3月は寒さが厳しかった冬とは違って、家庭菜園を始めるにはぴったりの季節です。
同時に、家庭菜園で人気な野菜の「ナス」や「トマト」などの夏野菜の種まきも始まる季節です。
そこで今回は、直播きをして育てる野菜4種と、育苗が始める夏野菜の5種類に分けてご紹介していきます。
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豆知識
3月はだんだんと気温が上がって、春の訪れを感じられる季節ですね。寒さが厳しかった冬とは違って、家庭菜園を始めるにはぴったりの季節です。
ここで!
種を畑やプランターにまいて育てる野菜は、共通して行う「間引き」と言う作業があります。大事な事なので、少しだけ説明させて下さい。
間引きとは
そもそも間引きとは?
種まき後、発芽をして、苗が密集している状態から生育の悪いものを取り除く作業で、風通しを良くし残った苗の成長を促す目的があります。
「いったいどんな苗を間引いたらいいのか?」と言うのがポイントで、
大前提として、「発芽はしているが茎が細く弱々しい」つまり、発育が悪い苗を優先的に間引いていきます。
ここまでは、いいよね💞
次に知っておいて欲しいのが、「発芽が良すぎる苗を優先的に間引く」と言う事です。

「どうして生育がいいものを間引いてしまうのか?」と言いますと、「上に伸びすぎている苗」というのは
「根っこがしっかり伸びていない可能性が高い苗」になるからです。
何かしら途中で根っこが張れなくなり、その栄養が苗の成長に行き、結果として上に大きく伸びている苗になる。と言う訳です。
「成長が遅いもの」そして「成長が良すぎるもの、上に伸びすぎているもの」を優先的に選んで行うのがポイントです。
直播きの野菜
①ニンジン

ニンジンは、春まき・夏まき・秋まきが出来、四季を通して栽培できる野菜です。
ニンジンは発芽させるのが難しく、発芽率は大体7割程と言われています。ニンジンは「好光性種子」といって光を好みます。
タネをまいた後に土を厚く被せてしまうと、「光が入りにくくなり発芽しない」という事がよく起こりますので、
種まきのコツは「土を薄く被せてあげる」と言うことが大切です。
ここでポイント!
薄く土を被せると、雨が降った時にタネが流れてしまう。という事もありますので、
種を撒いた後は、土を0.5㎝~1㎝程、薄く被せたら、タネが動かないように手のひらで土を軽く押さえてあげる。
これをするだけで、発芽率が「グンっ」と上がってくれます。
ニンジンは「間引き作業」も重要
1回目の間引きは、本葉が2枚~3枚のころに3㎝~4㎝間隔になるように間引きを行い、

最終的には本葉が4枚~5枚のころに株間が5㎝間隔になるように間引きをしてあげると大きく成長してくれます。
②ダイコン

ダイコンの種まきは、3月中旬から下旬にかけてが一番適している時期だと言われていて、発芽温度は15℃~20℃です。
ダイコンは根っこを深く張る植物ですので、種まき前に土を30㎝以上深く耕しておくと、真っすぐできれいな大根が収穫できるようになります。
一か所に5~6粒のタネをまき、双葉が出た頃に2本~3本、最終的には生育の整ったバランスのいい苗を1本残すように間引いていきます。
間引きのポイントは!
「双葉が左右対称に生えている苗」これを優先的に残し、虫に食べられていたり、双葉が不揃いな苗から優先的に間引いてあげます。

株間を適切に確保する事で、必要な栄養や水分がしっかりと行き渡り、光合成も効率よく行えます。
ダイコンは十分な栄養を蓄える事ができますので、「太くて大きなダイコン」を収穫できるようになります。
③春キャベツ

