今回は、鶏糞を使ったことがない方。鶏糞の使い方がわからない方。鶏糞の効果が知りたい方。家庭菜園のコストダウンを図りたい方。
そして、有機肥料で美味しい野菜を育ててみたい方。そんな方に向けた内容です。
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鶏ふんは、使わない手はありません!

鶏糞という肥料が園芸店やホームセンターなどで販売されています。
ほとんどの方がこの鶏糞を使ったことがないとか思います。
その理由は、鶏糞の使い方が良く分からない。というのが本音だと思います。
実は私もそうでした
鶏糞を使わなくても困ってないので別にいらないんじゃないか?
そもそも鶏糞って何?
存在自体知らなかった。
という方もいらっしゃると思います。
理由は様々あると思いますが、この鶏糞は、これからの家庭菜園には欠かせない肥料の1つなると私は思います。
その1番の理由。それはコストが安いから。
ただ、この鶏糞はものすごい癖がある肥料です。
この癖を知らなければ、鶏糞を使ったがゆえに植物が枯れてしまった。なんてことも起こりうると思います。
と、言うわけで今回は
この鶏糞の正しい使い方、効果、効能を初心者の方にも分かりやすく解説します。それではよろしくお願いします。
まめ知識

鶏糞は、家庭菜園初心者の方には少し使いにくい有機資材だと思っています。
なぜかと言うと、鶏糞は堆肥ではなくて肥料だからです。
例えば、同じ動物性の有機肥料でいくと牛ふん、豚ぷん、馬ふん。
これらは肥料ではなく、堆肥という方が正しいです。
堆肥というのは「土壌改良」いわゆる土をふかふかにする材料です。
鶏糞を堆肥みたいに、たくさん入れて土と混ぜ合わさても土は柔らかくはなりません。
むしろ、肥料分が多すぎて植物が枯れやすくなってしまいます。
同じ動物性の有機肥料なのに。なぜ?

同じ動物性の有機肥料なのに、なぜ鶏ふんだけ枯れてしまうのか?
それは鶏ふんは他の動物性の有機肥料と比べて、圧倒的に肥料分・栄養分が高い素材だからです!
鶏ふんを買ってみて使ってみたら「あまりうまく使えなくて、そのまま倉庫の肥やしになっている」という方も結構多いと思います。
そんな鶏ふんの良し悪しを、これから分かりやすく伝えていきます!
鶏ふんの魅力

「鶏ふんを使った方がいい」理由として大きく分けて2つあります。
1つ目は、栄養素がとにかく豊富なこと。
2つ目は、安いこと。 です。
ポイント1 栄養分がものすごく高い

この鶏ふんは他の有機肥料に比べて圧倒的に肥料分が高いです。
しかもバランスがもの凄く良いんです。
肥料というのは植物が欲しがる栄養分のことで、だいたいは肥料のパッケージにその成分が数値として表されています。
大きく分けて 窒素、リン酸、カリ の3つ。これを栄養分の3大要素と言います。
例えば、有機肥料の代名詞と言われる「油かす」は 窒素、リン酸、カリ の割合が5:2:2の割合です。
しかしこの「鶏ふん」は、3:7:3の割合と「リン酸成分が多い」理想的な山型の配分になっています。
花や実を付ける植物を育てるのに
窒素、リン酸、カリ のバランスがきれいな山型になっている肥料分。
夏野菜で代表されるナスやトマトなど、家庭菜園で育てる野菜にはこれが1番良いと言われています。
この鶏ふんは、それが理想的な山型なんです。
また、この鶏ふん、

他の有機肥料に入っていないカルシウムが豊富に入っています。
カルシウムは、植物を強く育てるために必要な栄養分の1つです。カルシウムを補うために石灰を施す方も多いと思います。
この鶏ふんは理想的な山型の成分だけではなく、カルシウムも補給できてしまう本当に使い勝手の良い有機肥料なんです。
ポイント2 とにかく安い

鶏ふんは肥料の中でダントツに価格が安いです。
なぜかと言うと、単純に鳥の生産量が多いからです。
当然!そこから出るふんの量も多くなり、価格が下がる「安い」という事です。
鶏ふんがすんごい理由

鶏ふんがなぜ、肥料分が高いのか?というと、
鳥は他の動物に比べて、体の中の腸の長さが圧倒的に短い。
そして特徴的なのが、「歯がない」「くちばしで、つつくだけ」という事です。
鳥はエサを食べても、かみ砕くことがあまりできないので、ダイレクトに体の中に入ってきます。
そして、そんなに消化していない状態なのに、腸が非常に短いので栄養をあまり吸収できないで「ふん」として出てきます。
鳥さんは大変ですが、出できたふんは非常に栄養価の高いものになるのです。
鶏ふんは、家畜として育てられた鳥のふんが多く使われている

