ラッキョウの収穫時期が近づくと、「全部掘った方がいい?」「このまま植えっぱなしでも育つ?」と迷いますよね。
結論からいうと、ラッキョウは1年目に掘らず、そのまま翌年まで育てられます。ただし、大粒を採りたいなら1年掘り、小粒をたくさん採りたいなら2年掘りと、欲しい収穫に合わせて選ぶことが大切です。
植えっぱなしにすれば、何もしなくても次の年にたくさん採れるの?
「植えっぱなし」は完全に放置することではありません。掘り上げて植え直す手間は減らせますが、夏の過湿、雑草、春の追肥と土寄せを確認する必要があります。
この記事では、1年掘りと2年掘りの違い、どちらを選べばよいか、1年目に掘らず残した後のお世話、2年目の収穫までを順番に解説します。
まず結論|大粒なら1年掘り・たくさんなら2年掘り
- 大粒で下処理しやすいラッキョウ:植え付け翌年の6~7月に収穫する
- 小粒をたくさん収穫:1年目は掘らず、さらに翌年の6~7月まで育てる
- 手間を減らしたい:2年掘りなら、1年目の掘り上げと植え直しを省ける
- プランター栽培:混みやすいため、株数と排水をこまめに確認する
ラッキョウは土の中で分球し、一つの種球から球数が増えていきます。長く育てるほど分球が進むため、2年掘りは数が増える一方、一球ずつは小さくなる傾向があります。
大きさと数のどちらを優先するかを先に決めれば大丈夫。大粒は1年、小粒をたくさんならもう1年育てよう♪
1年掘りと2年掘りの違い
ここでいう1年掘りは、8~9月ごろに植え付け、翌年の初夏に収穫する育て方です。2年掘りは、最初の収穫時期に掘らず、さらに一年据え置いて翌々年の初夏に収穫します。

- 1年掘り:一球が大きくなりやすく、根や茎を切る下処理もしやすい
- 2年掘り:分球がさらに進み、小粒のラッキョウをたくさん収穫しやすい
- 食感:2年栽培の小粒は身が締まり、歯ごたえを楽しみやすい
- 作業:2年掘りは1年目の掘り上げと植え直しを省ける
農林水産省が紹介する三年子栽培では、最初の1年で6~9粒、丸2年育てると40~60粒へ増える例があります。ただし、これは産地の栽培例です。家庭菜園では土、株間、日当たり、容器の大きさで球数が変わるため、数を保証する目安ではありません。
植え付けから収穫までの全体像を確認したい方は、まず総合記事で今の作業位置を確認できます。
ラッキョウの育て方!初心者でもプランターで大きく育てるコツ♪植え付けから収穫まで植えっぱなしに向く人・1年で掘る方がよい人
2年掘りが向く人
- 甘酢漬けに使う小粒のラッキョウをたくさん採りたい
- 1年目の掘り上げと植え直しの手間を減らしたい
- 同じ場所をもう一年ラッキョウに使える
- 水はけがよく、夏に長く湿らない場所で育てている
1年掘りが向く人
- 大きなラッキョウを収穫したい
- 皮むきや根切りなどの下処理を楽にしたい
- 夏から別の野菜を育てたい
- 小さなプランターで株がすでに混み合っている
「植えっぱなしの方が得」と決めず、欲しい大きさと場所の使い方で選ぶと、収穫時期に迷いません。
1年目の収穫時期に掘らず残す方法
2年掘りを選んだら、植え付け翌年の6~7月は掘り上げません。葉が黄変して枯れても、地中の球は休眠して次の生育に備えます。

- 収穫時期になっても、2年栽培する株は掘らずに残す
- 枯れた葉は無理に引き抜かず、乾いてから地際で整理する
- 雑草を小さいうちに抜き、風通しを保つ
- 雨水がたまる所や、鉢底穴の詰まりを確認する
- 秋に新しい葉が伸び始めたら、株元の状態を見る
夏は高温と長雨が重なり、球が蒸れやすい時期です。地植えでは水がたまらない畝を保ち、プランターは受け皿へ水を残しません。葉が枯れている間も、心配して毎日水を与えず、雨と土の乾き方を見ることが大切です。
葉がなくなったら、枯れたと思って掘り返しそうだったよ。
夏の休眠で地上部が枯れるのは自然な変化です。柔らかく腐ったにおいがする場合を除き、秋の芽が動き出すまで待ちましょう。
秋から冬は、新しい葉と土の湿りを見る
気温が下がると、新しい葉が伸び始めます。雑草を取り、球が大きく露出していたら株元へ薄く土を戻します。

