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植え付けたニンニクから、元気な葉っぱが伸びてきました。ところが、よく見ると同じ場所から芽が2本。「1片しか植えていないのに、どうして?」と驚いていませんか?
芽が2本出てきたよ!このまま育てたら、ニンニクも2倍採れるのかな?
大きなニンニクを育てたいなら、元気な芽を1本残す「芽かき」が大切だよ。残す芽を傷めないやり方を、一緒に見ていこう♪
芽が多いと、その分たくさん収穫できそうに感じますよね。でも、複数の芽をそのまま育てると、それぞれの葉や根を育てるために栄養が使われ、球が小さくなることがあります。
我が家でも、芽かきをしていなかったばかりに、小さなニンニクばかりだった苦い経験があります。「今年こそは、大きなニンニクを収穫したい!」という方へ、今回は芽を見分けるところから、残す芽の選び方、取り除き方、作業後のお世話までを順番に紹介します。
ニンニクから芽が2本出たら、まず株元を見てみよう
芽かきは、1か所から複数出た芽のうち、元気のよいものを1本残し、ほかを取り除く作業です。プランターでも畑でも、確認する場所は同じ。葉の先ではなく、葉が土から出ている根元=株元を見てください。
葉っぱの枚数ではなく、根元から伸びる芽の本数を数える
1本の芽にも葉っぱは何枚かつきます。葉が2枚あるからといって、片方を取るわけではありません。
葉の付け根をたどり、ひとまとまりの芽が1本なのか、すぐ隣にもうひとまとまり伸びているのかを見ます。植え付けた1片の場所から、太い芽の横に細い芽が出ていれば、芽かきが必要か確認しましょう。

葉の枚数ではなく、株元の芽の本数を見ます。芽が1本なら、芽かきは不要。2本以上なら、元気な1本を残す準備をしましょう。
なぜ1片から2本以上の芽が出るの?
料理をするとき、ニンニク1片の薄皮をむいたら、中が二つに分かれていた経験はありませんか? ニンニクの構造や成長の過程によって、1片から複数の芽が伸びることがあります。2本出たこと自体を、植え付けの失敗だと心配しすぎなくて大丈夫です。
ただし、そのままでは複数の芽がそれぞれ育ちます。大きな球を目指す場合は、残した1本をしっかり育てるために芽かきを行います。「取らなければ必ず育たない」ということではなく、大きく育てるためのひと手間と考えてくださいね。
なお、ここで扱うのは、植え付け後に株元から複数出る葉芽です。春に伸びる花の茎を摘む作業や、料理でニンニクの中心の芽を取る話とは別です。
芽かきはいつする? 月よりも芽の育ち具合が目安
2本出ているのを見つけると、すぐ取らなければと焦るかもしれません。でも、芽かきは早ければ早いほどよいわけでもありません。
小さすぎると、どちらを残すか判断しづらく、指でつかむのも難しくなります。反対に、大きくなるまで放置すると根も発達し、余分な芽を抜くときに残す芽を傷めやすくなります。
5~10cmほどになったら、残す芽を見分けられるか確認
ポコずの今回の動画では、芽が5~10cmほど育った頃から、元気な芽を見分けて作業する目安を紹介しています。

一般的な栽培資料には10~15cm頃を目安とするものもあります。数字だけで「まだ駄目」「もう手遅れ」と決めず、二つの芽を見分けられるか、根元を無理なくつかめるかを確認しましょう。小さくて区別できない場合は、少し育つのを待って再確認します。
ニンニクの成長は、お住まいの地域や植え付け時期によって変わります。「何月になったから一斉に行う」よりも、実際の株を見ながら決めるのがおすすめです。
もう15cmほどになっていたら?
「見落として、もう大きくなってしまった!」という場合も、そこで諦めなくて大丈夫。複数の芽に気づいた時点で、残す芽を決めましょう。
ただし、大きく育った芽を力任せに引っ張るのは禁物です。根がしっかり張って抜きにくい場合は、後で紹介するハサミで地面すれすれを切る方法も選べます。
どちらを残す? 太さと葉の元気を見て1本を選ぼう
ここで迷いやすいのが、「いったい、どの芽を残せばいいの?」ということですよね。
基本は、太くて元気に育っている芽を残し、細くて弱い芽を取り除くこと。葉の先の高さだけではなく、根元の太さや葉の状態も見比べます。
太い芽と細い芽なら、しっかりした方を残す
1本は根元が太く、葉っぱもしっかりしている。もう1本は細くて小さい。こんな場合は、大きく元気に育っている方を残してあげてください。

