ニンジンの育て方

ニンジンの追肥|間引き後に与える量と、肥料をまく場所

ニンジンの追肥、間引き後の量と肥料をまく場所を紹介するアイキャッチ

ニンジンの間引きが終わると、「肥料もあげた方がいいのかな?」「どれくらい、どこへまけばいいんだろう」と迷いますよね。

追肥は、育っている途中で肥料を足すお世話です。間引くたびに必ず与えるのではなく、元肥や苗の育ちを見て判断しましょう。

この記事では、夏に種をまいたニンジンを中心に、間引き後の追肥の目安と、根を傷めにくいまき方を紹介します。畑とプランター、それぞれに合う量を確認していきましょう。

まず結論
  • 畑は最終間引き後、必要なら1回。化成肥料8-8-8で1㎡に約40gが目安です。
  • 五寸ニンジンを育てる深さ30cm程度のプランターでは、化成肥料10~20g/回が目安。製品の指定があれば優先します。
  • まく場所は、畑なら列と列の間、プランターなら株から離れた空いた土です。

ニンジンの追肥はいつ?畑は最終間引き後が目安

ポコ妻

間引きが終わったよ。肥料も、今あげていいのかな?

ポコ夫

畑なら、本葉5~6枚の最終間引き後が目安だよ。元肥が効いて元気に育っているなら、急いで足さなくて大丈夫。

本葉5~6枚のころ、必要なら1回

畑のニンジンは、本葉5~6枚で最終の間引きをした後、必要に応じて1回追肥する方法が基本の目安です。

本葉は、最初に出る細長い双葉の後から伸びてくる、細かく切れ込んだ葉です。小さな切れ込みを一つずつ数えるのではなく、根元から伸びる葉を1枚として見ます。

畑のニンジンは本葉5~6枚の最終間引き後、必要なら1回追肥する目安
畑の目安です。元肥が十分に効いている場合は、追肥を急がなくても大丈夫です。

間引きの回数は、種のまき方や栽培方法によって変わります。「何回目だから」と決めるより、葉の育ちと、仕上げの間引きが済んだかを見てくださいね。

苗を残す間隔や間引き方で迷ったら、ニンジンの間引きのタイミングと株間も参考にしてください。

元肥が効いていれば、無理に追加しない

元肥とは、種をまく前などに土へ入れておく肥料のことです。元肥が十分で、葉が元気に育っているなら、追肥をしないで育てられる場合もあります。

畑で細かく切れ込んだ本葉を広げるニンジンの苗
今の葉の育ちと、種まき前に入れた肥料を確認しましょう。

育ちが遅いときも、すぐに肥料不足と決めつけません。土が乾きすぎていないか、逆にいつも湿っていないか、苗が混み合っていないかを見てみましょう。

「間引いたから必ず追肥」ではなく、今の育ちに合わせることが大切です。

肥料は何g?畑とプランターの量を確認しよう

畑は化成肥料8-8-8で、1㎡に約40g

畑で追肥する場合は、普通化成肥料の8-8-8なら、1㎡あたり約40gが目安です。肥料の袋にある「8-8-8」は、窒素・リン酸・カリの成分割合を示しています。

1㎡は、縦1m×横1mの広さ。40gは、その範囲で育てているニンジン全体に使う量で、1株分ではありません。

まず使う分だけを量り、列と列の間へ分けてまきましょう。肥料の粒の大きさで重さが変わるので、手のひらの見た目だけで量を決めない方が安心です。

プランターは、深さ30cm程度で10~20g/回が目安

プランターでは、五寸ニンジンを深さ30cm程度の容器で育てる場合、化成肥料10~20g/回が目安になります。

これはプランター栽培の一例です。小さな鉢も大きな容器も同じ量にせず、使う肥料の袋にニンジンやプランター向けの量が書かれていれば、そちらを優先してくださいね。

畑は化成肥料8-8-8を1㎡に約40g、五寸ニンジンの深さ約30cmのプランターは化成肥料10~20gという1回分の目安
どちらも追肥1回分の目安です。肥料の成分や容器に合う製品の指定があれば、その量を優先します。

プランターの10~20gは、栽培期間全体の合計量ではありません。その後の追肥は、培養土や肥料の効く期間、苗の育ちに合わせます。畑の「必要なら1回」を、そのままプランターの全期間へ当てはめないようにしましょう。

ポコずポイント

まく前に、肥料の袋と育てている場所を確認しましょう。使う分だけ先に量ると、与えすぎを防ぎやすくなります。

肥料をまく場所は、根元から離れた土へ

畑は列と列の間、プランターは空いた土へ

肥料は、ニンジンの葉の付け根や根元へまとめて置かず、株から離れた土へ、偏らないようにまきます。

畑ですじまきしているなら、ニンジンが並ぶ列と列の間が作業する場所です。プランターでは、葉をよけて根元を確かめ、株の間や容器の縁側など、空いている土を使いましょう。

プランターの土の上で本葉を広げるニンジンの苗
葉の広がりだけでなく、根元と空いた土の位置を見てくださいね。
ポコ妻

根元のすぐそばに置いた方が、よく効きそうだけど?

