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ホームセンターや通販でマルチシートを見ると、黒・透明・シルバーがあり、さらに穴あり・穴なしまで分かれています。「家庭菜園なら、とりあえず黒でいいの?」「95cm幅なら、うちの畝にも使える?」と迷いますよね。
マルチシートは、野菜を植える畝の土を覆う薄いシートです。草取り、水やり、泥はねなどの負担を減らせますが、どれを選んでも同じ働きをするわけではありません。
マルチは、色だけで決めると失敗しやすい資材です。何をラクにしたいかで色を決め、畝に合う幅と、育てる野菜に合う穴を選ぶと、自宅に合う商品が見えてきます。
この記事では、初めての方でも選べるように、5商品を使う場面ごとに紹介します。難しい規格を覚える必要はありません。自分の畑と、これから植える野菜を思い浮かべながら見ていきましょう♪
- 草取りと土の乾燥を減らしたいなら、最初は黒から考える。
- 春先に土を暖めたいなら透明、夏の暑さや虫の飛来が気になるならシルバーを比べる。
- 買う前に、畝の上だけでなく側面と土で押さえる分まで測る。
- 同じ間隔でたくさん植えるなら、少し高くても穴あきがラクなことがある。

まずは「何をラクにしたい?」から色を選ぼう
黒・透明・シルバーって、色の好みで選ぶんじゃないの?
色によって得意なことが違うよ。まずは「今いちばん困っていること」から選ぶと分かりやすいよ♪
マルチには、土の乾燥や泥はねを減らす共通の働きがあります。そのうえで、色によって光の通し方や反射の仕方が変わります。

| 今いちばん困っていること | 最初に見るタイプ |
|---|---|
| 草取りを減らしたい。土の乾燥や泥はねも抑えたい | 黒マルチ |
| 春先のまだ寒い時期に、土を暖めたい | 透明マルチ |
| 夏の地温上昇や、アブラムシなどの飛来が気になる | シルバーマルチ |
| 使い終わった後の回収や処分を減らしたい | 生分解性マルチ |
小さな畝で、草取りや水やりに困っていないなら、急いで買う必要はありません。マルチを使う目的が見つかったときに選べば大丈夫です。
目的が決まっても、すぐ注文するのはまだ早いです。次に、自宅の畝へきちんと掛けられる幅かを確認します。
「95cmなら使える?」畝の幅を先に測ろう
商品名でよく見る「幅95cm」は、家庭菜園で選びやすい規格の一つです。ただし、どの畝にも使えるという意味ではありません。
マルチは畝の上面だけでなく、左右の斜面まで覆い、端を土で押さえます。上から見える幅だけを測ると、張ったときに端が足りなくなることがあります。

先に畝を作っている場合は、巻き尺を畝の片側から反対側まで沿わせて測ると分かりやすいです。まだ畝を作っていない場合は、育てる野菜に必要な畝幅を決めてから商品を選びましょう。
長さも「畝が5mだから5mで足りる」とぎりぎりにせず、前後を土で押さえる分を少し足します。小さな家庭菜園なら、10m前後は扱いやすく、余った分も保管しやすい長さです。複数の畝に使う方は、それぞれの長さを合計して考えます。
穴あり・穴なしは、値段より「植える数」で決めよう
同じ黒マルチでも、穴が開いている商品と、自分で穴を開ける商品があります。安さだけを見ると穴なしを選びたくなりますが、植え付けまでにかかる作業も一緒に比べてみましょう。

- トマトやナスを数株植えるだけなら、自分で穴を開けても大きな負担になりにくい。
- いろいろな野菜を植えるなら、好きな位置へ穴を開けられる方が使いやすい。
- 玉ねぎやニンニクを何十個も同じ間隔で植えるなら、穴あきの方が位置を測る手間を減らせる。
穴なしの方が安くても、何十個も測って穴を開けるには時間がかかります。価格差が小さいときは、最初から穴が開いている方が、植え付けまで含めてお得になることもあります。