3本出ていても、残すのは元気な1本
場合によっては、同じ場所から3本出ていることもあります。この場合も考え方は同じで、元気な芽を1本選び、残りの2本を取り除きます。いきなりまとめて引っ張らず、残す芽を決めてから1本ずつ作業しましょう。

2本とも同じくらい元気なら、葉の色や傷みも見る
どちらもよく育っていると、「せっかくここまで育ったのに、取るのはもったいない」と感じますよね。
そんなときは、根元の太さだけでなく、葉が傷んでいないか、健康的な色で勢いよく育っているかも確認します。見た目に差が少なくても、大きな球を目指すなら残す1本を選びましょう。

抜きながら選ぶのではなく、先に「残す芽」を決めておくのがコツ。その芽の株元を守りながら作業しましょう♪
芽かきのやり方|残す芽を押さえて、余分な芽をゆっくり抜く
残す芽が決まったら、余分な芽を取り除きます。大切なのは、取りたい芽だけを引っ張るのではなく、残す芽が一緒に動かないように支えることです。
作業前に、天気と道具を確認
できるだけ天気のよい日を選び、雨の日や土がびしょびしょのときは避けます。芽かきで株元に小さな傷がつくことがあるため、濡れた状態で無理に進めないようにしましょう。
ハサミを使う場合は、刃についた土や汚れを落としてから、アルコールなどで清潔にしておきます。我が家では、アルコール入りの除菌シートを使っています。道具に使える製品か表示も確認してくださいね。
① 残す芽の株元を、片方の手でしっかり押さえる
まず、残す芽の根元に片方の手を添えます。葉の先を持つのではなく、土に近い株元が動かないように支えてください。
ここを押さえずに余分な芽を引っ張ると、残したい芽や根まで一緒に持ち上がってしまうことがあります。「抜く手」より先に、「残す芽を守る手」を添えるのがポイントです。

② 取り除く芽の根元近くを持つ
もう片方の手で、余分な芽の根元近くをつかみます。葉の上の方だけを引っ張ると、途中でちぎれることがあります。
どちらが残す芽かをもう一度確かめ、取り除く芽の付け根に近い部分を持ちましょう。無理に土を掘り返して根をむき出しにする必要はありません。
③ 少しずつ、斜め上へ引き抜く
残す芽を支えたまま、余分な芽をゆっくり斜め上へ引き抜きます。動画では、軽くねじりながらゆっくり抜く感覚も紹介しています。
勢いよく引き抜いたり、強くねじったりするのは避けてください。残す芽まで動く、強い力が必要になるときは、無理に続けないことが大切です。

抜こうとすると、残したい方まで動きそう…。もっと力を入れた方がいい?
力任せに抜かなくて大丈夫。残す芽を傷めそうなら、ハサミで余分な芽を切る方法にしよう。その後にまた芽が出ないかも見てあげてね。
抜きにくいときはハサミでもOK|切った後はもう一度確認
大きく育って根が張っている場合や、手で抜くのが不安な場合は、ハサミで取り除く方法もあります。
切るのは、不要な芽の地際(じぎわ)=土の表面に近い、地面すれすれの部分です。葉の先だけ短くするのではありません。残す芽を切らないよう、二つの芽の付け根をよく見て作業します。