冬は生育がゆっくりになり、土も乾きにくくなります。プランターは表面が乾いてから、暖かい日の午前中に水を与えます。葉が倒れても、中心が緑で株元が硬ければ慌てて抜かないでください。
植え付け後から冬越しまでの水やりや、葉が倒れた時の見分け方は、こちらの記事で詳しく確認できます。
らっきょうを植え付けた後に!初心者でも枯らさず冬越しするコツ♪水やりと芽が出ない時の対処法春は追肥と土寄せで、2年目の球を育てる
春に新しい葉が勢いよく伸び始めたら、2年目の球を育てる時期です。株元から少し離して追肥し、肥料を表土となじませます。量は使う肥料の表示を優先してください。

球が見えすぎている所へは、株元が隠れる程度に土を寄せます。何度も肥料を追加すれば球数が増えるわけではありません。葉色が濃く元気なら、肥料を増やさず株の混み具合と排水を確認する方が安全です。
植え直しはしなくても、春の追肥と土寄せは必要だよ。植えっぱなしと放置は違うから、葉が動き始めたら確認しよう。
プランターの2年栽培は、混み過ぎと水たまりに注意
ラッキョウは分球して株が増えるため、2年目のプランターは土の中が混みやすくなります。浅い鉢や小さな容器では、球が太る場所が足りず、乾きと過湿の差も大きくなります。

- 鉢底穴から水がすぐ流れる
- 受け皿へ水をためていない
- 葉が密集し、風が通らない状態になっていない
- 容器が小さく、球が押し合うほど混んでいない
すでに株がぎっしり詰まっている場合は、無理に2年目へ持ち越さず1年目で収穫します。次に2年栽培へ挑戦する時は、深さと横幅に余裕のある容器へ、最初の球数を減らして植えると管理しやすくなります。
2年目の収穫時期と掘り上げ方
2年目も、葉が黄変して枯れ始める6~7月ごろが収穫の目安です。晴天が続く日に端の一株を試し掘りし、小粒の球が十分に増えているか確認します。
- 株元から少し離れた場所へ移植ゴテやスコップを入れる
- 球の下まで土をゆるめる
- 根元を持ち、土ごと持ち上げる
- 土に残った小さな球も丁寧に拾う
球が小さいからと長く残し続けると、さらに混み合います。2年栽培の目的は「大粒になるまで待つ」ことではなく、分球で増えた小粒をまとめて収穫することです。
何年も植えっぱなしにせず、2年目でいったん掘り上げる
ラッキョウは多年草ですが、家庭菜園で何年も同じ場所へ置くと、球が混み過ぎて小さくなり、雑草や病害虫の確認もしにくくなります。
2年目の初夏にいったん掘り上げ、食べる分と次の種球を分けましょう。再び育てる場合は、硬く傷のない球を選び、風通しのよい日陰で保管して、8~9月ごろに植え直します。
植え付け時期と失敗しにくい植え方は、こちらで詳しく確認できます。
らっきょうはいつ植える?8月・9月の植え付け時期と失敗しない5つのコツ【初心者・プランター】まとめ|欲しい収穫に合わせて掘る年を選ぼう
ラッキョウは、1年目の収穫期に掘らず、そのままもう一年育てられます。大切なのは、植えっぱなしが正解だと決めることではなく、欲しい大きさと数に合わせて選ぶことです。
- 大粒で下処理しやすいラッキョウなら1年掘り
- 小粒をたくさん収穫したいなら2年掘り
- 2年掘りは1年目の掘り上げと植え直しを省ける
- 夏は過湿と雑草、冬は水の与え過ぎに注意する
- 春は追肥と土寄せを行う
- プランターは混み過ぎたら1年目で収穫する
大粒なら1年、小粒をたくさんならもう1年。植えっぱなしでも季節ごとの確認だけは続けて、欲しいラッキョウを上手に収穫しましょう♪

