ポコ夫

近くへ固めると、根を傷めることがあるんだ。空いている土へ、分けてまこうね。

ニンジンの育つプランターの土の上で肥料をまく手元
ポコずの動画より、肥料をまく手元。写真のひとつまみを、そのまま1回分の量にしないようにしましょう。

葉に粒が乗ったら、そっと落としておきます。肥料をまく場所に草が生えていたら、先に取り除くと作業しやすいですよ。

まいたら表面の土と軽く混ぜる

肥料をまいたら、表面の土と軽く混ぜます。移植ゴテなどを使う場合も、根のそばを深く掘り返さないようにしましょう。

ニンジンの株の横で移植ゴテを寝かせて表面の土を動かす手元
表面の土をやさしく動かします。残したニンジンの根を傷めないようにしましょう。

作業の順番は、次のようにすると分かりやすいです。

  1. 間引きを済ませ、まく場所の草を取り除く。
  2. 量っておいた肥料を、根元から離れた土へ分けてまく。
  3. 表面の土と軽く混ぜ、根元の様子を確認する。

追肥の後は、土寄せと水やりも確認しよう

オレンジ色の肩が見えたら、薄く土を寄せる

ニンジンの「肩」は、葉の付け根のすぐ下にある、根の上部です。オレンジ色の部分が土から出ていたら、周りの土を軽く寄せて隠します。

畑は列の間、プランターは空いた土へ肥料をまき、表面に軽く混ぜて露出したニンジンの肩へ土を寄せる図
肥料は空いた土へ。土寄せでは、露出した肩を隠し、葉の付け根まで埋めないようにします。

肩が日に当たり続けると、緑色になることがあります。追肥や間引きのついでに、土から出ていないか見てあげましょう。

土寄せは、肥料を根元へ集める作業ではありません。肥料は空いた場所の土に軽く混ぜ、葉の付け根を埋めず、見えている肩へ土を寄せると覚えておくと迷いにくいですよ。

プランターは、土の表面が乾いたら水やり

プランターの水やりは、土の表面が乾いているかを見て判断します。乾いていたら、土や苗を流さないようにやさしく与えましょう。

まだ湿っている場合は、作業をしたからと何度も水を足す必要はありません。使う肥料に水やりの指定がある場合は、その使い方に合わせます。

栽培全体のお世話は、ニンジンのプランター栽培でも紹介しています。

追肥を忘れたときは、今の育ちを見てみよう

「間引きの後に肥料をあげていなかった」と気づくと、心配になりますよね。でも、忘れた分をまとめて多く与える必要はありません。

元肥が効いて元気に育っていれば、様子を見ます。根が太り、収穫が近づいているなら、取り戻そうとして無理に追加しないようにしましょう。

葉ばかり大きく茂っているときも、さらに肥料を足す前に、これまで与えた量を振り返ってみてください。追肥は、多いほどよく育つわけではありません。

まとめ|量を決めてから、空いた土へまこう

ニンジンの追肥は、今の育ちを確認してから、量と場所を決めると取り組みやすくなります。

  • 畑は本葉5~6枚の最終間引き後、必要なら1回。8-8-8の化成肥料で1㎡に約40gが目安。
  • 五寸ニンジンを育てる深さ30cm程度のプランターは、化成肥料10~20g/回が目安。製品の指定を優先。
  • 肥料は根元に固めず、空いた土へ。軽く混ぜた後、露出した肩へ土を寄せる。

まずは、肥料の袋とニンジンの根元を見てみましょう。「使う量」と「まく場所」が決まれば、落ち着いて作業できますよ。

参考にした栽培情報

ニンジン栽培で間引きをしないと大きく育たないことを伝えるアイキャッチニンジンの間引き|大きく育てる3回のタイミングと残す苗の見分け方 ニンジンをプランターで種まきから収穫まで育てる方法を伝えるアイキャッチニンジンの育て方|プランターで種まきから収穫まで!発芽・間引きのコツ【初心者向け】
ポコずポイント

ニンジンの育ちに合わせて、必要な分をやさしく補っていきましょう♪

おかげさまで重版が決定しました!

家庭菜園で迷った時の1冊

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
家庭菜園は、 「ちゃんとやっているつもりなのに、うまくいかない」
そんな場面が意外と多いものです。

ポコずチャンネルの家庭菜園の本 表紙

この本は、
「上手に育てる方法」よりも、
「失敗しにくくする考え方」
大切にまとめました。

ポコずチャンネル(このサイトの運営者)が、実体験の失敗と成功をもとにまとめた家庭菜園の教科書です。初心者の方や狭い場所でも、安心して育てられるようトマト・ナス・ピーマン・ブロッコリーなど定番野菜・38種類を紹介しています。

写真とイラストで分かりやすく、植え付けカレンダー付き。迷った時に「答えが見つかるように」と思いを込めて作った1冊です。

読んでくださったみなさん、応援してくださったみなさん、本当にありがとうございます。