉
気温が下がると葉が赤みを帯びることもありますが、外側にあり、ツヤがなく、傷みも重なっている葉は古くなっている可能性があります。
| 残す葉 | 切る候補の葉 |
|---|---|
| 中心から出た若い葉 | 一番外側に倒れた古い葉 |
| 緑色でツヤがある葉 | 黄色・茶色に変色した葉 |
| 病斑や大きな傷がない葉 | 傷みや病斑が広がった葉 |
迷う葉は無理に切らず、数日様子を見ても大丈夫です。葉かきは一度で完成させるのではなく、株を観察しながら少しずつ行えます。
植え付けたばかりで株全体がまだ小さい場合は、先に苗の植え方やクラウンの位置も確認しておきましょう。
イチゴ栽培は最初が肝心!初心者が失敗しない苗の選び方・植え方・育てる場所イチゴの葉かきのやり方|付け根から1枚ずつ切ろう
切る葉を決めたら、清潔なハサミを用意します。
葉を手で引っ張ると、クラウンや根元を傷めることがあります。片手で葉柄を持ち、葉柄の付け根に近い位置をハサミで切りましょう。ただし、クラウンそのものへ刃を入れないようにします。

- 株の中心とクラウンの位置を確認する
- 一番外側の古い葉を1枚選ぶ
- 葉を軽く持ち上げる
- 葉柄の付け根近くを清潔なハサミで切る
- 切った後に株元が蒸れていないか確認する
病気が疑われる葉を切った後は、別の株へ移る前にハサミを消毒すると、病気を広げるリスクを抑えられます。切った葉は株元へ置いたままにせず、畑やプランターの外へ出してください。
イチゴの葉は何枚残す?冬越し前は6枚ほどが目安
動画では、一芽で育てている株は、11月末までに葉を6枚ほど残す方法を紹介しています。

ここで大切なのは、「どの株も必ず6枚にする」と数字だけで判断しないことです。
同じイチゴでも、株の大きさ、育てている芽の数、葉の傷み方、地域の気温によって必要な葉数は変わります。まだ小さな苗や弱っている株から、健康な葉を無理に6枚まで減らす必要はありません。
- 秋に植えて根づき、元気に育っている
- クラウンが一つで、一芽を育てている
- 新しい健康な葉が十分にある
- 外側に古葉や傷んだ葉が残っている
複数の芽を育てている株は、それぞれの芽に葉が必要になるため、株全体の葉数は多くなります。葉の枚数だけでなく、育てる芽ごとに健康な葉が残っているかを確認してください。
葉かき後の水やり、冬の追肥、寒さ対策まで続けて確認したい方は、11月の管理記事へ進めます。
【イチゴ栽培11月】これをしないと枯れる!冬越し成功の4つの管理と春の収穫を増やすコツ|家庭菜園・プランター対応わき芽はどこ?クラウンの横から出る小さな芽を探そう
葉かきが終わって株元が見えるようになったら、次はわき芽を確認します。
わき芽は、クラウンの横から新しく伸びる小さな芽です。葉が1枚増えただけに見えることもありますが、付け根をたどると、中心のクラウンとは別の小さな生長点になっています。

株元が葉で覆われていると、わき芽を見つけにくくなります。古葉を整理してから、クラウンの周りを一周見ると判断しやすくなります。
大きな実なら1~2本、収穫数なら多めに残す
わき芽は、全部取るのが正解でも、全部残すのが正解でもありません。春にどんな収穫をしたいかで残す数を選びます。
大きなイチゴを育てたい場合
大きな実や一粒ごとの充実を優先したいなら、育てるわき芽を1~2本に絞ります。芽が増えすぎると葉や花も増え、株の力が分散しやすくなるためです。

取り除く時は、残す芽を押さえないように注意し、小さなわき芽を付け根から整理します。無理に引っ張ってクラウンを傷めそうな時は、作業を急がず、位置をもう一度確認してください。
小さくてもたくさん収穫したい場合
一粒の大きさよりも収穫数を楽しみたい場合は、株が元気ならわき芽を多めに残す選択肢もあります。

ただし、芽を残すほど必ず収穫量が増えるわけではありません。小さい株に多くの芽を残すと、葉や花が混み合い、一つ一つの実が小さくなることがあります。株の大きさと日当たりを見ながら調整しましょう。
わき芽は全部取った方がいいと思っていたけど、採りたいイチゴで決めていいんだね!
そうだよ。大きな実なら1~2本、数を楽しむなら元気な株で多めに残す。先に収穫の目標を決めよう!
葉かき・わき芽整理の後に確認すること
作業後は、切って終わりではありません。次の3点を確認します。
- クラウンへ土や水がたまっていないか
- 株元まで日が入り、風が通るようになったか
- 数日後に葉がしおれたり、傷みが広がったりしていないか
葉かき直後に肥料を多く与えて、無理に育てようとする必要はありません。水やりは土の表面が乾いたことを確かめ、株の中心へ強くかけず、株元の土へゆっくり与えます。
寒くなって葉が地面に伏せ、赤みを帯びることがあります。冬のイチゴは生長がゆっくりになるため、見た目だけで枯れたと決めず、クラウンが生きているかを確認してください。
【イチゴ栽培】冬に枯らさない!収穫量を増やす冬越し管理のコツ|初心者・プランター栽培向けまとめ|古葉を整理し、育てたいわき芽を選ぼう
冬越し前の葉かきとわき芽管理は、春の収穫へ向けて株を整える作業です。
- 一番外側の古葉、黄ばんだ葉、傷んだ葉から切る
- 健康な新しい葉は残し、一度に取りすぎない
- 葉は引っ張らず、葉柄の付け根をハサミで切る
- 一芽の元気な株は、11月末に葉を6枚ほど残すのが一つの目安
- 大きな実ならわき芽を1~2本、数を楽しむなら株を見て多めに残す
最初から全部の葉を見分けられなくても大丈夫です。まずは株の一番外側にある、明らかに黄色く傷んだ葉を1枚探すところから始めてください。
古い葉を1枚ずつ整理したら、株元で育てたいわき芽を選びます。「大きな実」か「収穫数」かを決めておけば、冬越し前のお世話に迷いにくくなりますよ♪
古い葉の位置、ハサミを入れる場所、わき芽の見分け方を、動画の実演で一緒に確認できます。
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