ナスって最初は順調なのに、夏の後半から急に実が少なくなる気がして…
それ、切り戻しをしてないのが原因かも!ナスって「整枝」がとっても大事なんだ。
この記事では初心者の方にも分かりやすく、「切り戻し」の目的・やり方・注意点を写真を交えて解説していきます!
この記事を、動画で見たい方はこちら!
どうして農家さんは立派なナスが収穫できるの?

ナスは次々と実をつけてくれる反面、栄養の使いすぎで株がバテてしまいやすい野菜です。
特に7月後半〜8月になると、花が咲かなくなったり、実が小さくなったり、先が茶色くなってしまったり…。
農家さんは長期的に立派なナスを収穫するために「切り戻し」という作業を行っています。
切り戻しを行うことで株の体力を保ち、家庭菜園でも9月頃まで収穫していくことも可能になりますよ!
ナスの切り戻しは何のため?初心者向け解説

簡単に言えば、ナスを収穫するたびに枝を切り落とすことでナスの栄養の流れを整えて、株をリフレッシュさせる作業です。
切り戻しを行わないと、一気に花がついて実ができてしまい株の体力を使い切ってしまいます。
これでは秋まで長く収穫できません。
実をつけるスピードをコントールするためにも切り戻しは必須の作業となります。
切り戻しのメリット
- 栄養を必要な枝に集中できる
- 新しい脇芽が出て実の更新が進む
- 風通しがよくなって病気予防になる
特にプランター栽培では根のスペースも限られるため、切り戻しは必ず行うようにしましょう。
切り戻し前に確認!「3本仕立て」はできてる?

切り戻しは「3本仕立て」がベースになっています。間違って大事な枝を切らないよう、まずは以下を確認しましょう。
3本仕立て=主枝+わき芽2本の計3本だけを残す仕立て
3本仕立てにすることで、切り戻した時も株が暴れない状態にすることができます。
3本仕立てステップ1:残す枝を選ぶ
3本仕立てという名前の通り、枝を3本だけ残し仕立てていきます。
それでは残す枝はどうやって選べばいいのでしょうか?
答えは簡単!主枝と強い脇芽2本の合計3本です。
残す脇芽の選び方

最初に実をつける1番果のすぐ下から強い脇芽が伸びてきます。

この脇芽とそのすぐ下の葉の付け根から伸びる脇芽と主枝の合計3本で仕立てていきましょう。
3本仕立てステップ2:主枝と脇芽の3本だけを残し、他の脇芽はすべてカット
主枝と脇芽の3本を残したら、それ以外の脇芽はすべて摘んでしまいましょう。
えっ?と思うかもしれませんが、思い切って枝を整理してあげることで日当たりや風通しが良くなり、病害虫の発生を防ぐことができます。
残した3本の枝は切らずに、最後まで伸ばしていきますので安心してくださいね。
伸びた枝に実が付いたら収穫し、収穫後に切り戻しを行うというサイクルをつくることで、収穫量をコントールできるようになりますよ!
切り戻しをするときにどれが残す3本かわからなくなりそう…。
そういう時は残す枝に色付きのひもやタグで目印をつけるといいよ!
ナスの3本仕立ての詳しい方法や解説を知りたい方はこちらの動画も参考にしてくださいね。
切り戻しのやり方【基本2ステップ】
それでは実際の切り戻し手順を見ていきましょう。
① 脇芽の先を切る(剪定)


主枝から出た脇芽に花が咲いたら、その1枚上の葉を残して先をカットします。
このまま伸ばしても実は着きますが、主枝から離れるほど実は小さくなってしまいます。
それよりも脇芽の先端をカットすることで、残った枝に栄養を集中させれば大きな実が着きます。
大きな実が何度も着いた方が育て甲斐がありますよね♪
② 実が収穫サイズになったら、枝ごとカット

実が収穫できるサイズになったら切り戻しのタイミングです。
収穫するときは脇芽の枝を根元から茎ごと切り取りましょう。

こうすることで、切った根元からまた新しい脇芽が出てきます。
「切って収穫→新しい芽が伸びる→伸びた枝に花が咲く→切って収穫」というサイクルが生まれます!

「切って収穫→新しい芽が伸びる→新しい実が着く」というサイクルを作るには、葉っぱを1枚残して切ることがポイント!脇芽は葉の付け根から伸びてきます。
切り戻しを行うことで十分なサイズの実が何度も収穫できるようになります。
小さい実が一度につくよりも、大きな実が長いスパンで収穫できるのが嬉しいですよね!
ナスの脇芽の見分け方|初心者でも見分けられるコツ
ナスが茂ってくると、「どれが主枝?どれが脇芽?」と迷うことがあります。
そんなときは葉の付け根をよく見てみましょう。
主枝からは「葉」と「脇芽」が分かれますが、葉の真ん中から出ている枝が脇芽です。

蕾がついた脇芽を切るのがつらい…
せっかく蕾がついてるのに、切るのはもったいない気がして…
その気持ちすっごくわかるよ!でも今咲いている花より、これからの株の元気を優先してあげようね!
むやみに咲かせすぎると株全体がバテてしまい、結果的に収穫量が落ちてしまいます。
「今は切っても、また元気な芽が出てくる」ことを信じて、バランスの良い株作りを心がけましょう!
切り戻しの効果まとめ

切り戻しの効果とは?
- 栄養が分散せず、実が大きく育つ
- 風通しが良くなり病気に強くなる
- 新しい脇芽が生えて収穫が続く
- 株の疲れを防ぎ、秋まで収穫できる
最初は勇気がいるかもしれませんが、切り戻しの効果はすぐに目に見えて分かります。
1回やってみることで、必ず自信になりますよ。
まとめ|ナスを秋まで元気に育てるなら「切り戻し」がカギ!

いかがでしたか?
ナスは放っておくと実をつけすぎてバテてしまいますが、切り戻しを取り入れれば長く安定して収穫できます。
- 3本仕立てをベースに
- 脇芽に花が咲いたら先を切る
- 実を収穫するときは枝ごとカット
- 切った元からまた芽が出る!
プランターでもOK!省スペースでも長期間育てられるナスの楽しさを、ぜひ「切り戻し」で実感してみてくださいね。
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