イチゴの育て方

【イチゴ栽培】冬越し前の今がベスト!大きなイチゴを育てる葉かきのコツとわき芽の管理

イチゴの古い葉を今すぐ切る葉かきのタイミングを伝えるアイキャッチ

秋に植えたイチゴから新しい葉が出てくると、順調に育っているようでうれしくなりますよね。

ところが葉が増えて株元が混み合ってくると、「元気な葉まで切って大丈夫?」「どの葉が古いの?」「わき芽は全部残した方が実が増える?」と迷うこともあります。

冬越し前に必要なのは、葉をむやみに減らすことではありません。古くなった外葉を見分けて整理し、育てたいわき芽を選ぶことです。

この記事では、動画の実演画像を見ながら、切る葉の見分け方、葉かきの位置、残す葉数の目安、わき芽の管理まで順番に解説します。

ポコ3号
ポコ3号

葉がたくさんある方が元気そうだけど、冬の前に切ってしまって本当に大丈夫なの?

ポコ2号
ポコ2号

新しい葉まで一度に切る必要はないよ。まずは外側の古い葉を見分けて、株元の風通しをよくしよう!

最初に確認すること
  • 黄ばみ・赤み・傷みがある外側の古い葉から整理する
  • 葉は引っ張らず、葉柄の付け根をハサミで切る
  • 一芽で冬越しする元気な株は、11月末ごろに葉を6枚ほど残すのが一つの目安
  • 大きな実を優先するなら、育てるわき芽を1~2本に絞る
  • たくさん採ることを優先するなら、株の元気を見ながらわき芽を多めに残す

葉数やわき芽の数は、すべての株に同じ数字を当てはめるものではありません。まず株の状態を見て、古い葉を1枚ずつ整理しましょう。

秋に植えたイチゴの葉が増えてきた株
葉が増えてきたら、外側の古い葉と株元を確認します。

イチゴの葉かきは、なぜ冬越し前に必要なの?

イチゴの葉は、光を受けて株を育てる大切な部分です。そのため、葉かきは「枚数を少なくする作業」ではなく、役目を終えた古い葉を整理する作業と考えます。

古い葉が株元に重なったままだと、風が通りにくくなり、湿気がこもりやすくなります。弱った葉は病気や害虫のきっかけにもなりやすいため、冬に入る前に傷んだ葉を取り除いておくと、株元を観察しやすくなります。

イチゴの古い葉に害虫が隠れやすいことを示す動画画像
株元に古い葉が重なると、害虫を見つけにくくなります。
イチゴの古い葉を残す病気のリスクを示す動画画像
傷んだ古い葉は、病気を広げないためにも整理します。

一方で、中心から出てきた新しい葉は、これから株を育てるために必要です。健康な葉まで一度に取りすぎると、かえって株が弱ることがあります。

葉かきの目的は、古い葉を減らし、新しい葉・クラウン・春の実を育てやすい株姿へ整えることです。

ポコずポイント
ポコずポイント

「葉が多いから切る」のではなく、「役目を終えた外葉を見分けて切る」。これなら必要な葉を残しながら株元をすっきりできますよ♪

葉かきする古い葉はどれ?3つの見分け方

切る葉に迷ったら、株の外側から次の3点を確認します。

1.一番外側に倒れている葉

イチゴの新しい葉は、株の中心にあるクラウンから出てきます。中心の葉よりも外側にあり、地面へ倒れるように広がっている葉は、先に出た古い葉です。

イチゴ株の一番外側にある古い葉の見分け方
中心の若い葉ではなく、一番外側へ倒れた古い葉を探します。

2.黄色や茶色に変色した葉

葉全体が黄色くなったもの、茶色く枯れ込んだもの、葉先の傷みが広がったものは整理の候補です。泥がはねて汚れただけなのか、葉そのものが変色しているのかも近くで見てください。