商品名には穴の並びを表す数字が付くこともありますが、初めての方が覚える必要はありません。購入画面で、何列あるか・穴と穴の間が何cmか・育てる野菜に使えるかの3点を見れば選べます。
ここまでで迷ったら、次のように考えてください。
| 植え方 | 合う黒マルチ |
|---|---|
| トマトやナスを数株植える。植える場所を自分で決めたい | 必要な位置を開けられるフリータイプ |
| 玉ねぎを同じ間隔でたくさん植える | 最初から4列の穴があるタイプ |
草取りと乾燥を減らしたいなら、黒から比べよう
黒マルチは光を通しにくいため、マルチの下に雑草が生えるのを抑えやすいタイプです。土の水分が蒸発しにくくなり、雨による泥はねも減らせます。
初めて使う方や、草取りを減らすことを優先したい方は、黒から比べると分かりやすいです。ただし、真夏はシートの表面が熱くなりやすいため、葉が直接触れないようにします。夏の地温上昇を抑えることが一番の目的なら、後で紹介するシルバーも比べてください。
同じ黒でも「自分で植える場所を決めたい」のか、「玉ねぎを同じ間隔でたくさん植えたい」のかで、合う商品が変わります。
植える場所を自分で決めたい|ダイオ 黒マルチ フリータイプ
トマトやナスを数株植えたり、1本の畝で違う野菜を育てたりするなら、穴の位置を自分で決められるタイプが使いやすいです。
ダイオ 黒マルチ フリータイプは、幅95cm・長さ10m。必要な位置のミシン目を開けて使えるため、最初から決まった穴に植える商品より、育てる野菜に合わせやすいのが特徴です。
植える数が少ない方や、株間の違う野菜に使いたい方に合います。反対に、玉ねぎを何十個も植える場合は、穴を一つずつ開ける作業が残ります。その場合は、次の4列穴あきも比べてください。
玉ねぎをまとめて植えたい|MARSOL かんたんタマネギマルチ 4列穴あき

