春【3月~5月】

春菊の失敗しない育て方!初心者向け栽培方法と収穫のコツ【完全ガイド】

初心者さん

鍋料理の時に春菊が入っていると食欲が増すのよね

はると

春菊は冬の代表的な野菜だね。香りが良くておいしいよね

初心者さん

ただ、毎回スーパーで買うのは高いし、余ることもあるの。家庭で栽培できるかしら

はると

大丈夫。春菊は初心者にもおすすめの野菜だよ

実は春菊は、プランターひとつでも育てられる初心者さんぴったりの野菜なんです。

しかも長く収穫を楽しめるのので、買うよりも新鮮で、香りが強い春菊を自宅で味わえちゃいます。

この記事では、春菊の特徴から育て方、管理のコツや収穫の方法までを詳しく解説していきます。これを読めば、家庭菜園デビューの方でも安心して春菊栽培を始められますよ。


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春菊ってどんな野菜?【特徴と栽培の流れ】

春菊はキク科の野菜で、独特の香りとほろ苦さが特徴です。鍋料理や炒め物にすると食欲をそそる香りが広がり、日本では特に冬の定番野菜として親しまれています。

栽培面でも、春菊はとても育てやすいのが特徴です。

害虫がつきにくく、病気にも比較的強いため、初心者でも挑戦しやすいでしょう。

春菊の栽培は次のような流れで進みます。

  1. 種まき(春まきは3〜5月、秋まきは9〜10月)
  2. 発芽後の間引きと水やり管理
  3. 草丈20〜30cmに成長したら収穫開始
  4. 摘心や追肥を行いながら長く収穫する

それでは、順に栽培方法を解説していきましょう。

春菊の栽培に適した時期と環境

春菊は冷涼な気候を好み、栽培適温は15〜20℃です。真夏の高温には弱く、また霜にもあまり強くありません。そのため、日本では春まき秋まきが一般的です。

  • 春まき:3〜5月に種をまき、初夏までに収穫する。
  • 秋まき:9〜10月に種をまき、冬から春先に収穫する。

家庭菜園初心者におすすめなのは「秋まき」です。秋は害虫の発生が少なく、気温も安定しているため、発芽や生育がスムーズに進みます。

春菊は寒さには強いですが、夏の暑さには弱く真夏は栽培に適していません。

寒さに強いといっても、霜や冬の寒風にあたると葉が痛みます。寒さの厳しい時期は不織布や防寒ネットをかけて守ってあげましょう。

春菊の種まき方法【プランターと畑それぞれのコツ】

春菊は移植を嫌う性質があるため、「直播き(じかまき)」が基本です。

種をまいた場所でそのまま育てるのが最も失敗しにくい方法になります。

プランターで育てる場合

幅60cm程度のプランターに培養土を入れて、深さ1cmほどのまき溝を2列ほど作ります。溝に1〜2cm間隔でパラパラと種をまき、土を軽くかけて手で押さえます。

その後は霧吹きやジョウロでやさしく水をあげましょう。

発芽までにかかる日数はおよそ3〜7日

春菊の種は光を嫌う「嫌光性種子」なので、土をしっかりかけて暗い状態にすることが大切です。

畑で育てる場合

畑では「すじまき」または「ばらまき」が一般的です。

すじまきは畝に深さ1cmほどのまき溝を作り、種を1〜2cm間隔でまきます。

ばらまきは、広いスペースに均等にまき、芽が出たら間引きながら育てます。

どちらの方法も、種をまいた後はたっぷりの水やりが欠かせません。

乾燥すると発芽がそろわないので、芽が出るまでは土が乾かないよう注意してください。

発芽後の管理

発芽がそろったら、元気のない苗を間引いて、株間を3〜5cmほどに調整します。間引きした苗はサラダにして食べても美味しいですよ。

苗から育てる方法【初心者向けの裏ワザ】

春菊は基本的に種から育てるのが一般的ですが、実は「苗から」育てることも可能です。

ただし、前述の通り春菊は移植を嫌うため、苗を植える場合には根鉢を崩さずに丁寧に扱うのがポイント。

市販のポット苗を購入するか、自分でポットまきして本葉が3〜4枚になったら植え付けます。

良い苗を選ぶ時のポイント

  • 葉の色が濃い緑色
  • 根元がしっかりしているもの
  • 本葉は3枚ほど。育ち過ぎはダメ

苗を植えるときの注意点

  • 植え穴は根鉢がすっぽり入る大きさに掘る
  • 根鉢を崩さずそのまま入れる
  • 定植後は株元を軽く押さえて土と密着させる

植え付け後はたっぷりと水を与え、活着(根がしっかり土に張ること)を助けましょう。活着すれば種まきと同じように成長していきます。

苗から育てるメリット

  • 発芽の失敗がない
  • 生育のスタートが早い
  • 間引きの手間が少ない

「種まきが苦手」「失敗したくない」という初心者の方は、苗を利用すると安心して育てられますよ。

春菊の水やりと肥料管理

春菊はアブラナ科の野菜に比べると肥料をあまり必要としません。どちらかというと「肥料のあげすぎ」や「水のやりすぎ」が失敗の原因になります。

水やりのポイント

  • 発芽直後は特に乾燥に弱いため、毎日少量の水やりを心がけましょう。
  • 本葉が揃ってきたら、土の表面が乾いてから与える「やや乾燥気味」の管理にすると、根がしっかり伸びて強い株に育ちます。
  • プランター栽培では水切れに注意。真夏は朝夕2回の水やりが必要なこともあります。

