夏野菜の代表ともいえる「トマト」。
真っ赤に熟した実を家庭菜園で収穫できたときの喜びは格別ですよね。家庭菜園でも人気の高いトマトですが、実は「横に植えると相性が悪い野菜」「隣に植える野菜によっては、まったく育たなくなることがある」ということをご存知でしょうか?
相性が悪い野菜を近くに植えてしまうと、病気が広がったり、成長がうまくいかなかったり…
思わぬトラブルにつながってしまうことがあるんです!
そこで今回は、「どんな野菜がトマトと相性が悪いのか」そして「どうして悪いのか」について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
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プランターで育てているトマトに実がつかない原因は?
家庭菜園でトマトを育てていても、「なんだか実がつかない」そんな経験をした事はありませんか?
これは、植える“場所”や“組み合わせ”が原因になっているかもしれません。
また、「葉っぱが変色したり、隣に植えた野菜まで元気がない」というの、植える場所や組み合わせによるものの場合があるんです。
何と何を並べて育てるかで、思った以上に結果が変わってくるんだね!
トマトは、虫や病気に敏感な一面を持っていて、相性の悪い野菜と近くに植えるだけでダメージを受けることがあります。
野菜も、人間と同じで「合う合わない」と言った「相性」というものがあるってことだね!
家庭菜園でトマトの横に植えない方がいい野菜|ナス科の野菜
トマトの横に植えると相性が悪い野菜のひとつに、ナス科の野菜があります。
- ナス
- ピーマン
- パプリカ
- シシトウ
- 唐辛子
ナス科であるトマトが、同じナス科の野菜の相性が悪い理由は、病害虫を多く引き寄せてしまうからです。
例えば、ナス科であるナスに虫が寄ってきたとすると、その虫は自然とトマトにも移住していきます。
また、その逆もしかりです。
虫にとっては楽園的な環境ですが、これを知らずに植え付けてしまうと、その一帯が虫で埋め尽くされてしまう…ということも起こります。
実はナス科!ジャガイモにも要注意
トマトと同じ時期に植え付けるナスやピーマンは、ナス科の野菜と認識している方も多くいらっしゃると思います。
しかし、植え付け時期の違うジャガイモも、実は同じナス科の野菜なんです!
ついつい見落としがちになってしまいますが、ジャガイモは4月の終わり~5月の頃になると、葉っぱが大きく成長します。逆に言うと、葉っぱが大きくなるこのタイミングで害虫の被害も大きくなります。
つまり、トマトを植え付けて、これから大きく成長するというタイミングで、ジャガイモに付いた虫が寄ってきてしまい、大きなダメージを受けてしまう可能性があるのです。
この状況は、虫に取っては、まさにパラダイス!
ジャガイモを散々食い荒らして、少し弱ってきたな。と思っていた頃に、今度は隣に、新芽たっぷりのトマトさんが新登場。
虫さんも大喜びです。
ジャガイモを収穫する時に黒い虫や幼虫を見かけたら、気が付いたときにはトマトにも同じ虫が繁殖していた…
なんてことにならないためにも、トマトとジャガイモは隣同士で植えないように気をつけましょう!
家庭菜園でトマトの横に植えない方がいい野菜|背丈が高い野菜
ナス科の野菜以外でも、トマトの横に植えるのを避けた方がいい野菜があります。 それは、「背丈が高くなる野菜」です。
トマトは日光がとても大切な野菜。 気温が多少足りなくても、太陽さえしっかり当たれば元気に育ってくれます。
ですが、トマトの隣に背の高い野菜を植えてしまうと、その日光がさえぎられてしまいます。
ここで、特に注意して欲しい野菜がトウモロコシとオクラです。
どちらも生長すると1メートル以上の高さになりますが、特にトウモロコシは成長のスピードが速く、4月の後半~5月には、もうすでにトマトよりも高く成長しています。
トマトがまだ小さい時期に日陰になってしまうと、育ちが悪くなったり、実(み)が赤く色づかなくなったりすることがあります。隣にトウモロコシを植えてしまっただけで台無しに…なんてことにならないように注意してくださいね。
トマトの横に植えるのに適した野菜であるキュウリは、成長するとつるが伸びて背が高くなります。
しかしキュウリは成長が早くないため、トマトの育ちを邪魔しません。
また、葉っぱがたくさん出てくる時期は6月~7月あたりで、その時期にはトマトも背丈も高くなり、しっかりと太陽に当たるように育ってくれていますよ。
トマトと相性のよい野菜は?
トマトをはじめとしたナス科の野菜と相性のいい野菜は「ウリ科」の野菜です!
- キュウリ
- スイカ
- メロン
- ズッキーニ
この時期に植える野菜で、特におすすめなのが「キュウリ」です。
1つの畝や同じプランターでトマトとナスを植えるときにキュウリを一緒に植えるだけでも、病害虫の被害を緩和できますよ。
虫の移動経路をキュウリでシャットダウンしてあげるってことだね!
万が一、トマトに虫が寄ってきてしまっても、間にキュウリ君がいれば、トマトに付いた害虫もナスには行きにくくなります。
トマトやナスなどのナス科の野菜は、できるだけ距離を離して栽培するのが理想ですが、狭いスペースで色々な野菜を育てたい場合は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
レタスやバジルのように、背丈の低い野菜もトマトと一緒に育てるのに適しています。
葉っぱも大きく広がらず、影になる心配も少ないおすすめの野菜達です。
プランター・家庭菜園でトマトを育てるときの注意点
コナジラミに注意!
コナジラミは植物の葉っぱの裏にくっついて、汁を吸う厄介な害虫です。
とくに「タバココナジラミ」や「オンシツコナジラミ」はトマトに悪影響を及ぼすので気をつけましょう。
コナジラミはオクラに付きやすいから、トマトと一緒に植えるのは避けよう!
植える位置に気を配ろう
太陽に向かって奥側に背の高い野菜を、手前側に背の低い野菜を…と配置を考えるだけで、背の高い野菜が手前の野菜に影を落とすのを防ぎ、十分な日光が届きやすくなります。
とくに、限られたスペースやベランダなどで育てている場合は、南側に背が低い野菜、北側に背が高い野菜をそだてる。と覚えておけば、太陽の光を最大限に活用する事もできますよ。
トマトに限らず、どんな野菜を育てるときにも気をつけようね!
まとめ|ポイントを抑えて元気なトマトを育てよう
今回は、トマトの横に植えると相性が悪い野菜について解説してきました。
トマトを育てるときに気をつけるべきポイント
- ナス科の野菜の隣に植えない
- 背丈の高くなる野菜の隣に植えない
- 隣に植えるならウリ科の野菜
- 日光を遮らないように気をつける
ちょっとした工夫でトマトはぐんと育てやすくなります。今年も元気なトマトをたっぷり収穫して、これからも一緒に家庭菜園を楽しんでいきましょうね!
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