
暑い季節になると、冷たいビールが恋しくなりますよね。そんな時にぴったりなお供といえば……そう、枝豆です!最近では「ずんだスイーツ」などでも人気を集めている、まさに万能な夏野菜。
そんな枝豆、実は家庭でもかんたんに育てられることをご存じですか?
畑はもちろん、プランターでも栽培できるので、ベランダ菜園にもおすすめ!しかも、病気にも強く、初心者の方にもぴったりな野菜なんです。
ですが、ちょっとした育て方のコツを知らないと、「葉ばかり茂って実ができない……」なんて失敗も。
そこで今回は、家庭菜園初心者の方でもたっぷり収穫が目指せる「枝豆の育て方」を、丁寧にご紹介します♪
夏の食卓を彩る、自家製の枝豆づくり、ぜひ始めてみませんか?
動画で見たい方はこちら!
枝豆の豆知識

「枝豆って大豆とは違うの?」と思った方も多いかもしれませんが、実は同じ植物なんです。大豆の実を、まだ青くてやわらかいうちに収穫したものが枝豆。成長の時期によって呼び方が変わるだけなんですね。
さらに面白いのが、分類の違い。同じ植物であるにもかかわらず、分類では大豆は「豆類」、枝豆は「野菜」に分けられています。
呼び方が変わるだけなんだ!なんか不思議!
栄養面でも枝豆はとっても優秀です。枝豆はタンパク質やビタミンB群が豊富で、茹でても栄養があまり失われにくい、健康的な野菜です。ただし!「育てやすいから簡単でしょ」と油断して始めると、思わぬ落とし穴が待っていることも……
この記事では美味しい枝豆をたっぷり収穫するためのポイントを、ていねいにご紹介していきます。一緒に美味しい枝豆づくりを始めましょう!
品種選びのコツ

枝豆は「まき時」と「収穫のタイミング」がとても大切な野菜です。品種ごとに適した時期が決まっているので、間違えるとうまく育たないこともあります。
枝豆の品種は大きく分けて4種類。
・極早生・早生(ごくわせ・わせ):4〜5月に種まき → 夏に収穫。初心者向きで育てやすい。
・中生・晩生(なかて・おくて):5〜7月に種まき → 秋に収穫。味は濃いが、育成期間が長め。
初心者さんがよくやりがちな失敗は、晩生種を早くまいてしまうこと。
「早く育つかも」と思いがちですが、時期が早すぎると実ができにくくなってしまいます。
必ず、種袋に書かれた「まきどき」を確認してから種まきを始めましょう!
種と苗、どっちが正解

枝豆は「種から育てる」「苗から育てる」の2通りがあります。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、目的にあわせて選びましょう。
【種から育てる】
メリット
- 種が安価で、コスパが良い
- 育てられる品種の選択肢が多い(中生・晩生もOK)
- 成長の過程を一から観察できる楽しみがある
デメリット
- 発芽までの温度・水やり管理がやや難しい
- 芽が出るまで時間がかかることも
- 間引きや病害虫対策が必要な場合がある
【苗から育てる】
メリット
- 芽が出た状態なので、すぐに育て始められる
- 発芽失敗の心配がなく、初心者でも安心
- 時間と手間が少なく、家庭菜園デビューにぴったり
デメリット
- 苗は種より高価で、コストがかかる
- 品種が限られ、極早生・早生が中心
- 選び方を間違えると、その後の成長に影響する
市販の苗は「極早生」や「早生」が中心。
「中生」「晩生」などの味が濃い品種を育てたい方は、種から育てるのが◎です。
枝豆って“種”から育てるのと“苗”から育てるの、どっちが正解なの〜?
どっちもアリなんだけど、目的によって選び方が変わるんだよ!
良い苗の選び方
- 本葉が1〜2枚出ている苗を選びましょう(3枚以上は根付きが悪くなりがち)
- 葉が濃い緑で、茎がしっかり太いものが◎
- 双葉が茶色く枯れている苗は避けるのが無難です
しっかりした苗を選ぶことで、育ち方もぐんと安定しますよ!
植え付けのポイント|種まきも苗もこれで安心!
準備が整ったら、いよいよ植え付けです!
枝豆はプランターでもOK。以下の手順で進めていきましょう。

準備が整ったら、いよいよ植え付けです!
枝豆はプランターでもOK。以下の手順で進めていきましょう。
プランターで育てる場合



- サイズの目安:幅65cm・深さ25cmのプランターに2株が最適
- 種まきの方法:
1カ所に直径4~5cm・深さ2cmの穴をあけ、3〜4粒ずつ種をまきます。
軽く土をかぶせ、たっぷり水やりしましょう。 - 発芽まで:7〜14日ほど。気温が15度以上になってからまくのがおすすめです。
間引きのタイミング

