手をかけなくても比較的簡単に育てられる。と言われているジャガイモ栽培ですが、育て方のコツを知らないと、失敗してしまう事も多いです。
そこで今回は、プランターでも栽培できるジャガイモを「植付け~その後の管理」まで、分かりやすくお伝えしていきます。
動画で見たい方はこちら!
豆知識

お家でつくる、イモの美味しさは格別だよね💞
家庭菜園では、春一番に行うのが「ジャガイモ」の植え付け!
と言っていいほど、手をかけなくても比較的簡単に育てられる。と言われています。
ですが、
育て方のコツを知らないと、失敗してしまったり、小さなジャガイモしか収穫できなかった。と言う事になってしまいます。
ジャガイモの植え付けのタイミング

ジャガイモの植え付けのタイミングは、春に植え付ける「春作」と秋に植え付ける「秋作」の2種類があります。
その中でも春作は、温度がどんどん高くなっていく時期に植え付けるので、失敗しにくくたくさんの収穫が見込めます。
初心者の方が始めるには、ぴったりの季節ですね。
種芋の品種も豊富

また、植え付けに適した種芋の品種も豊富で「味・色・形」と様々な品種を選ぶ事もできます。
気に入った品種を選んでチャレンジできるのは、家庭菜園の醍醐味の1つですよね!
この記事を参考に、
ぜひ!チャレンジしてみてね♪
種芋の準備

先ずは、植え付けるためのジャガイモの準備です。
用意するジャガイモは、スーパーなどで売っている「食用のジャガイモ」ではなく、ホームセンターや園芸店で売っている「植え付け用の種芋」を用意するのがおすすめです。
植え付け用の種芋は、ウイルスや病気にかかっていない検査に合格したジャガイモになっていですので、安心して育てる事ができます。
芽出しのメリット

種芋の準備できましたら、次に行って頂きたいのが「芽出し」と言う作業です。
太陽の光を種芋に直接当てる事で「芽を伸ばしていく」と言う作業です。
どうして、こんなことをするの?
種芋は、光を受ける事で「より強い芽」を伸ばすんだよ!
これをすることで、
1つ目に、植え付け前に芽が出てきますので、時間のかかる植え付け後の発芽が早くなり、草丈の成長も揃う。と言うメリットがあります。
2つ目に、強い芽が生えてきますので、健全に育ち収穫量が増える。と言う効果が期待できます。
芽出しのやり方

「新聞紙を広げ」その上に種芋を並べて、太陽の光を当ててあげるだけで芽出しができます。新聞紙がない場合は、段ボールやお菓子の空き箱などでも代用できます。
芽出しに適した温度は、10℃~20℃と言われており、家の中で芽出しを行う場合は、光の当たる涼しめの場所が適しています。
外で行う場合は、日当たりの良い所に置いてあげて、夜間に冷え込む、特に0℃を切るような所では、毛布を掛けて保温をしてあげてください。
夜の間だけ室内に入れてあげる。と言うやり方もおすすめです。
芽出しの期間は「2週間ほど」と言われていますが、
寒冷地で行う場合は、気温が低いですので、3週間~4週間ほどかかる場合もあります。
芽の大きさが、だいたい5㎜ほどに成長した頃が植え付けに適したたタイミングです。
植え付け前の準備

芽出しが終わったら、植え付けだね💞
ちょっとまって!
植え付け前に行う「大切な準備」があるよ。
植え付ける種芋の大きさが、60g以下の小さなジャガイモであれば、そのまま植え付けてもらって大丈夫です。
ですが、
80gとか100gなど、60g以上の大きなジャガイモは、1つが40g以上になるように切ってから植え付けるのが一般的です。
ジャガイモには「向き」がある!

ここで知っておいて欲しいのが、
ジャガイモには「向き」という物があります。
ジャガイモが大きくなる時に、親の種イモから「へその緒」の様に繋がっていたと所がお尻。下となります。また逆の、反対側が頭。ジャガイモの上となります。
ジャガイモは、この上の方から伸びてくる芽の方が元気に育つ。と言う特性があります。

種芋をカットするときは、お腹の部分を半分に切るのではなく、頭の部分が半分になるようにカットしてあげると、
カットしたどちらの種芋も、元気な芽が成長してくるようになります。
種芋の切り方

ここまでの、お父さんの説明は少し分かりにくいね💦
次からは、僕が分かりやすく解説していくよ。
先ず、種芋を切るときは、
芽が多く出ている所を上にして、左右の芽の数がなるべく均等になるように切っていきます。
だいたいの種芋は2等分で十分ですが、大きいサイズの種芋は、3等分や4等分でも大丈夫です。

そして!切り分けた後ですが、
切った直ぐ後の切り口は、ジュクジュクと水分を含んだ状態でむき出しになっていますので、そのまま植え付けてしまうと、そこから菌が侵入し病気にかかってしまいます。
ですので、
カットした面を上にして、2日~3日ほど乾燥させてから植え付けてあげるのがおすすめです。
「草木灰」を切り口に付けてから

「すぐに植え付けをしたい」と言う方は、
「草木灰」を切り口に付けてから植え付けを行えば、すぐに植え付ける事ができます。
ジャガイモ専用の「シリカ」と言う商品もありますので、良かったら使ってみてね。
草木灰を使用してあげる事で、雑菌の侵入を防ぎ、腐敗のリスクを軽減してくれる効果が期待できます。
植え付け前の土作り

いよいよ「植え付け」だね💗
その前に、土作りも大切だよ!
ジャガイモの土作りでは、注意しないといけない大事なポイントがあります。
多くの野菜は、雨によって酸性に傾いた土壌を、適正なpHに戻すために「アルカリ性の石灰」を撒いてから植え付けを行うのが一般的です。ですが、ジャガイモはアルカリ性を嫌います。
石灰は必要ありません

ジャガイモの土作りには、ほとんど石灰は必要ありません。
また、肥料に関しても、
あまり多く入れてしまうと、特に窒素成分が過剰になってしまうと、腐りやすくなってしまいますので、肥料は少なめにした方が上手に育ってくれます。
他の「葉菜類(ようさいるい)」や「根菜類」と比較して、半分~2/3くらいの量にするのがおすすめです。
植付けだよ!

