ピーマンは家庭菜園でも育てやすく、夏の定番野菜として人気です。苗を植えて1か月ほど経つと、最初の花(一番花)も咲き、ぐんぐん株が大きくなってきますよね。
だいぶ大きくなったけど、支柱ってこのままでいいのかな?
この出てきた芽は摘み取っても大丈夫?
うんうん。心配になるよね。でも安心して。ばっちり解説するわよ。
今回は株が育ち始めた1か月目のタイミングでやっておくと良いテクニックをご紹介します。が、この”ちょっとしたひと手間”がその後の成長と収穫量を大きく左右しますので必見ですよ。
紹介するのは「わき芽かき」と「仕立て方」「実が付きやすい株に育てるコツ」です。初心者の方でも安心して実践できるようね丁寧に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ピーマンのわき芽はどうするの?

わき芽とは、茎と葉の間から出てくる小さな芽のことです。
ピーマンは上に向かって成長しながら、わき芽を出しどんどん枝分かれしていく特徴があります。
一見すると収穫できる実が増えるのでは?と思いがちですが、わき芽をそのまますると以下のようなデメリットがあります。
- 株の形が乱れ、風通しが悪くなることで病害虫が付きやすくなる
- 枝が増えることで栄養が分散し、細くて弱い株になる
特に梅雨に向けて湿度が高くなる時期は、病気対策としても”わき芽かき”がとても重要です。

わき芽かきのやり方とタイミングのコツ

わき芽かきは、以下の3つのポイントを意識するだけで失敗をぐっと減らせます。
わき芽かきの基本ポイント
- 芽が小さいうちに摘む(指で軽くひねるだけでOK)
- 晴れた日の午前中に行う(太陽で傷口が早く乾く)
- 手は清潔に保つ(土や雑菌をつけない)
雨の日や風が強い日の作業は、傷口から雑菌が入りやすくなるため避けましょう。

また、わき芽を一度取っても、ピーマンは同じ場所から何度も新たなわき芽を出してきます。月に1回くらいのペースでチェックするのも忘れずに!
植え付けから2か月間は特にわき芽が出やすいのでこの時期は特に注意しましょう。
わき芽かきは一度で終わる作業ではありませんが、こまめな管理が病気予防と収穫量アップに直結します。気づいたときにサッとお手入れする習慣をつけましょう!
一番果の収穫は早めが正解!その理由とは?

わき芽かきが終わり、株もしっかりしてきたころには「いよいよ収穫かも!」とワクワクしてきますよね。でも、最初に実った「一番果」にはちょっとした注意点があります。
結論から言うと、一番果は5~6cmの小さなうちに早めに収穫するのがベストです。
なぜ早めの収穫がよいの?
- 実が大きくなると、株の成長に必要な栄養が実に取られてしまう
- 株がまだ未成熟のうちは、実よりも根や枝をしっかり育てることが優先
- 一番果を早く取ることで、後の実付きがよくなる
「せっかく実がついたんだから大きくしたい」と思いがちですが、この時期は“収穫より株作り”が大事な時期。
最初の収穫をグッとこらえて早めに取ることで、夏本番にはたくさんのピーマンを収穫できるようになります。
支柱の立て方と誘引のポイント

ピーマンが順調に育ち始めたら、倒伏を防ぐための支柱立てが必要です。
支柱建てのポイント 畑の場合
畑では、株の少し外側に支柱をまっすぐ立て、20〜30cmほどしっかり土に差し込むのが基本です。

支柱立てのポイント プランター栽培
プランターの場合は、株元から10cmほど離した位置に立てると根を傷つけにくく安全ですが、深く支柱を差し込めない分、風で倒れやすいという弱点があります。
支柱設置の工夫
- X型(2本交差)で主枝と側枝をそれぞれ誘引
- 3本支柱(中央+左右)でより強固に支える
支柱を立てたら、誘引用のひもで枝をやさしく支柱に結びます。
ポイントは1本の枝に負担を集中させないこと。複数の枝をバランスよく誘引することで、風が吹いても枝が折れにくくなります。
- ひもは「8の字」にやさしく結ぶ
- 複数の枝を分散して結び、互いに支え合う形に
しっかりとした支柱と誘引は、これから育つ実の重さにも耐える土台づくりになります。
安定した株は、収穫量アップにもつながりますよ!
下葉かきと雑草取りで病気・害虫をしっかり予防!

一番果を収穫する頃になると、株の上部はどんどん葉が茂ってきますが、下の方の葉は役目を終えて、日光も当たりにくくなります。
このタイミングで行いたいのが「下葉かき」です。
株元の風通しを良くし、病気の発生を防ぐための大切な作業なので、ポイントを押さえて行いましょう!
- 株元の湿気がこもらず灰色かび病などを予防
- 光合成しない古い葉を整理して栄養を上部へ集中
- 梅雨時期の蒸れ対策にも効果的
目安は、一番果を収穫したら、その実より下にある葉をすべて取り除くこと。
これにより、上の実や枝により多くの栄養が行き渡ります。
雑草の放置はタバコガなどの害虫の温床になってしまいます。
タバコガは夜間に実に入り込んで、穴をあける害虫の一種。これではせっかく実った大事なピーマンを台無しですよね。
下葉かきと雑草対策をセットで行うことで、株全体の健康を保ち、実の付き方にも良い影響を与えます。
特に梅雨時期は、こまめなケアが収穫量アップのカギになりますよ。
ピーマンを病気から守る2つの対策

ここまでしっかりお世話をしてきたピーマンでも、病気にかかって枯れてしまうのは本当に残念ですよね。
そこで、ピーマンを病気にさせないための2つの重要ポイントをご紹介します。
1. 株をしっかり支えて「根のダメージ」を防ぐ
- 支柱や誘引ひもがゆるむと、株がグラつき細い根が切れて病気の入口に
- 特に注意すべき病気:青枯れ病・半身萎凋病(いずれも回復が難しい)
- 支柱のぐらつき・ひものゆるみは定期的にチェック
2. カルシウムを補って「病気に強い株」に
- カルシウムは細胞の壁を強くする栄養素。不足すると病気や実の変形が起こりやすくなる
- 根の発達や養分吸収もサポートしてくれる
- おすすめ資材:ハイポネックス「リキダス」
(トマトの尻腐れにも効果があり、ピーマンにも◎)

リキダスは水で薄めて株元に与えるか、スプレーで葉にかけるだけでOK。葉のツヤや実の品質アップにもつながる、家庭菜園に心強いアイテムです。
「ピーマンの実がなりはじめたけど、なんとなく元気がない…」と感じたときは、株の安定とカルシウム補給をぜひ試してみてください。
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まとめ|ピーマンは「わき芽かき」と「仕立て」が収穫量アップのカギ!

今回ご紹介したように、ピーマン栽培ではわき芽かき・下葉かき・支柱・誘引・病気予防など、ちょっとした管理の積み重ねが大きな違いにつながります。
この記事で紹介したポイント
- わき芽は小さいうちに摘み、月1回のチェックを忘れずに
- 一番果は5〜6cmで早めに収穫して株を育てる
- 支柱と誘引で株の安定をサポート
- 下葉かきと雑草取りで病気・害虫を予防
- カルシウムを補って丈夫な株づくり
管理のコツを覚えればピーマンはとても育てがいのある楽しい野菜です。
「たくさん実ってうれしい!」「家族が喜んで食べてくれた!」そんな収穫の喜びを、ぜひご自身の手で味わってくれればうれしいです。
動画で見たい方はこちら!
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