この鳥たちは、栄養価の高いエサで育てられています。
ですので、
「ふん」として出てきた鶏ふんは、なおさら栄養価が高くなります。
しかも、
鶏は、おしっことウンチが同時に同じ場所から出ます。
尿にはアンモニア成分が含まれており、すなわち!それは3大要素の「窒素分」になります。
他の多くの動物は、ふんと尿が別々の所から出てきますが、鶏の場合は、ふんが窒素入りの極上の尿と一緒に出てきます。
鶏ふんを使った事がある方は、ピンときたかも知れませんが、
鶏ふんが臭いのは、実は尿の尿酸が含まれているからなんですよ。
極めつけは、カルシウム

このカルシウムは他の動物性の有機肥料には、ほとんど含まれておりません。
なぜ?鶏ふんだけ多いのか!と言うと、カルシウムが多いエサを与えられているからです。
なぜでしょうか??
それは、鶏はお肉を食べるだけではなく卵を産んでもらいます。このカルシウムが少なくなると産んだ卵が割れやすくなってしまいます。
ですので農家さんは、割れにくい卵を産んでもらうために、カルシウムが十分含まれたエサを与えているのです。
当然!このカルシウムも「ふん」として出てきます。
鶏ふんのデメリット

一般的に販売されているのが、発酵鶏糞と言われる鶏ふんだと思います。
他には、乾燥鶏糞というのもありまして、乾燥鶏糞の場合は粉の形状が多く、発酵鶏糞は粒状の物が多いです。
ここで!鶏ふんのデメリットについても、しっかりお伝えしたいと思います。
この鶏ふんの最大のデメリット!それは、匂いです。非常に臭いです。本当に臭いです

この匂いの原因は尿酸という物質で、この尿酸が空気に触れるとアンモニアに分解されて何とも言えない匂いが発生します。
粉状の物が多い乾燥鶏糞というのは、生の鶏ふんを熱で乾燥させているだけなので、
水を含むとすぐに普通の生鶏糞に戻ってしまうという感じです。生鶏糞になると臭いは一段と臭くなります。
粒状の物が多い発酵鶏糞は、1度発酵をさせているので乾燥鶏糞より匂いは若干マイルドになります。
効き目の違いは、
「乾燥鶏糞」は粉状ですので効き目が早く即効性があり、
「発酵鶏糞」は粒状ですので効き目が長くゆっくり効いてきます。
鶏ふんの使い方

どうにも、厄介な匂いですが、、、
土の中に入れてしまえば空気に触れる面積が少なくなるので、撒いた後にしっかり土にまぜ混んであげれば匂いはかなり緩和されます。
「鶏ふんを使うときに撒きっぱなしで空気に多く触れてしまう」というのが、
アンモニアを多く発生させ強烈な臭いがしてしまうという原因になってしまうので注意してくださいね。
また、混ぜ込んで使うと、土の中で発酵をして発熱をします。
ですので!2週間ほど間を空けてから、野菜の植え付けをするのがおすすめですよ。
鶏ふんの注意点!

カルシウムと聞いて、ピンときた方もいると思います。「カルシウム肥料といえば石灰」を思いうかべる方も多いと思います。
この鶏ふんは石灰の効果も多少あるのですが、土壌の㏗を調整できる程のアルカリ成分は入っていないので、
残念ながら、ちゃんと石灰のとの併用はした方が良いと思います。
ここで、おすすめの石灰は苦土石灰です。

苦土石灰は苦土というマグネシウム。いわゆる葉っぱの緑を濃くするような成分が入った石灰です。
鶏ふんにはそういった成分が入っていませんので、プラスに補う事ができる。という事と、
そうは言っても!石灰分も入っていますので、苦土石灰を「通常よりも撒く量を少なくすることが可能」ですので、コストダウンになると思います。
鶏ふんを使うのであれば苦土石灰は、一緒に使えば栄養補給としても相性の良い組み合わせだと思います。
まとめ

そうは言っても、鶏ふんの問題は臭い
我が家もそうですが、プランターやベランダなど「住宅街の中で家庭菜園を楽しんでいる」という方や、
「近所の迷惑がど~しても気になってしまう」という方も多いと思います。
でも!鶏ふんを使ってみたい。と言う方もいると思います。
そういう方に、最適な商品があります。

それがこちらです。その名も炭化鶏ふんです。
これは何かと言いますと、鶏ふんを炭化させているものです。
これの大きな違いは、
とにかく、炭化させることで限りなく匂いがなくなります。
一度は使たことがある方で、この鶏ふんを使わなくなった一番の理由は臭い
という方が多いんじゃないかと思います。
見た目は本当に炭で、僕の鼻では全く匂わなかったです。無臭でした。
ちなみに形状は、多少の粒は残っていますがほぼ粉状で、本当に炭を細かく砕いたという感じです。
ベランダや室内園芸でも使えておすすめですよ。

これからも一緒に、家庭菜園を楽しんでいきましょうね
これはCTAサンプルです。
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