芽が出て本葉が2枚になったら間引き開始。
弱そうな芽を根元からハサミで切り、1カ所に1〜2本だけ残すと元気に育ちます。
苗から育てる場合

- 植え方:苗のサイズに合わせて穴を掘り、根鉢を崩さずにやさしく植え付けます。
- 株間:20〜30cmあけて植えると◎
- 水やり:プランターなら底から水が出るくらいたっぷり与えましょう。
水やりのコツ

- 発芽~開花までは控えめに。土がカラカラに乾いたら水を与えるくらいでOK。
- 花が咲いてからは毎日たっぷり!
この時期は水分をしっかり与えることで、さやが大きく育ち、収穫量もアップします。
枝豆は水のやりすぎに弱い野菜。発芽から花が咲くまでは、土の表面が乾いたら水を与える程度でOKです。
ただし、花が咲き始めたら要注意!この時期から結実期(実が育つ時期)にかけては、毎日たっぷり水をあげるのがポイントです。
水分が不足すると、さやが育たず実も小さくなってしまいます。
収穫量や味に差が出るので、開花後は1日1回、しっかり水やりを続けましょう!
この流れを守れば、枝豆はぐんぐん育ちます♪
植え付け後の管理|土寄せと追肥がカギ!
植えたあとは、土寄せと追肥(ついひ)でしっかりサポートしていきましょう!
土寄せのタイミング
枝豆は風で倒れやすい野菜。土寄せをすることで茎を安定させ、根の張りも良くなります。


タイミング | やり方 |
---|---|
草丈10cm時 | 双葉の下あたりまで土を寄せる(1回目) |
草丈30cm時 | 双葉が隠れるくらい土を盛る(2回目) |
追肥のタイミングとコツ
追肥は与えすぎると実ができにくくなるので注意!
枝豆は「少なめ」が基本です。
- 🌸 つぼみが出始めた頃がベストタイミング
- 化成肥料を1株につき2〜3g(ひとつまみ程度)
- 肥料は株の周りにまいて、軽く土と混ぜてあげましょう
- その後は、葉の色が薄くなったときのみ追肥
- 悩んだら控えめにするのが◎
枝豆の摘芯とは?|実を増やすためのひと工夫

枝豆をたくさん実らせるテクニックのひとつに「摘芯(てきしん)」という作業があります。
摘芯とは、株の一番上にある成長点をカットして、枝が横に広がりやすくする方法です。これにより枝の数が増え、結果として実が多くつくようになります。摘芯のタイミングは、本葉が5〜6枚ほど出た頃が目安です。
ただし、注意したいのが品種による向き・不向きです。
草丈がしっかり伸びる晩生(おくて)品種では摘芯の効果が出やすいですが、早生(わせ)品種や草丈が低い品種では、あまり効果が出ないこともあります。
特に苗から育てている場合は、極早生や早生品種が多いため、摘芯をしないほうがよく育つケースも少なくありません。無理に摘芯せず、品種や生育の様子に合わせて判断するのがおすすめです。
収穫のタイミング|一番おいしい瞬間を逃さずに!

ここまで育ててこられた皆さん、本当にお疲れさまでした!
いよいよ収穫のときです。
枝豆の収穫時期は品種や地域で差がありますが、さやの8割ほどがふくらんだ頃がベストタイミング。
全部が完全にふくらむまで待つと、実が固くなってしまうので注意しましょう。
収穫適期は1週間〜10日間程度と短めなので、見逃さないようにしましょう。
収穫の方法
- 株ごと引き抜く(家庭菜園全体を一度に収穫したい方向け)
- 大きく育ったさやからハサミで切る(少量育てている方向け)
保存のコツ
枝豆は鮮度が落ちやすい野菜です。
収穫後はすぐにゆでるのがおすすめ。保存する場合は、株ごと湿らせた新聞紙に包み、冷蔵庫で保管すると長持ちします。
ちなみに、収穫せずにそのまま育てると、枝豆はやがて大豆に!
「夏は枝豆、秋は大豆」と、二度楽しむこともできますよ♪
自家製の枝豆で夏をもっとおいしく
今回は、枝豆の種まきから収穫までの育て方を、まるごとご紹介しました。
枝豆は育てやすい野菜ですが、品種選びや水やり、土寄せのタイミングなど、ちょっとしたコツを押さえることで、よりおいしく、たくさん収穫することができます。
収穫したての枝豆をさっと茹でて、できたてを味わう──
そんな贅沢を、ぜひご自宅で楽しんでみてくださいね。
そして、夏野菜といえば、トマトやナスも人気です!
今後も育て方のポイントをわかりやすくお届けしていきますので、ぜひ一緒に家庭菜園を楽しみながら、今年もたくさんのおいしい野菜を育てていきましょう!

これはCTAサンプルです。
内容を編集するか削除してください。