ブロッコリーを収穫した後、空いた畑やプランターを見ると「次は何を植えよう?」と迷いますよね。この次に育てる野菜を後作(あとさく)といいます。
せっかく場所が空いたなら、次の野菜も元気に育てて、おいしく収穫したいところです。ブロッコリーの後は、収穫が終わった季節に合う野菜を選ぶと、初心者さんでも次の栽培へつなげやすくなります。
ブロッコリーを収穫したよ! この空いた場所には、次は何を植えたらいいの?
春に片付けたならトマトやキュウリ、秋から冬ならレタスやホウレンソウが選びやすいよ。収穫した季節から見ていこう!
- 春に収穫した後:トマト・ナス・ピーマン、キュウリ、枝豆・インゲン、トウモロコシ
- 秋から冬に収穫した後:レタス、ホウレンソウ、ニンジン、ネギなどから、その地域で今植えられるもの
- 続けて植えるのを避けたい野菜:キャベツ、白菜、大根、カブ、小松菜、水菜など
- すぐ植えない方がよい時:前の株が病気で枯れた、根が傷んでいる、水はけが悪い時
ブロッコリーを収穫した季節から、次の野菜を選ぼう
後作選びで最初に見るのは、難しい専門用語ではありません。まず、ブロッコリーを何月頃に片付けるのかを確認しましょう。
春に収穫が終わるなら、これから暖かくなる時期に苗を植える夏野菜へつなげられます。秋から冬に収穫が終わる場合は、寒い時期でも育てられる葉物野菜などを選ぶか、無理に植えず春まで待つ方法もあります。
同じ日本でも、暖かい地域と寒い地域では植え付け時期が違います。この記事の候補から気になる野菜を見つけたら、最後に種袋や苗ラベルに書かれた地域別の栽培時期を確認してください。
春に収穫した後におすすめの野菜
冬から育ててきたブロッコリーを春に片付ける場合は、夏野菜の苗が園芸店に並ぶ時期とつながります。ここでは、初心者さんでも苗や種を見つけやすく、畑やプランターで育てやすい候補を紹介します。

おすすめ① トマト・ナス・ピーマン
春にブロッコリーを収穫し終えた方が、最初に選びやすいのがトマト・ナス・ピーマンです。園芸店で苗を購入すれば、種から育てるよりも始めやすく、夏から秋まで収穫を楽しめます。
ミニトマトは支柱を立てて上へ伸ばせるため、限られた場所でも育てやすい野菜です。ナスやピーマンは、上手に育つと何度も実を収穫できるので、長く家庭菜園を楽しみたい方に向いています。
ブロッコリーとは別の仲間なので、ブロッコリーで増えやすい病気や害虫が、そのまま同じ形で続く心配を減らせます。ただし、長い期間実を付ける野菜なので、古い根を取り、土をほぐし、新しい野菜に必要な肥料を準備してから苗を植えましょう。
おすすめ② キュウリ
採れたてのキュウリを夏に楽しみたい方には、キュウリもおすすめです。ブロッコリーを春に片付けた後、気温が十分に上がってから苗を植えると、季節を無駄にせず次の収穫へつなげられます。
キュウリはネットへつるを伸ばすため、地面が広くない場所でも縦の空間を使えます。プランター栽培では、土の量が少ないと乾きやすいので、大きめの容器を用意し、水切れに注意してください。
「ブロッコリーの後だから特別に育つ」という意味ではありません。日当たりがあり、ネットを張る場所を確保でき、毎日の水やりができる方に向く後作です。
おすすめ③ 枝豆・インゲン
大きな支柱や長期間の管理に自信がない方は、枝豆やつるなしインゲンが選びやすいでしょう。どちらもブロッコリーとは別の仲間で、暖かくなってから種をまけます。
枝豆は、収穫したてをすぐにゆでられるのが家庭菜園ならではの楽しみです。つるなしインゲンは背丈を抑えて育てやすく、プランターにも向いています。
マメの仲間だからといって、古い土が自動的に元通りになるわけではありません。肥料を多く与えすぎると葉ばかり茂ることがあるため、栽培方法に書かれた量を守りましょう。種をまいた直後は、鳥に食べられないよう不織布などで守ると安心です。
おすすめ④ トウモロコシ
畑や大型プランターに複数株を並べられる方は、トウモロコシも候補になります。春にブロッコリーを片付けた後から育て始め、夏に甘い実を収穫できます。
トウモロコシは、1株だけよりも複数株を近くに植えた方が受粉しやすい野菜です。そのため、小さなプランターに1株だけ植えるより、複数株をまとめて育てられる場所に向いています。
根をしっかり張るので、残ったブロッコリーの太い根を取り除き、固くなった土を深めにほぐしてから始めましょう。
秋から冬に収穫した後におすすめの野菜
秋から冬にブロッコリーを片付ける場合は、寒さの中で育てられる野菜を選びます。ただし、寒冷地では種まきに間に合わないこともあります。候補を見つけても、種袋や苗ラベルの時期を過ぎていたら、無理に植えず春まで待ちましょう。

