タマネギは秋に苗を植え付けて、冬を越して初夏に収穫するのが一般的です。
栽培期間が長いものの、途中の手入れがあまり難しくないため、初心者でもチャレンジしやすい野菜として人気がありますよね
ところが、タマネギ栽培を成功させるのは、意外と難しいものです。
タマネギ栽培で良い収穫を得るには、上手に追肥をすることが大切です。
今回は、タマネギ栽培での追肥のコツをご紹介していきます.
大きな玉ねぎを収穫したい!という方は良かったら少しだけ見てみてください。
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まめ知識

タマネギは栽培期間が長いだけに、追肥がとても重要になってきます。
必要な時に肥料成分が効かないと、うまく生育できずに育ちが悪くなり、反対に必要ではない時に肥料がたっぷりあっても調子を崩しまいます。
冬の寒い間は、根もほとんど動いておらず、生長がほぼ止まる状態となります。
また、肥料を効率よく効かせるためには、肥料の与え方にも気を付ける必要があります。
タマネギは、冬の間は ほとんど生長しません。

玉ねぎは、年を越して寒さが緩みだす春以降に生長します。
そのため、玉ねぎ栽培は適切なタイミングで追肥を行う事が、大きな玉ねぎを収穫するための大事なポイントです。
特に!これから暖かくなってきて、ぐんぐん玉ねぎが大きくなってくる
春先の時期の「2回目の追肥」が、玉ねぎを大きく育てるために本当に大切な追肥なんです。
追肥のタイミング

家庭菜園で育てている方が多い、一般的な「中生・中晩生」の品種の追肥のタイミングでまとめました。
また今回は、中間地を基準に考えていますので、
暖かい地方の方は15日(半月)ほど早く、寒い地方の方は15日(半月)ほど遅く考えてもらえると嬉しいです。
2回目の追肥のタイミング
1回目の追肥は植え付けの1か月後に行うのが一般的です。が、
玉ねぎを大きく育てるのに!大事な2回目の追肥は?と言いますと、
2月下旬~3月上旬頃に、行うのが良いと言われています
まだ、2回目の追肥をしていない!という方は、忘れずに追肥を行って、もし、タイミングを逃してしまったという方も、
3月中であれば、ぎりぎり間に合いますので必ず忘れずに行ってくださいね。
最後に、3回目追肥は?
2回目の追肥を行った約一か月後の、3月下旬~4月上旬に行うのがおすすめです。
ちなみに!この最後の追肥の事を止め肥と言いまして、
「中生・中晩生タイプ」の品種は、収穫期が5月~6月頃となりますので、4月上旬までが目安となります。
3回目の追肥を与えた後は、追肥を行いません。

追肥が不要というよりは、追肥してはいけないと覚えておく方が良いと思います。
なぜか?と言いますと、
細かいことは色々あるのですが、収獲直前まで肥料を効かせた状態にしていると、
収穫後の貯蔵性が落ちて直ぐに傷んでしまったり、収穫した玉ねぎの味が悪くなってしまうので注意してくださいね。
肥料は何が良いの?

追肥には、即効性の高い化成肥料が良く用いられます。
追肥の分量の目安としては「1㎡あたりに対して」肥料をひとにぎり(約50g程度)をあげるのがおすすめです。
与える肥料は

窒素・リン酸・カリの割合が同等のもので、8:8:8くらいのものがおすすめです。
一般的な肥料でも十分育にちますが、

「どれがいいか分からない場合」や「こだわって栽培したい!」という方は、
タマネギの専用肥料を使う手もあります。
最近はホームセンターや園芸店などでも、家庭菜園向けにタマネギの専用肥料が売られていて便利です。
追肥の効果を最大限に出すには!

タマネギが肥料を必要としている時に、効率よく吸収させるために、追肥の仕方にも気を配ってみましょう。
追肥をする時、適当に粒状の肥料をばらまくだけでは、実は追肥の効果がじゅうぶんではないケースもあります。
タマネギをどのように育てているかによっても、追肥の仕方が変わります。
・マルチ栽培は溝に

ビニールマルチを使って栽培している場合は、
ビニールの上から肥料を与えても、なかなか土まで肥料成分が入り込みません。
少し面倒ですが、追肥の時にマルチをめくって、肥料を与えるようにした方が、確実に肥効が出るので試してみてください。
・土をかぶせる

追肥の方法は、
溝を作ってそこに肥料を入れる方法、土の表面全体に播く方法の2つがメインとなります。
どちらの方法で追肥を行っても良いですが、コツは肥料と土を混ぜ合わせることです。
溝を作って肥料を与える場合は、

畝の間や条間に、スコップやクワを使って溝を作って肥料を与えます。
肥料を与えた後、そのままにしておくと土と肥料がうまくなじまないので、土をかぶせていきます。
プランターを使って栽培している場合は、

土の表面全体に肥料をパラパラとまく方法がよく使われます。
ただ、肥料をまいただけだと、どうしても「風や雨水やりの水の勢い」によって、
粒状の肥料がどこかへ転がってしまったり、一か所に偏ることが多くなりますので、
肥料が隠れる程度まで、全体に土をかぶせてあげるのがおすすめです。
まとめ

タマネギ栽培では、追肥がとても重要な作業の1つです。が、
肥料の「与えすぎ」には注意が必要です。
特にタマネギは!収穫の1ヶ月くらい前には、最後の追肥を済ませておきます。
というのも、
収穫直前まで肥料を与え続けていると、収穫後の貯蔵性が著しく落ちてしまうのです。
さらに、肥料が多く残っている状態で収穫すると

苦みが多くなり、せっかく長い期間かけて育てたタマネギがおいしくないという結果になってしまいます。
タマネギ栽培での追肥は、必要な時に適量を与えることがとても大切なのですね。

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