スーパーでもよく見かける大葉ですが、自分で育ててみると意外と難しいと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
本記事では、初心者でも失敗しない大葉の育て方と、香り豊かで瑞々しい大葉を収穫するコツを紹介します。プランターでも楽しめる栽培方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
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大葉(シソ)の豆知識

大葉は日本人にとって昔から身近な存在でした。原産地は中国南部からヒマラヤにかけての地域で、日本には縄文時代の終わり頃には伝わっていたと言われています。奈良時代にはすでに薬草として使われていた記録もあります。
興味深いことに、「大葉」という呼び名は昭和40年代に「青ジソ」を「赤ジソ」と区別するために生まれた商品名です。それまでは青いシソと赤いシソをまとめて「シソ」と呼んでいました。
「紫蘇(しそ)」の「蘇」は「よみがえる」という意味があり、昔の人はこの香りと薬効に、元気を取り戻す力を感じていたのかもしれません。
身近な野菜だけど奥深いんだね!
美味しい大葉をたくさん収穫するためのポイント
苗の選び方

大葉栽培を初めて行う方は、種から育てるよりも苗から始める方が失敗が少なくおすすめです。苗は4月後半~5月にかけてホームセンターで販売されます。この時期は気温が15度以上になり、苗を植えるのに最適な時期です。

苗選びのポイント
- 茎が太いもの
- 葉の色が濃くピンと張った元気な苗
茎が細くヒョロヒョロしていたり、しおれている苗は避けましょう。
プランターと土の準備

プランターで育てる場合は、以下のサイズがおすすめです。
- 深さ20cm以上、横幅60cm以上の大型タイプ(2株栽培可能)
- 鉢の場合は直径24〜27cmの8〜9号鉢(1株向け)

大葉は思った以上に大きく成長するため、欲張って複数本植えると根詰まりや生育不良の原因になります。
土質はあまり選びませんが、初心者の方は市販の野菜用培養土(元肥入り)がおすすめです。畑で育てる場合は、植え付けの2週間前に苦土石灰をまいて耕し、1週間後に堆肥や元肥を加えてから植え付けましょう。株間は30cmほど空けるのが理想的です。
水やりと追肥

大葉は乾燥が苦手です。水やりは土の表面が乾きかけたらたっぷりと与えましょう。また、ハダニ予防のために葉にも軽く水をかけるとよいでしょう。夏場の強い日差しの時期は、朝と夕方の2回水やりをするのがおすすめです。
追肥は長く収穫を楽しむために欠かせません。
- 開始時期:6月中旬頃(本葉が10枚以上、草丈が30cm前後になった頃)
- 頻度:2週間に1回程度
- 量:1株につき約10g程度
与えすぎるとアブラムシなどの害虫が寄ってきやすくなり、葉ばかり大きくなって香りが弱くなるので注意しましょう。
収穫量を増やすコツ
摘芯のすすめ

大葉は「摘芯」という作業で収穫量がぐっと増えます。草丈が25~30cmになった頃、茎の先端をカットします。
- 新しい脇芽の成長が促進される
- 株が大きく育つ
- 枝数が増え、葉の枚数も倍増する
- 新鮮な葉をより多く収穫できる
摘芯のタイミングは、1回目の追肥をする時期とほぼ同じです。これが大葉栽培の重要なターニングポイントです!
収穫のタイミングとコツ

収穫を始める目安は、本葉が10枚ほどで草丈が30cm前後に成長した頃です。これは追肥と摘芯の時期とほぼ同じになります。
収穫は、株の下の方を優先的にするのがポイントだよ!
- 栄養分が株の上部や脇芽に回りやすくなる
- 新しい葉や茎の成長が促進される
- 上部の葉を残すことで光合成が効率的に行われる
- 株元の通気性が良くなり、病気や害虫の発生を防げる
長期間収穫するための剪定
7月の初夏になると株全体が茂ってきます。そうなると、蒸れや病気の原因になったり株の負担が大きくなったりします。

株の中まで光や風を通すために、この時期に「剪定」を行いましょう。
- 葉同士が重なって風通しが悪くなっている部分
- 細い枝や古くなった枝を優先的に選ぶ
- 茎の1/3ほどを切っても大丈夫
- どこを切るか迷ったら、上から見て太陽の光が全体に当たるようにする
強い日差しは葉を硬くし、香りや食感を悪くします。寒冷紗や遮光ネットで強い日差しを和らげる、または半日陰の環境で育てるとよいでしょう。

まとめ
大葉は栽培の後半になると、葉だけでなく「花穂(かすい)」や「しその実」もつけます。これらはスーパーではなかなか手に入らない家庭菜園ならではの楽しみです。
- 花穂は天ぷらや薬味に
- しその実は塩漬けや佃煮に
大葉は小さなプランターやベランダでも栽培できる手軽な野菜です。この記事を参考に、ぜひチャレンジしてみてください。美味しい大葉がたくさん収穫できるよう、家庭菜園を楽しみましょう!
このページは、より分かりやすくお届けできるよう内容を見直し、2025年5月3日に更新しました。
今後も、家庭菜園がもっと楽しくなるような情報を丁寧にお届けしていきます。
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