おすすめ⑤ レタス・ホウレンソウ
短い期間で葉物を収穫したい方には、レタスやホウレンソウがおすすめです。どちらもブロッコリーとは別の仲間なので、同じ病気や害虫が続く心配を減らせます。
初心者さんには、外側の葉から少しずつ収穫できるリーフレタスやサニーレタスが育てやすいでしょう。丸い玉に仕上げる必要がなく、食べる分だけ収穫できます。
ホウレンソウは涼しい時期に育てやすい一方、真冬は発芽や生育が遅くなります。種袋のまき時に合い、防寒できる地域で選びましょう。
おすすめ⑥ ニンジン・ネギ
春先に種をまける時期まで待てるなら、ニンジンやネギも候補になります。ニンジンは深くやわらかい土を用意できる方、葉ネギは少量ずつ料理に使いたい方に向いています。
ニンジンを育てる時は、ブロッコリーの根や土の塊が残っていると、根が分かれたり曲がったりする原因になります。古い根を丁寧に取り、石や固い塊を除いてから種をまいてください。
ネギは種類によって種まき・植え付け時期が大きく違います。園芸店に並ぶ苗や種袋を見て、その地域で今から育てられる種類を選びましょう。
迷った時は、園芸店に今並んでいる苗や種の中から選ぶと、その地域の植え付け時期に合う野菜を見つけやすくなりますよ♪
ブロッコリーの後に避けたい野菜
ブロッコリーの後に続けて植えるのを避けたいのは、キャベツ、白菜、大根、カブ、小松菜、水菜などです。見た目や食べる部分は違いますが、どれもブロッコリーと同じアブラナ科という仲間です。

避けたい① キャベツ・白菜・カリフラワー
キャベツ、白菜、カリフラワーは、ブロッコリーと同じアブラナ科です。アオムシやコナガなど同じ害虫が付きやすく、土に病気の原因が残っている場合は、次の株も影響を受けることがあります。
さらに、どれも大きな外葉を育てるために時間と肥料が必要です。ブロッコリーを育て終えた土を整えず、そのまま苗を植えると、途中で生育が止まることがあります。植え付け時期が合っていても、同じ場所へ続けて植えるのは避けましょう。
避けたい② 大根・カブ・ラディッシュ
大根やカブは根を食べるので、ブロッコリーとは違う野菜に見えます。しかし、こちらも同じアブラナ科です。食べる部分ではなく、種袋や苗ラベルに書かれた「科名」を見ると仲間を確認できます。
ブロッコリーの太い根が土に残っていると、大根やカブの根が伸びる邪魔にもなります。育てたい場合は別の場所を使うか、プランターなら容器を洗って新しい土を用意すると安心です。
避けたい③ 小松菜・水菜・チンゲン菜・ルッコラ
小松菜や水菜は短い期間で育つため、「少しの間だけなら大丈夫」と思いやすい野菜です。しかし、これらもブロッコリーと同じアブラナ科です。
前のブロッコリーにアオムシやコナガが多かった場合は、残っている害虫が新しい葉へ移ることがあります。短期間で葉物を育てたいなら、小松菜や水菜ではなく、別の仲間であるリーフレタスやホウレンソウを選ぶとよいでしょう。
- トマト・キュウリ・枝豆など:春の植え付け時期につなげやすく、ブロッコリーとは別の仲間
- レタス・ホウレンソウなど:秋冬の時期が合えば育てられ、同じ害虫が続く心配を減らせる
- キャベツ・大根・小松菜など:姿は違っても同じアブラナ科で、病気や害虫が続きやすい
同じ場所で同じ仲間の野菜を続けた時に、病気や害虫、生育不良が起こりやすくなることを連作障害といいます。家庭菜園で迷ったら、同じ場所でアブラナ科を2~3年続けないことを安全側の目安にしてください。
ただし、別の仲間を選べば必ず大収穫になるわけではありません。日当たり、水はけ、植え付け時期、次の野菜に必要な肥料も一緒に確認しましょう。
株を抜く前に、まだ収穫できないか確認しよう
次の野菜を決める前に、今のブロッコリーを本当に片付けてよいか確認しましょう。中心の大きな部分を収穫した後も、葉の付け根から小さなブロッコリーが伸びる品種があります。この小さな部分をわき芽(側花蕾)といいます。