MARSOL かんたんタマネギマルチは、幅95cm・長さ10mの4列穴あきです。シートを張った後、開いている穴へ順番に植えられます。
玉ねぎを、同じ間隔でまとめて植えたい方に向いています。穴なしより商品価格が少し高くても、位置を測り、穴を開ける時間を減らせるのが大きな違いです。
気を付けたいのは、4列穴ならどの野菜にも合うわけではないこと。トマトやナスのように広い間隔が必要な野菜には、穴の間隔が合いません。育てる野菜と植え方を決めてから選びましょう。
春先に土を暖めたいなら透明
透明マルチは日光を通し、黒より地温を上げやすいタイプです。春先のまだ寒い時期に土を暖めたい方や、植え付け前の地温確保を優先したい方に向きます。
寒い時期の地温を優先したい|ダイオ 透明マルチ
ダイオ 透明マルチは、幅95cm・厚さ0.02mm。センターラインが入っているため、畝の中央に合わせる目印になります。
春先の地温を上げることを優先したい方には、黒より透明が分かりやすい選択肢です。
ただし、透明は光を通すため、マルチの下でも雑草が育ちやすくなります。「土を暖めたい」より「草取りを減らしたい」が一番の目的なら、黒の方が合います。
Amazon・楽天ともに、今回の購入カードは95cm×20mの商品へそろえます。同じ商品名でも10mや200mがあるため、価格だけでなく、幅95cm・長さ20mになっているかを注文前に確認してください。
夏の暑さと虫の飛来が気になるならシルバー
シルバーマルチは光を反射するため、夏の地温上昇を抑えたいときに使われます。反射光には、アブラムシやアザミウマなどが近づくのを抑える働きも期待できます。
複数の畝で、暑さと虫対策をしたい|岩谷マテリアル 菜園用防虫シルバーマルチ
岩谷マテリアル 菜園用防虫シルバーマルチは、幅95cm・長さ50mの穴なしタイプです。中央に印があり、畝へまっすぐ合わせる目安になります。
夏の地温上昇が気になる方や、複数の畝でアブラムシ・アザミウマなどの飛来を減らしたい方に合います。黒・透明の10m商品より長いため、一つの小さな畝だけで使う方には余りやすい点を確認してください。
シルバーを使えば、虫が一匹も来なくなるわけではありません。葉を食べる虫などを物理的に防ぎたい場合は、防虫ネットも使います。マルチは土の表面から助ける資材、防虫ネットは野菜の周りを囲う資材と考えると分かりやすいですよ。
使い終わった後の回収を減らしたいなら生分解性
一般的なポリエチレン製のマルチは、栽培が終わったら畑から取り除き、地域の決まりに合わせて処分します。畝が多いと、土を落としながら回収する作業も負担になります。
片付けの手間を減らしたい|オーミヤ NINJAマルチ 10m
NINJAマルチは、幅95cm・長さ10mの黒い生分解性マルチです。収穫後に土へすき込み、土の中の微生物によって分解されるため、通常の黒マルチのような回収・廃棄を減らせます。
マルチをはがす作業が大変な方や、使い終わった後のプラスチックごみを減らしたい方に合う候補です。
一方、通常の黒マルチより価格は高くなりやすい商品です。また、約4か月という表示は、土に触れた後、急速な分解が始まるまでの目安です。4か月で跡形もなく消えるという意味ではなく、完全に分解するまでの目安は約1~3年。気温や畑の状態でも変わります。
「すぐ消えるマルチ」ではなく、使い終わった後に回収せず、土へすき込んで分解を待てるマルチとして選びましょう。
5商品を、分かった後でもう一度比べよう
ここまで読んで、自分がマルチでラクにしたいことは見えてきましたか? 最後に、今回の5商品を使う場面で比べます。
| 自宅で重視したいこと | 商品 | 規格の目安 | 買う前に確認すること |
|---|---|---|---|
| 草取りを減らし、植える場所は自分で決めたい | ダイオ 黒マルチ フリータイプ Amazonで見る 楽天で見る | 黒・95cm×10m | 必要な位置を開ける作業は残る |
| 玉ねぎを同じ間隔でまとめて植えたい | MARSOL かんたんタマネギマルチ 4列穴あき Amazonで見る 楽天で見る | 黒・95cm×10m・4列穴 | 列数と間隔が育てる野菜に合うか |
| 春先に土を暖めたい | ダイオ 透明マルチ Amazonで見る 楽天で見る | 透明・幅95cm | 購入先による長さの違いと、雑草が育ちやすい点 |
| 夏の地温と虫の飛来が気になる | 岩谷マテリアル 菜園用防虫シルバーマルチ Amazonで見る 楽天で見る | シルバー・95cm×50m・穴なし | 小さな畝だけでは長さが余らないか |
| 収穫後の回収・廃棄を減らしたい | オーミヤ NINJAマルチ 10m Amazonで見る 楽天で見る | 生分解性・黒・95cm×10m | 価格と分解期間を理解して選ぶ |
一番売れている色や、一番高機能な商品を選べばよいわけではありません。自分が減らしたい手間に合い、畝へ張れて、育てる野菜を植えられる商品が、自宅に合うマルチです。
注文する前に、5つだけ確認しよう
候補が決まったら、買い直しを防ぐために次の5つを確認します。
- 何をラクにしたいか:草取り、春先の寒さ、夏の暑さや虫、片付けのうち、優先するものを決める。
- 畝を覆える幅か:上面だけでなく、左右の側面と土で押さえる分まで測る。
- 使い切れる長さか:畝の合計に前後の押さえ分を足す。小さな畝一つなら、50m巻きは余りやすい。
- 穴が野菜に合うか:穴あきは列数と間隔を確認する。合わなければ、自由に開けられるタイプを選ぶ。
- 使った後にどうするか:一般的なマルチは回収、生分解性は商品説明に従って土へすき込む。
マルチを張るときは、畝の表面をならし、風でめくれないよう端を土でしっかり押さえます。張り方の詳しい手順は、別記事で写真を使って紹介する予定です。
色・幅・穴の順なら、自宅に合うマルチを選べる
初めてマルチを選ぶなら、まず「何をラクにしたいか」を決めます。草取りと乾燥を減らしたいなら黒、春先に土を暖めたいなら透明、夏の暑さや虫の飛来が気になるならシルバーが候補です。黒は選びやすい基本の候補ですが、いつでも全員に合うわけではありません。
色が決まったら、畝を覆える幅か、育てる野菜に合う穴かを確認します。玉ねぎのように数を多く植えるなら、商品価格だけでなく、穴開けと間隔取りの時間まで含めて比べてみてください。
色だけで注文せず、「何をラクにしたい?」「畝を覆える?」「穴は野菜に合う?」の3つを確認しよう。自宅に合う一枚を選びやすくなるよ♪
商品仕様・使い方の確認先
- タキイ種苗「正しく使って最大限の効果を得よう マルチング資材の使いこなし術」
- 日本農業システム「農業用マルチシートのサイズと選び方について」
- 岩谷マテリアル「イワタニ菜園シリーズ」「シルバーポリ 防虫マルチ」
- オーミヤ「NINJAマルチ 10m(MS-64BK10)」





