ただし、ハサミで切ると地中に残った部分から、再び芽が伸びることがあります。「切ったら終わり」にせず、ときどき株元をのぞいてみましょう。
残した芽がぐらついていないか、株元から余分な芽が伸び直していないかを確認します。再び出てきたら、残す1本を傷めないように余分な芽を取り除きましょう。
「せっかく芽かきをしたのに、気づいたらまた2本になっていた!」ということを防ぐためにも、日々のお世話のついでに確認してあげてくださいね。
芽かきの後、大きくしたくても水と肥料の与えすぎに注意
1本に整えると、「ここで水や肥料をたくさん与えて、一気に大きく育てよう!」と思うかもしれません。でも、ここは少し待ってください。
芽かきの後も、株の様子と土を見ながら管理することが、大きなニンニクにつながります。
水やりは回数を決めず、土の乾き具合を見る
ニンニクは、土がいつもびしょびしょの状態を苦手とします。水が多すぎると根が呼吸しにくくなり、根腐れや病気につながることがあります。

プランターは、土の表面が乾いたかを確かめてから水やりをします。水やりするときは鉢底から流れるまで与え、受け皿に水をためっぱなしにしないようにしましょう。畑で雨が降り、土が湿っているときは追加を急ぎません。
乾燥気味を好むからといって、カラカラのまま放置する意味ではありません。「毎日あげる」と決めるより、土を見て必要なときに与えることが大切です。
芽かきをした日=追肥する日ではない
肥料も、多ければ大きくなるわけではありません。必要以上に与えると、葉ばかりが育ったり、病気にかかりやすくなったりすることがあります。

今回の動画では、1回目の追肥について11月下旬頃という目安を紹介していますが、地域や植え付け時期、株の育ち方によって変わります。芽かきをしたから追加するのではなく、今の生育と、これまでに与えた肥料を確認して決めましょう。
「冬前の追肥はいつ? どのくらい与える?」と迷ったら、次の記事で時期と与え方を確認できます。元気な株を冬越しさせる準備につなげてくださいね。
【にんにく栽培】冬前が勝負!小さなニンニクにならないための追肥タイミングとコツ|初心者でも収穫量を増やす冬越し対策まだ発芽したばかりの株もあり、芽かき以外に何をしたらよいか知りたい方へ。発芽後の追肥・水やり・寒さ対策をまとめて確認できる記事も用意しています。
ニンニクは芽が出た後が超重要!初心者でも大きなニンニクが収穫できる4つの管理|追肥・芽かき・冬越しまとめ|元気な1本を残すひと手間で、大きなニンニクを目指そう
ニンニクの芽かきは、「芽を減らすのがもったいない」と感じて見落としがちな作業です。でも、大きな球を目指すなら、複数の芽をそのままにせず、元気な1本を残して育ててみてください。
- 葉の枚数ではなく、株元から出る芽の本数を確認する
- 太さや葉の状態を見て、残す芽を先に1本決める
- 残す芽の株元を押さえ、余分な芽の根元を持ってゆっくり抜く
- 抜きにくければ、無理をせずハサミで地際を切る
- 作業後は伸び直しを確認し、水や肥料を与えすぎない
まずは、いつものお世話のときに株元をのぞいてみましょう。「2本出ているかな?」「どちらを残そう?」と確認することから始めれば大丈夫ですよ♪
ニンニクは収穫まで長い時間がかかりますが、その分、掘り上げたときの喜びも大きい野菜です。来年の初夏に、大きくておいしいニンニクを収穫できるよう、一緒に育てていきましょうね。
残す芽の選び方や芽かきの動作を動画で紹介します。2026年11月7日13:00公開予定です。
YouTubeで見る参考:タキイネット通販「ニンニク~上手に育てる・貯蔵する~」、コメリ「ニンニクの育て方」。台本をもとに、栽培の目安も確認して整理しています。

