キャベツは、冬の間の栽培が一般的だと思いがちですが、春の栽培もおすすめな野菜です。
キャベツの発芽温度は15℃~20℃で、平均気温が15℃以上になった頃が種まきのタイミングです。
ニンジンほどではないですが、アブラナ科の野菜も光を好みます。
タネをまいた後にあまり厚く土を被せないように「1㎝ほどを目安」に行うのがポイントです。
春キャベツの種まきは!
ポリポットを使うのがおすすめです。
1つのポットに3〜4粒の種をまきます。
発芽をするまでは土の表面が乾燥しないように注意し、特に発芽後は水やりを忘れないようにしてください。

発芽後の間引きは、本葉が2枚ほどになった頃に行い、本葉が5枚〜6枚になった頃に1本になるように間引いていきます。
その後、畑やプランターに定植していくのですが、株間は35〜40cm程にするのがおすすめです。
株間を広めにとってあげる事で健康的に育ち、大きくて形の良いキャベツが収穫できるようになります。
④ジャガイモ

ジャガイモは、厳密にいえば「タネ」ではなく「タネ芋」を植え付けていきます。
2月に栽培を始める方も多いと思いますが、地域によってはまだ霜がおります。霜にあたってしまうと、ジャガイモの芽は枯れてしまいますので、
寒い地域の方は、3月頃から栽培を始めるのがいいと思います。
ジャガイモは!
乾燥気味に育てるのがポイントだよ💞
タネ芋を植えた直後に、たっぷりと水を与えて土とタネ芋を密着させた後は、発芽するまでは水やりの必要はありません。
発芽後~花が咲く前までの期間は、適度な水分が必要ですので、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてあげるのがおすすめです。
育苗する野菜

ここからは、育苗する野菜をご紹介します。
育苗とは、植物の苗を一定期間、人工的な環境下で発芽・育成させ、その後に畑やプランター植え付けるやり方の事です。
今から育苗を開始できる野菜は、待ちに待った夏野菜たちです。
夏野菜は高温植物で、生育適温が25℃~30℃です。発芽温度も20℃~30℃の温度が必要となります。
3月といっても夏野菜にとってはまだ寒い季節ですので、温度管理が重要になります。
寒い地域の方は「暖房の効いている部屋」や、「簡易的なビニールハウス」を使って育てるのがおすすめです。
セルトレイ

夏野菜の育苗は、ポットに種を植えて育てていくのが一般的でが、たくさんチャレンジしたい!と言う方は、
「セルトレイ」といって、小型のポットがたくさん連結された育苗用のトレイを使って栽培するのもおすすめです。
発芽をして本葉が2枚~3枚になった頃に、発育の良いものを選んでポットに植え替えながら育苗をおこなっていくことで、成功の確率を上げる事ができます。
⑤ピーマン

ピーマンはナス科の夏野菜のひとつで、発芽温度が25℃~30℃です。
たくさん育てたい方は、セルトレイを使って種をまくのがおすすめです。
ピーマンは「嫌光性種子」と言って、発芽の際に光を嫌う野菜ですので、タネをまいたあとは、2 cm 〜3cm 程の土をしっかりと被せてあげるのがポイントです。
セルトレイで育てる場合は、
土の量が少ないですので、濡れた新聞紙をセルトレイの上にかけてあげるやり方がおすすめです。
光が遮られて、湿度も保ってくれますので発芽がしやすくなります。発芽をしたら新聞紙は取り除いて下さいね。
本葉が2枚〜4枚になった頃に、生育の良いものを選んで、育苗ポットに1株ずつ植え替えていきます。
ピーマンは、本葉が10枚ほどになったころが定植に適したタイミングです。
種まきから植えつけまでの目安は、80日程と言われています。
⑥シシトウ

シシトウの育て方はピーマンとほとんど同じですが、プロの農家さんでも、苗を買って栽培する方が多いそうです。
シシトウは黙っていてもたくさん実を付けるので、簡単なイメージもありますが、育苗をしっかりしないと実のなり方に差が出てきます。
シシトウもピーマンと同じで、発芽温度が25℃~30℃で、生育温度も25℃~30℃となります。
育苗の期間は大体60日~70日間くらいです。
セルトレイを使って育てる場合は、
シシトウも「嫌光性種子」で、光を嫌いますので、濡れた新聞紙をかけてあげて、本葉が2枚に成長したころにポットへ移して育苗していきます。
⑦ナス