葉が元気で、付け根に締まったわき芽が見えるなら、すぐに株を抜かなくても大丈夫です。反対に、花が開き始めた、株全体が弱っている、次の野菜の植え付け時期が迫っている場合は、片付けへ進みましょう。
最初のブロッコリーを切った後も、まだ収穫できる!初心者でもわき芽から何度も収穫するコツ次の野菜を植える前にする4つの準備
1.株・根・落ち葉を取り除く
収穫が終わったら、株元を切るだけでなく、土の中に残った太い根も取り除きます。落ち葉や傷んだ葉も集め、次の野菜へ害虫や病気を残さないようにしましょう。

2.根や株に異常がなかったか見る
株が途中で急に弱った、根が腐っている、不自然な膨らみがたくさんある時は、すぐ次を植えず原因を確認します。病気が疑われる土は、別の畑やプランターへ移さないでください。
画像だけで病名を決めつける必要はありません。「元気に収穫できたか」「根が大きく傷んでいないか」を見て、気になる症状がある時は同じ場所への植え付けをいったん止めましょう。
3.土をほぐして水はけを確認する
スコップで土をほぐし、固い塊を崩します。水を与えても表面にたまり続ける場合は、水はけを改善します。プランターでは、底穴が根や古い土で詰まっていないかも確認してください。

4.肥料は次に育てる野菜へ合わせる
ブロッコリーを育てた後だからといって、肥料や石灰を一律にたくさん入れるのは避けます。トマト、枝豆、ホウレンソウでは必要な肥料の量や土の条件が違います。
次に選んだ野菜の栽培方法と、使用する培養土・肥料の表示を見て、必要な分だけ補いましょう。
プランターの古い土は再生?買い替え?初心者が迷わない判断基準ブロッコリーの後作でよくある疑問
収穫した当日に次の野菜を植えてもいい?
前の株に病気や害虫の問題がなく、古い根を取り除き、次の野菜の植え付け時期に合っていれば植えられる場合があります。ただし、土をほぐして水はけを確認し、次の野菜に必要な肥料を準備する作業は省かないでください。
おすすめの野菜なら必ずうまく育つ?
ここで紹介したのは、ブロッコリーの収穫時期から次へつなげやすい候補です。日当たりや気温、容器の大きさまで自動的に合うわけではありません。育てたい野菜を決めたら、その野菜の栽培条件も確認しましょう。
プランターなら、同じアブラナ科を育ててもいい?
前のブロッコリーに病気がなく、容器を洗い、新しい清潔な土へ入れ替えれば、同じ土で続けて育てる場合よりリスクを下げられます。前の土や根を少し残したまま使わず、底穴まできれいにしてから始めてください。
ブロッコリーの種まきから収穫までを最初から確認したい方は、総合記事で今の作業を見直せます。
ブロッコリーの育て方|初心者でも分かる種まき・植え付け・収穫までまとめ|収穫した季節に合う野菜を選ぼう
ブロッコリーの後は、春ならトマト・キュウリ・枝豆などの夏野菜、秋から冬ならレタス・ホウレンソウ・ニンジン・ネギなどが候補になります。まずは、今から育てられる時期かを確かめてください。
キャベツ、白菜、大根、カブ、小松菜、水菜などは、見た目が違ってもブロッコリーと同じアブラナ科です。同じ場所へ続けて植えるのは避け、別の仲間へ替えると安心です。
そして、まだわき芽が採れる株を急いで抜かず、収穫が終わってから根と落ち葉を片付け、土を整えて次の野菜へつなげましょう。
「何を植えればいい?」と迷ったら、収穫した季節から候補を選び、種袋や苗ラベルの植え付け時期を確認しましょう。これなら初心者さんでも、次の野菜を安心して始められますよ♪

