春菊は多湿を嫌うので、受け皿に水を溜めないようにしましょう。

肥料の与え方

植え付けや種まきの際に「元肥」として少量の堆肥や緩効性肥料を混ぜ込んでおけば十分です。

生育中に葉の色が薄くなったら「追肥」を行います。目安は2〜3週間に1回、化成肥料や液肥を少量与える程度で大丈夫。

特に液肥は即効性があるので、成長の様子を見ながら薄めたものを水やり代わりに与えると良いでしょう。

おすすめのコンパニオンプランツ

春菊の独特のにおいは、害虫を寄せ付けない働きがあります。

さらにアブラナ科の植物を一緒に栽培すると、お互いに助け合い栽培がより簡単になります。こうした効果を持つ植物をコンパニオンプランツと言います。

  • 大根
  • 白菜
  • キャベツ

秋冬の菜園ではアブラナ科を育てる方も多いと思いますので、春菊を近くに植えておくと管理がグッと楽になりますよ。

春菊の収穫方法【長く楽しむコツ】

春菊は収穫の仕方次第で、長い期間楽しめる野菜です。収穫のタイミングと方法を押さえることで、家庭菜園でも長期収穫が可能になります。

収穫のタイミング

春蒔きなら30〜40日、秋蒔きなら40〜50日ほどで収穫できます。草丈が15〜20cm程度になったら収穫のサインです。

春菊には大きく分けて「株張り型」「株立ち型」の2種類があります。品種によって収穫方法が異なるので、それぞれの特徴を理解しておくと長く楽しめます。

株立ち型の収穫方法

「株立ち型」は、一本の茎を中心に上へ伸び、脇芽がどんどん出てくるタイプです。
このタイプは、摘心(てきしん)を行うことで、長期間にわたって収穫を楽しむことができます。

草丈が20cmほどになったら、茎の先端をハサミで切り取ります。これが「摘心」です。
摘心すると、切り口の下から脇芽が出てきて、そこから新しい葉が伸びます。

この脇芽が10〜15cmほどに育ったら、再び摘み取るようにすれば、次々と収穫が可能になります。
このサイクルを繰り返すことで、1株から1〜2か月ほど連続収穫できるのが、株立ち型の魅力です。

収穫の際は、下の葉を少し残すようにすると、株が弱りにくく、次の芽も育ちやすくなります。

株張り型の収穫方法

「株張り型」の春菊は、株ごと抜き取って収穫していきます。

一度で収穫が終わり、わかりやすい方法ですので、初めて育てる方におすすめです。 

収穫後のポイント

収穫した春菊は、時間が経つと香りが飛びやすいので、できるだけ早めに調理するのがコツです。
冷蔵保存する場合は、湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて野菜室へ。これで数日間は新鮮さを保てます。

また、春菊は生育が早いので、少しずつ種をまく「ずらし播き」をしておくと、長く収穫を続けられます。
家庭菜園では、10日〜2週間おきに種まきするのがおすすめです。

長く収穫するコツ

長く収穫するには株立ち型がおすすめです。

  • 花芽がつく前に早めに収穫を繰り返す
  • 暑さに弱いため、夏場は遮光ネットで直射日光を防ぐ
  • 収穫後に液肥を与えると、再生が早くなる

春菊は収穫のたびに柔らかい新芽が伸びてくるので、サラダや鍋料理にぴったり。家庭菜園ならではの「新鮮で柔らかい春菊」をたっぷり味わえますよ。

春菊の豆知識

春菊という名前から「春に咲く菊の花」と思われがちですが、実は秋から冬にかけてが旬の野菜です。寒さに強く、霜にあたることで葉がやわらかくなり、香りもぐっと良くなるのが特徴です。

香りの成分には「ペリルアルデヒド」という物質が含まれており、リラックス効果や食欲増進効果が期待できると言われています。

春菊は地域によって呼び名が異なり、関西では「菊菜(きくな)」という名前で親しまれています。

葉の大きさにも大・中・小と3種類あり、葉の形や香りの強さもさまざまです。家庭菜園では、香りがマイルドで柔らかい「中葉春菊」が育てやすいと人気です。

また、春菊は日本独自の食文化から生まれた野菜でもあります。

ヨーロッパでは観賞用の菊が多く、春菊のように食用として利用する文化はあまりありません。まさに、日本ならではの香味野菜なのです。

さらに栄養価にも注目です。

春菊はβカロテン・カルシウム・ビタミンCが豊富で、免疫力を高める効果が期待できます。特にβカロテンの含有量は、ホウレンソウや小松菜を上回るほど。風邪をひきやすい季節の家庭菜園で育てるにはぴったりの野菜です。

「お鍋に入れるといい香り」「おひたしや天ぷらもおいしい」といった声も多く、春菊は料理のアレンジがしやすいのも魅力。

葉先は生食に、茎の部分は加熱向きと、部位によって使い分けることで、よりおいしく楽しめます。

まとめ

春菊は丈夫で寒さに強く、短期間で収穫できる、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜です。

春菊は三拍子そろった優秀な葉物野菜

  • 種まきから収穫までの期間が短く、何度も収穫できる
  • 害虫が比較的少なく、プランターでも育てやすい
  • 栄養豊富で、冬の食卓にぴったり

栽培のコツ3点

  • 乾燥させすぎない
  • 肥料を与えすぎない
  • 早めに収穫する

この3点を意識するだけで葉がやわらかく、香りのよい春菊を収穫できます。

春の芽吹きのように生命力のある春菊を、あなたの家庭菜園でも育ててみませんか?
毎日の食卓に自分で育てた春菊を添えれば、きっと野菜の味が一段とおいしく感じられるはずです。

この記事を動画で見たい方はこちら!

https://youtu.be/A6LWUnYDS5A

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