ナスの原産は、モンスーン気候と言って熱帯の高温多湿な環境を好む野菜ですので、温度が高くないと発芽をしてくれせん。
こちらも発芽温度が25℃~30℃で、生育温度も25℃~30℃です。
ナスは他の夏野菜と少し違って、タネを植えて定植するまでに時間がかかり、80日前後の時間がかかると言われています。
その間、温度をキープしなければいけないのですが、温度が下がりすぎてしまうと枯れてしまう事もありますので、
中級者向けの野菜かも知れません。
こちらも光を嫌う「嫌光性種子」ですので、種まき後に十分な土をかけるか、新聞紙をかけてあげると発芽しやすくなります。
⑧キュウリ

キュウリは、「直接タネをまく」と言うやり方をする方もいらっしゃると思いますが、
「遅霜の影響が気になる」という方は、育苗をしてから定植するのがおすすめです。
キュウリのタネまきには
少しコツがあるよ💗
キュウリのタネは、お米のように楕円形をしています。
このタネをまくときに、「タネの向きを、全部同じに揃えてあげる」と言う事が大切です。

光が当たる強さが均等になり、発芽のタイミングを揃える事ができます。
発芽が揃わないと、後からの管理も大変になりますので注意してください。
キュウリは、ウリ科の植物になります。
ウリ科も、全般的に光を嫌う植物です。こちらも発芽までは、新聞紙をかけておくのが良いと思います。
ナス科の野菜と違ってキュウリは、タネをまいてから約30日で定植することができます。
3月にタネまきが出来なかった場合でも、4月にタネをまいても間に合います。
1つ注意点があります!
ウリ科の野菜は、温度管理を間違えてしまうとすぐに徒長してしまいます。
暖かくなってきたら、平均気温が20℃前後になったら、育苗している環境から外からだして、
少し寒くても日光の光を直接浴びさせてあげた方が、元気に育ってくれます。

ナス科の野菜と一緒に25℃~30℃の環境で育苗を続きてしまうと、
「あっと」いう間に、徒長してしまいますので注意してくださいね。
⑨トマト

トマトもゴールデンウイークの頃になると、ホームセンターなどで苗がたくさん販売されますが、
このトマトも、3月頃から育苗することが出来る野菜です。南米が原産の野菜で、高温を好む野菜ですので、発芽温度は20℃~25℃です。
トマトもキュウリと同じように徒長しやすいですので、温度管理が重要ポイントになってきます。
発芽をして本葉が出てきたら、15℃~20℃ほどで管理し、平均気温が20℃前後になったら、
育苗している環境から外からだして、日光の光を直接浴びさせてあげた方が元気に育ってくれます。
ナスと一緒に育てる方も多いと思いますので、ここは覚えておいてくださいね。
育苗の注意点
育苗した苗は、
定植直前まで暖かい所で管理していると、植え付けた後に環境の変化にびっくりして、病気になってしまったり枯れてしまう事があります。
植え付けの1か月ぐらい前になったら、昼間は外の外気に触れさせて日光を当てながら育ててあげると、より強い苗に育ってくれます。
初心者の方には、
育苗は少し難しいかもしれませんが、
失敗しても!植え付けの時期になれば、ホームセンターなどで苗の販売されます。
あまり固くならずに♪新しいことにチャレンジしてみるのも、家庭菜園の楽しみの1つだと思います💞
エンディング

今回は、3月に植えるおすすめの野菜9選としまして、直播きする野菜と育苗する夏野菜に分けてご紹介しました。
3月になり、だんだんと春を感じる季節になってきました!
今回ご紹介した野菜の中から、お気に入りの野菜を見つけて、これからも一緒に家庭菜園を楽しんでいきましょうね♪

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