玉ねぎを育てたけど…
売っているような大きな玉ねぎにならないな…
植え付け時期と品種選びにポイントがあるんですよ!
家庭菜園では大きなサイズを収穫することが難しい「玉ねぎ」。
大きな玉ねぎを栽培するポイントは、植え付け時期と品種選びにあるんです!
そこで今回は、「スーパーで並んでいるような大きな玉ねぎ」を家庭菜園で育てる秘訣について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
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豆知識

玉ねぎは、10月の中旬以降になると苗の植え付けができます。
でも!同じ玉ねぎでも「寒さに強い品種と弱い品種」があるんです。
この時期の植え付けに適した品種は、サラダやオニオンスライスなど生で食べると美味しい「極早生種」や「早生種」といった品種です。反対に、「今植え付けるには早すぎる…」といった品種もあるので注意が必要です。
ちなみに、これは関東を中心とした「中間地」が基準のお話です。寒い地域にお住まいの方は2週間ほど早く、逆に暖かい地域の方は2週間ほど遅く考えてもらえると嬉しいです。
目指せ!失敗しない!玉ねぎ栽培!!

10月中旬頃なら「極早生種」「早生種」!?

10月中旬頃に玉ねぎを植え付けたい場合は、「極早生種」「早生種」の品種がおすすめです。でも、「極早生種」「早生種」は寒さや寒暖差に弱いという欠点も…。
玉ねぎ栽培にチャレンジしたけど「小さな玉ねぎしか収穫できなかった…」という方は、これらの品種を育てていたのかもしれません。
「早生種」と聞くと、一般的には育てやすい品種だと思われがちです。でも、「早生種」は暖かい地域に特に適した品種なんです。
寒い地域では「農家さんでも育てるのが難しい」
と言われているんですよ。
家庭菜園なら「中生」「晩生」がおすすめ

家庭菜園で玉ねぎを育てるなら、「中生(なかて)」「晩生(おくて)」の品種がおすすめです。
寒さにとても強く、冬に霜や雪が降る地域でも比較的簡単に栽培することができます。さらに、温かい地域でもしっかり育つんです。また、「早生種」よりも大きな玉ねぎが収穫できやすくなります。
でも、栽培期間が長く6月頃までになるというデメリットが…。同じ場所でトマトやナスなどの夏野菜を育てたいと考えている方には、少し不向きかもしれません。
さらに、「早生種」の品種に比べると植え付け時期が遅いというデメリットもあるんです。
10月中旬の植え付けなら、
「極早生種」や「早生種」が向いているかも!
「中生」「晩生」の植え付けは11月以降に!

冬に雪が多く降るような寒い地域ならば、「中生」や「晩生」を10月中旬以降に植え付けられます。
でも、中間地や暖地などでは、「中生」や「晩生」を10月中に植え付けてしまうとうまくいかないことが多いです。
早くに植えてしまうと、冬を迎える前にどんどん大きく育っていき、春を迎える頃には玉ねぎの真ん中から茎が伸びネギ坊主のようなものが生えてきます。
これが「トウ立ち」です。玉ねぎが割れてしまったり、真ん中に硬い芯ができてしまったり…。食べられない状態になってしまいます。
農家さんでもこの「トウ立ち」には頭を悩ませています…
11月は玉ねぎの苗が売り切れる!

「中生」や「晩生」の品種は、11月の初旬から中旬にかけて植え付けをした方が断然上手に育ちます。
しかし!ここで一つ問題があります。それは、「中生」や「晩生」の植え付けに最適な11月になって苗を買いに行っても、売り切れている場合が多いことです。
ホームセンターなどでは、植え付けの1ヶ月前ぐらいから玉ねぎの苗が店頭に並びます。お店によっては入荷が1回しかなく、植え付け時期の11月に苗を買いに行っても、「良い苗が手に入らない」ということが起きてしまうんです。
売っているのは、
「売れ残った可哀そうな苗だけ」なんてことも…

「中生」「晩生」は “ 仮植え” で保管

玉ねぎの良い苗を手に入れる方法は、お目当ての良い苗を見つけたらすぐに購入することです。店頭の人気品種の苗は、週末に一気に売り切れてしまうこともあります。
早く植え付けできる「早生」の品種は、購入してすぐに植え付けができるので問題ありません。
でも、中生・晩生の品種を11月以降に植え付ける予定であっても、見つけた時に苗だけは確保しておきましょう。
そして、肥料を施していない痩せた土などに植えておき定植の時期まで待つ“仮植え”をして保管しておくことがおすすめです。
肥料が効くと
すくすく育ってしまうので避けましょうね!
仮植えの方法

玉ねぎを仮植えする際には、根の生え際から1~2㎝程度埋まるように浅植えをします。ちなみに、深く植えてしまうと、苗が腐ってしまうことがあるので注意してくださいね。
苗を束ねているテープはそのままにしていると湿気がたまって、苗が腐ったり病気になったりします。植え付けが終わったらハサミなどを使ってテープは取っておくことが必要です。
また、玉ねぎの苗を寝かせて植え付けると根元の部分から「くの字」に曲がっていきます。植え付けしづらくなってしまうので、注意が必要です。
必ず苗がまっすぐになるように仮植えしてくださいね。
植え付けまでのお手入れ

玉ねぎは仮植えが終わったら、植え付けまで何もしなくて大丈夫です。
乾燥が続き土が真っ白になっている場合などは別ですが、定期的に雨が降って土が黒っぽければ水やりもしなくて大丈夫です。もちろん、肥料も与えなくてOK!
ちなみに、「新聞紙に来るんで保管しておく」という方法は、長期間の保管には向いていないので注意してくださいね。
玉ねぎの生命力は非常に強いので、
数週間ぐらいならそのままでOKです!
玉ねぎのおすすめ品種

地域や入荷状況によって違いはありますが、「中生・晩生」の品種であれば「ネオアース」「もみじ3号」「つりたま」といった品種がおすすめです。
また、「早めに新玉ねぎを楽しみたい」という方は、「ソニック」と言う早生の品種を試してみてくださいね。
最近、ホームセンターでよく見かける品種です!
まとめ
今回は、大玉に育てる正しい植え付け時期とおすすめ品種をご紹介してきました。「早めに植えて長く育てれば大きくなる」と思いがちです。でも実は「品種の選び方と植え付け時期」「苗の扱い方」がポイントなんです。
この記事で紹介した内容は、こちらの動画 でさらに詳しく説明していますのでご覧ください。今回ご紹介した内容を実践して、大きな玉ねぎがたくさん収穫できるよう、一緒に頑張っていきましょうね!