3.赤みが強く、ツヤがなくなった葉

気温が下がると葉が赤みを帯びることもありますが、外側にあり、ツヤがなく、傷みも重なっている葉は古くなっている可能性があります。

残す葉・切る葉の判断
残す葉切る候補の葉
中心から出た若い葉一番外側に倒れた古い葉
緑色でツヤがある葉黄色・茶色に変色した葉
病斑や大きな傷がない葉傷みや病斑が広がった葉

迷う葉は無理に切らず、数日様子を見ても大丈夫です。葉かきは一度で完成させるのではなく、株を観察しながら少しずつ行えます。

植え付けたばかりで株全体がまだ小さい場合は、先に苗の植え方やクラウンの位置も確認しておきましょう。

イチゴ栽培は最初のポイントを押さえるだけで失敗しにくくなると伝えるアイキャッチイチゴ栽培は最初が肝心!初心者が失敗しない苗の選び方・植え方・育てる場所

イチゴの葉かきのやり方|付け根から1枚ずつ切ろう

切る葉を決めたら、清潔なハサミを用意します。

葉を手で引っ張ると、クラウンや根元を傷めることがあります。片手で葉柄を持ち、葉柄の付け根に近い位置をハサミで切りましょう。ただし、クラウンそのものへ刃を入れないようにします。

イチゴの古い葉を葉柄の付け根からハサミで切る実演
葉を引っ張らず、葉柄の付け根近くをハサミで切ります。
葉かきの手順
    1. 株の中心とクラウンの位置を確認する
    2. 一番外側の古い葉を1枚選ぶ
    3. 葉を軽く持ち上げる
    4. 葉柄の付け根近くを清潔なハサミで切る
    5. 切った後に株元が蒸れていないか確認する

    病気が疑われる葉を切った後は、別の株へ移る前にハサミを消毒すると、病気を広げるリスクを抑えられます。切った葉は株元へ置いたままにせず、畑やプランターの外へ出してください。

    イチゴの葉は何枚残す?冬越し前は6枚ほどが目安

    動画では、一芽で育てている株は、11月末までに葉を6枚ほど残す方法を紹介しています。

    一芽のイチゴ株に葉を6枚ほど残す冬越し前の目安
    一芽で育てる元気な株は、11月末に葉を6枚ほど残すのが一つの目安です。

    ここで大切なのは、「どの株も必ず6枚にする」と数字だけで判断しないことです。

    同じイチゴでも、株の大きさ、育てている芽の数、葉の傷み方、地域の気温によって必要な葉数は変わります。まだ小さな苗や弱っている株から、健康な葉を無理に6枚まで減らす必要はありません。

    6枚を目安にできる株
    • 秋に植えて根づき、元気に育っている
    • クラウンが一つで、一芽を育てている
    • 新しい健康な葉が十分にある
    • 外側に古葉や傷んだ葉が残っている

    複数の芽を育てている株は、それぞれの芽に葉が必要になるため、株全体の葉数は多くなります。葉の枚数だけでなく、育てる芽ごとに健康な葉が残っているかを確認してください。

    葉かき後の水やり、冬の追肥、寒さ対策まで続けて確認したい方は、11月の管理記事へ進めます。

    植え付け後のイチゴ栽培で注意することを伝えるアイキャッチ【イチゴ栽培11月】これをしないと枯れる!冬越し成功の4つの管理と春の収穫を増やすコツ|家庭菜園・プランター対応

    わき芽はどこ?クラウンの横から出る小さな芽を探そう

    葉かきが終わって株元が見えるようになったら、次はわき芽を確認します。

    わき芽は、クラウンの横から新しく伸びる小さな芽です。葉が1枚増えただけに見えることもありますが、付け根をたどると、中心のクラウンとは別の小さな生長点になっています。

