ジャガイモを育てたんだけど、なんだか小さいし、表面がガサガサしているのよね。
もしかしたら、土壌作りがうまくいっていなかったののかも。
ほかの野菜と同じように育てたのに、きれいなジャガイモが収穫できないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。
実はジャガイモはほかの野菜と同じように土作りをしてしまうと失敗してしまうことがあります。
これはジャガイモと相性の悪い資材を知らずに使ってしまったことが原因なんです。
この記事ではそんな失敗を防ぐためにジャガイモ栽培と相性が悪い3つの資材をご紹介します。
はじめてジャガイモを育てる方にも分かりやすく、相性にいい資材についても解説しますので、参考にしていただけると嬉しいです。
ジャガイモ栽培の前提知識|土作りで失敗しやすい理由

相性の悪い資材をご紹介する前に、ジャガイモが好む土の性質について解説しましょう。
多くの野菜は中性から弱アルカリ性の土を好みます。
ですが、ジャガイモはpH5.5~6.0くらいの弱酸性の土を好みます。

土壌のpHが高くなり数値が6を超えてくる、つまりアルカリ性に傾くとジャガイモは「そうか病」が出やすくなります。
そうか病は放線菌が原因の病気で、ジャガイモの表面がざらついてしまいます。そうか病は見た目が悪くなるだけでなく、食感や味にも影響します。
つまり、ジャガイモはほかの野菜と同じ感覚で土作りをすると失敗しやすいというわけですね。
このことを踏まえてジャガイモ栽培にはNGな資材を3つ、順番にご紹介します。
NG資材① 鶏ふん|つるボケとそうか病の原因

まず1つ芽が鶏ふんです。
鶏ふんは即効性があり、葉物野菜や果菜類では重宝される肥料ですが、ジャガイモには向いていません。
理由は、窒素分が効きすぎるからです。
鶏ふんは、化成肥料と比べれば窒素分が特別多いわけではありませんが、土の中で分解されながら、ゆっくりと窒素を供給します。
すると、葉や茎ばかりが育つ「つるボケ」状態になり、肝心の芋に栄養が回らなくなってしまうのです。その結果、収穫してみたら小さな芋ばかり、という失敗が起きることも。
さらに鶏ふんにはカルシウム分も含まれており、経年使用によって土がアルカリ寄りになりやすいという特徴があります。
これが続くと、そうか病のリスクが高まり、毎年同じ場所で育てるほど症状が出やすくなります。

鶏ふんがジャガイモにNGな理由
- 窒素が多く、つるぼけになりジャガイモが太りにくい
- カルシウムを含み、土がアルカリ寄りになりやすくそうか病のリスクがあがる
牛ふんとの違い

同じ「ふん」でも牛ふん堆肥は別物です。
牛ふんは肥料というより土をふかふかにする目的で使われ、ジャガイモとの相性も悪くありません。鶏ふんと混同しないよう注意しましょう。
詳しくはYoutubeでも解説していますので、興味のある方はご覧いただけると嬉しいです。
NG資材② 石灰|いつもの習慣が失敗の元

二つ目のNG資材は石灰です。
石灰は土壌改良の定番ですが、ジャガイモにとっては注意が必要な資材です。
石灰を入れると土のpHが上がり、弱酸性を好むジャガイモには不利な環境になります。
その結果、そうか病が出やすくなり、芋の肥大も悪くなります。
長年家庭菜園を続けている畑では、すでに土が中性に近づいているケースも多く、無理に石灰を入れる必要がないこともあります。
どうしても不安な場合は、量を控えめにするか、pH測定をしてから判断するのがおすすめです。
迷ったら石灰を「いつもの半分」にしておくと失敗が減りますよ。
NG資材③ もみ殻くん炭|排水性アップが逆効果に

三つ目がもみ殻くん炭です。
排水性や通気性を良くするために使われることが多い資材ですが、こちらもジャガイモには注意が必要です。
もみ殻くん炭はアルカリ性で、石灰と同じように土のpHを上げやすい性質があります。
石灰と併用すると、土が一気にアルカリ寄りになり、そうか病や芋の肌荒れを引き起こす原因になります。
せっかく排水性をよくしようともみ殻くん炭をいれたのに、芋はガサガサ、小さなものばかりになったら、とても残念ですよね。
排水性を良くしたい場合は、生のもみ殻を使うのがおすすめです。
生もみ殻はpHが中性からやや酸性程度なので、ジャガイモとも相性が良い資材です。

ジャガイモと相性の良い資材3選

では、ジャガイモと相性の良い資材にはどんなものがあるのでしょうか。NG資材に合わせて3つご紹介します。
相性のいい資材① 牛ふん堆肥

まずおすすめなのが牛ふん堆肥です。
先ほども触れましたが、土をふかふかにする効果があります。
土がふかふかになることで、土の中に適度なすき間ができ、水と空気が通りやすくなります。
しかもジャガイモは地下で茎が膨らんで芋になる作物です。土の中で大きく育つためにはある程度のスペースが必要です。土がふかふかになることで大きく育つためのスペースが確保できるというわけですね。
相性のいい資材② 腐葉土

次に相性にいい資材は腐葉土です。
腐葉土は落ち葉などが微生物によって分解されたもので、土を柔らかしてくれます。
さらに保水性と排水性のバランスを整え作物が育ちやすい土壌になります。
pHも極端に上がりにくく、弱酸性よりの環境を保ちやすいため、ジャガイモ栽培にはぴったりでしょう。
相性のいい資材③ 米ぬか

最後にご紹介するのは米ぬかです。
米ぬかはジャガイモ栽培ではぜひ使ってほしい資材です。
米ぬかを入れると土中の微生物が活発になり、団粒構造になりやすくなります。
団粒構造とは土が団子状に塊を作る状態のことで、保水性や排水性を保ちながら「土をふかふか」にしてくれます。
その結果、そうか病が出にくい環境を作ることができます。
大きなジャガイモを作る最大のコツ|土を「フカフカ」にする

ジャガイモを大きく育てる最大のポイントは、土をふかふかにすることです。
ジャガイモは根が太る野菜ではなく、地下で伸びた茎が膨らんで芋になります。そのため、土が硬いと物理的に膨らむことができません。
肥料をたくさん入れるよりも、地下で芋が育つスペースを作ってあげることが、収穫サイズを大きくする近道です。
まとめ

ジャガイモは、土作りで結果が大きく変わる野菜です。
今回はジャガイモ栽培に相性の悪いNG資材3つと相性の良い資材3つをご紹介しました。
相性の悪いNG資材
- 鶏ふん
- 石灰
- もみ殻くん炭
相性のいい資材
- 牛ふん堆肥
- 腐葉土
- 米ぬか
土壌を弱酸性に保ち、団粒構造のある環境に整えれば、家庭菜園でも大きくてきれいなジャガイモを収穫できます。
土作りを見直して、次のジャガイモ栽培にぜひ活かしてみてくださいね。