ここまで準備ができたら「バッチリ」です。
さっそく、植え付けをしにいこうよ!
畑で栽培する場合は、
高さ10㎝~15㎝ほどの畝を作り、真ん中に5㎝ほどの深さになるように溝を掘っていきます。
プランターの土の量は半分

プランターや鉢で栽培する場合は、少し注意が必要で、
容器に対して「土の量が半分ぐらい」になるように準備します。「どうして半分までしか入れないの?」と思いますが、
この後にしっかり説明しますが、ジャガイモを大きくする為には、「土寄せ」と言う作業がとても重要になってきます。
土をいっぱいまで入れてしまうとあふれてしまい、この土寄せと言う作業ができなくなってしまうからです。
植え付けるときのポイント

植え付けるときのポイントは、
カットしたジャガイモの場合は、カットした面が下になるように植え付けます。
カットしていないジャガイモは、立派な芽が上になるように、お尻を下にして植え付けていきます。
植え付け後、植え付けたジャガイモの深さが、5㎝程度になるように土を被せていきます。
植え付ける間隔は、
30㎝ほど離して植え付けてあげると立派なジャガイモが収穫できるようになります。プランターで栽培する方は、株間は20㎝ほどにしてもでも大丈夫ですよ。
植え付け後の管理

ここまで出来たら、一安心だね♪
次は、植え付け後に行う管理について解説していくよ。
まず、ジャガイモを植え付けたら、20日~30日ほどでジャガイモの芽が地上部分に現れます。
何も知らない方ですと、思っていた以上に芽がなかなか出てこないので、心配になってしまいますが、慌てずに待っていてください!
また、芽が出てくるまでは、ジャガイモに水やりはしなくても大丈夫です。
「芽かき」作業

次に、伸びてきた芽が10㎝~15㎝ほどに成長してきたら、
太くて大きな芽を2本~3本残し、残りの芽はすべて摘んでしまいます。
この作業の事を「芽かき」と呼びます。
これをすることで、立派な太い芽に栄養を集中し、過密状態による蒸れを防ぎ病気や害虫の予防にもつながります。
芽かきをすることで、「健康で大きなジャガイモを収穫できるようになる」と言う訳ですね。
芽かきのやり方

芽かきのやり方は、株もとの土をしっかり押さえ、
根元をもってゆっくりと左右にふって引き抜くようにしてあげると、根元から上手に取り除けます。
うまくいかずに途中で折れてしまっても、慌てて掘り返すようなことはせずに、再度伸びてきたら改めて芽かきをしてあげれば大丈夫ですよ。
大切な作業「土寄せ」

ジャガイモは、植え付けた種芋の上の方に、たくさんの実を付けます。
ですので、「成長に合わせて土を被せていく」と言う作業をしてあげないと、イモが順調に大きくなってくれません。
また、土を寄せる土の量が少なくなってしまうと、
イモが土の表面から出てしまい、光が当たってイモの表面に「ソラニン」という有害物質が増幅します。
イモが青く緑色に変色してしうのは、この「ソラニン」と言う有害物質の仕業なんだよ!
そうならないためにも、「土寄せ」と言う作業が本当に大切なんだね💞

土寄せの1回目のタイミングは、
「芽かき」を行ったタイミングで行い、株もとに5㎝ほどの高さになるように土を寄せていきます。
2回目のタイミングは、
草丈が30㎝ほどに成長してきた頃に、10㎝~15㎝の高さになるように株もとに土を寄せていきます。
これをする事で、大きなジャガイモをたくさん収穫できるようになります!
種芋を切る理由

「種芋を切る」と言う作業は、少し大変かも💦
大変だけど!種芋を切る事で、次のようなメリットがあるんだよ♪
・1つ目に、芽かきの手間を減らすため。
大きな種芋は多くの芽が出るため、芽かきの作業量が増加します。種芋を小さく切ることで、芽の数を制限して、手間暇を減らすことができます。
・2つ目に、種芋の数を増やすため。
カットする事で、限られた数の種芋から、より多くの株を育てることができます。
ちなみに!
家庭菜園では必ずしも種芋を切る必要はありません。
切ることによって腐敗のリスクが高まりますし、乾燥させるなどの追加の作業も必要になります。
「そんなにたくさんは育てないよ!」と言う方は、「そのまま植え付けえる」と言うやり方も「選択肢の一つ」だと思います。
まとめ

今回は、種芋の準備から土作り、植え付け時のポイントなどをご紹介してきました。
初めて挑戦する方も、この記事を何回か見てもらえれば、美味しいジャガイモが収穫できるようになると思います。
大きなジャガイモを収穫したい!と言う方は、「芽かき」や「土寄せ」の作業も忘れずに行ってくださいね。
収穫までのその後の管理「ジャガイモ栽培の注意点やポイント」を、今後も記事でご紹介していきますので、
「美味しいジャガイモ大豊作!!」になるように、これからも一緒に頑張っていきましょうね。

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