    イチゴのクラウンの横から伸びるわき芽の位置
    わき芽は、中心のクラウンとは別に横から伸びる小さな芽です。

    株元が葉で覆われていると、わき芽を見つけにくくなります。古葉を整理してから、クラウンの周りを一周見ると判断しやすくなります。

    大きな実なら1~2本、収穫数なら多めに残す

    わき芽は、全部取るのが正解でも、全部残すのが正解でもありません。春にどんな収穫をしたいかで残す数を選びます。

    大きなイチゴを育てたい場合

    大きな実や一粒ごとの充実を優先したいなら、育てるわき芽を1~2本に絞ります。芽が増えすぎると葉や花も増え、株の力が分散しやすくなるためです。

    大きなイチゴを優先してわき芽を1本から2本残す判断
    大きな実を優先するなら、育てるわき芽を1~2本に絞ります。

    取り除く時は、残す芽を押さえないように注意し、小さなわき芽を付け根から整理します。無理に引っ張ってクラウンを傷めそうな時は、作業を急がず、位置をもう一度確認してください。

    小さくてもたくさん収穫したい場合

    一粒の大きさよりも収穫数を楽しみたい場合は、株が元気ならわき芽を多めに残す選択肢もあります。

    イチゴの収穫数を優先してわき芽を多めに残す判断
    収穫数を楽しみたい場合は、元気な株でわき芽を多めに残す選択肢もあります。

    ただし、芽を残すほど必ず収穫量が増えるわけではありません。小さい株に多くの芽を残すと、葉や花が混み合い、一つ一つの実が小さくなることがあります。株の大きさと日当たりを見ながら調整しましょう。

    ポコ3号
    ポコ3号

    わき芽は全部取った方がいいと思っていたけど、採りたいイチゴで決めていいんだね!

    ポコ2号
    ポコ2号

    そうだよ。大きな実なら1~2本、数を楽しむなら元気な株で多めに残す。先に収穫の目標を決めよう!

    葉かき・わき芽整理の後に確認すること

    作業後は、切って終わりではありません。次の3点を確認します。

    • クラウンへ土や水がたまっていないか
    • 株元まで日が入り、風が通るようになったか
    • 数日後に葉がしおれたり、傷みが広がったりしていないか

    葉かき直後に肥料を多く与えて、無理に育てようとする必要はありません。水やりは土の表面が乾いたことを確かめ、株の中心へ強くかけず、株元の土へゆっくり与えます。

    寒くなって葉が地面に伏せ、赤みを帯びることがあります。冬のイチゴは生長がゆっくりになるため、見た目だけで枯れたと決めず、クラウンが生きているかを確認してください。

    【イチゴ栽培】冬に枯らさない!収穫量を増やす冬越し管理のコツ|初心者・プランター栽培向けのアイキャッチ【イチゴ栽培】冬に枯らさない!収穫量を増やす冬越し管理のコツ|初心者・プランター栽培向け

    まとめ|古葉を整理し、育てたいわき芽を選ぼう

    冬越し前の葉かきとわき芽管理は、春の収穫へ向けて株を整える作業です。

    • 一番外側の古葉、黄ばんだ葉、傷んだ葉から切る
    • 健康な新しい葉は残し、一度に取りすぎない
    • 葉は引っ張らず、葉柄の付け根をハサミで切る
    • 一芽の元気な株は、11月末に葉を6枚ほど残すのが一つの目安
    • 大きな実ならわき芽を1~2本、数を楽しむなら株を見て多めに残す

    最初から全部の葉を見分けられなくても大丈夫です。まずは株の一番外側にある、明らかに黄色く傷んだ葉を1枚探すところから始めてください。

    ポコずポイント
    ポコずポイント

    古い葉を1枚ずつ整理したら、株元で育てたいわき芽を選びます。「大きな実」か「収穫数」かを決めておけば、冬越し前のお世話に迷いにくくなりますよ♪

    古い葉の位置、ハサミを入れる場所、わき芽の見分け方を、動画の実演で一緒に確認できます。

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