「イチゴの苗がたくさん並んでいるけれど、どれを選べばいいの?」
「苗を買ったら、そのまま植えるだけで春に実が採れる?」
イチゴは家庭菜園でも人気ですが、植え付けの最初につまずくと、生育が遅れたり、春になっても思うように実が採れなかったりします。
今回は動画の内容をもとに、初心者さんが最初に確認したいことを、苗の選び方・植え方・育てる環境の3つに分けて紹介します。
苗を買ってから考えるんじゃ遅いの? 失敗しにくい苗はどうやって選べばいいのかな?
大丈夫! 苗の種類、植える深さ、置き場所の3つを最初に確認すれば、春の収穫を目指しやすくなるよ。
- 秋から始める初心者は、まず一季成りを候補にする
- 葉色がよく、株元のクラウンがしっかりした苗を選ぶ
- 苗同士は25~30cmほど離す
- クラウンを土へ埋めない
- 半日以上日が当たり、水はけのよい場所で育てる
難しい作業から始める必要はありません。売り場の苗と、これから育てる場所を一つずつ確認していきましょう。

イチゴ栽培で初心者が失敗しやすい3つの原因
イチゴ栽培の失敗は、大きく次の3つに分けて考えると分かりやすくなります。
- 苗の選び方が合っていない
- 植える間隔や深さが合っていない
- 日当たりや土の水はけが悪い
水や肥料のお世話を頑張る前に、まずはこの3つをそろえることが大切です。
失敗原因1|初心者は苗の種類と状態を見て選ぼう
一季成りと四季成り、初心者はどちらを選ぶ?
イチゴの苗は、大きく「一季成り」と「四季成り」に分けられます。
| 種類 | 収穫の特徴 | 植え付けを考えやすい時期 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 一季成り | 主に春にまとまって収穫 | 秋 | 初めてイチゴを育て、春の収穫を目指したい人 |
| 四季成り | 春以降も繰り返し花や実を楽しめる品種がある | 品種・地域による | 収穫期間を長く楽しみたい人 |
収穫時期は、品種や地域、育てる環境によって変わります。そのうえで、秋に苗を植えて翌春の収穫を目指す初心者さんは、一季成りから始めると栽培の流れをつかみやすいでしょう。
一季成りは、秋の短日と気温の影響を受けながら花芽を作り、冬を越して春の開花・収穫へ向かいます。春にも苗は販売されていますが、秋から育てる場合とは苗の状態や収穫までの流れが違うため、ラベルの植え付け時期を確認してください。

9月に苗を見つけて「もう植えていい?」と迷った時は、地域と暑さをこちらで確認できます。
イチゴ苗の植え付けはいつ?9月はまだ早い?枯らさない5つのコツ【初心者・プランター】初心者が選びやすい品種は?
動画では、初めての人が候補にしやすい昔ながらの品種として、宝交早生(ほうこうわせ)・女峰(にょほう)・とちおとめを紹介しています。
昔から残っている品種には、家庭菜園で育てた経験や情報を見つけやすい利点があります。ただし、病気への強さや地域への適性は品種ごとに違います。「有名だから」「甘いと書いてあるから」だけで決めず、苗ラベルの作型・植え付け時期・病害特性も見て選びましょう。

少し変わった品種へ挑戦したい人には、動画で「よつぼし」も紹介しています。よつぼしは、ランナーで増やす一般的なイチゴとは異なる種子繁殖型として知られています。親株から病害虫を引き継ぐリスクを抑えやすい特徴がありますが、病気に絶対かからないわけではありません。

健康な苗は葉とクラウンを見る
育てたい品種を決めたら、売り場では次の点を確認します。
- 株全体が締まり、間延びしていない
- 葉色がよく、ツヤがある
- 黄ばみや不自然な黒い斑点がない
- 葉の付け根にあるクラウンが太く、ぐらついていない
葉が大きい苗が、必ずよい苗とは限りません。迷った時は、株全体のまとまりとクラウンを見比べてください。

葉の大きさだけで決めず、葉色・傷み・株元の太さを見て選びましょう。
失敗原因2|株間を取り、クラウンを埋めずに植えよう
苗同士は25~30cmほど離す
イチゴを2株以上植える時は、苗同士を25~30cmほど離すのが目安です。
間隔が狭すぎると、1株ごとに使える土が少なくなり、葉も混み合います。大きめのプランターを用意し、根が広がる土の量と風通しを確保しましょう。

いろいろな品種を一つのプランターで試したくなることもあります。ただ、品種によって生育の速さや管理のしやすさが変わるため、初めての人は同じ品種をまとめると株の違いを判断しやすくなります。
クラウンは土から出して植える
イチゴの植え付けで特に大切なのが、株元にあるクラウンです。ここには新しい葉や芽が出る生長点があります。
深く植えてクラウンまで土へ埋めると、新しい芽が伸びにくくなったり、株元が傷みやすくなったりします。ポットの土の高さを大きく変えず、クラウンが土の上に見える深さで植えましょう。

実際の土入れから植え付け、水やりまでを順番に確認したい人は、こちらの記事へ進めます。
初心者でも簡単!イチゴの育て方|プランターで失敗しない植え付けのコツ失敗原因3|日当たりと水はけのよい場所で育てよう
イチゴは、日当たりが足りないと花や実がつきにくくなります。できれば半日以上、日が当たる場所を選びましょう。

もう一つ大切なのが、根へ空気が届くことです。プランターでは水はけのよい市販の培養土を使い、鉢底穴がふさがっていないかも確認します。
地植えで土が硬い、雨の後に水がたまりやすいという場合は、畝を作って植える場所を少し高くすると、排水性と通気性を確保しやすくなります。

- 半日以上、日が当たるか
- 雨の後に水がたまり続けないか
- プランターの鉢底穴がふさがっていないか
- 硬い畑土なら畝で高さを出せるか
収穫まではランナーを切って親株を育てよう
苗を買った時点で、細いツルのようなランナーが伸びていることがあります。ランナーの先では、新しい子株を作れます。
ただし、植え付け直後から子株を増やすと、育てたい親株の栄養が分かれます。まず春の収穫を目指すなら、収穫が終わるまではランナーを見つけ次第切り、親株を充実させましょう。
新しい苗を増やすのは、実の収穫が終わった6月頃から始めると分かりやすいです。

ランナーが伸びたら、すぐ新しい苗を作った方がお得じゃないの?
春の実を採るまでは親株が先だよ。苗を増やすのは、収穫が終わってからで大丈夫!
収穫後に親株を残すか、子株へ更新するか迷った時はこちらで判断できます。
イチゴの親株は捨てる?植えっぱなしでも大丈夫?苗を取った後の管理と株更新まとめ|苗・植え方・環境を最初にそろえよう
イチゴ栽培は、植え付けた後のお世話だけでなく、最初の準備で育ち方が変わります。
- 秋から始める初心者は、一季成りを候補にする
- 葉色とクラウンを見て健康な苗を選ぶ
- 株間は25~30cmほど空ける
- クラウンを土へ埋めない
- 日当たりと水はけのよい場所で育てる
- 収穫まではランナーを切り、親株を優先する
全部を完璧にそろえようとしなくても大丈夫です。まずは売り場で苗のラベルと株元を確認し、自宅で半日以上日が当たる場所を探すところから始めてみましょう。
苗の違い、クラウンの位置、育てる場所は、動画で画像を見ながら確認できます。
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