ピーマンの育て方

7月のピーマン管理完全ガイド|剪定・追肥・水やり・病害虫対策で秋まで長く収穫するコツ

ピーマンの7月にやるべき作業を説明するアイキャッチ画像
ポコ2号

7月のピーマン、葉っぱも実も増えてきたよ。このまま放っておいても、秋までたくさん採れるかな?

ポコ1号

順調に見える時こそ、ここからが大事だよ。剪定・誘引・追肥・水やりを整えると、秋まで長く収穫しやすくなるよ。

7月も中旬を過ぎてくると、葉っぱもだいぶ増えてきて、実もたくさん収穫できている頃だと思います。

「このまま行けば、この先もたくさん収穫できそうだな」と感じてしまいます。

ですがピーマンは、ここからの育て方に少し注意が必要です。

最初のうちは比較的順調に収穫できる野菜ですので、ここまでは、ある程度ピーマンを育てたことがある方であれば到達できる地点です。

しかし、ここからの管理の仕方で、たくさん収穫できる方とそうでない方とで、大きな差が出てきます。

この事を知らずに損をしている方も多くいらっしゃいます。

そこで今回は、この時期に必ずやって欲しい重要作業を、初心者の方でも実践できるように頑張って解説していきます。

この動画を見れば、家庭菜園でも50個、いや、100個以上のピーマンを目指せるようになりますよ。

まず結論
  • 7月以降のピーマンは、順調に見えても夏の暑さで急に勢いが落ちることがあります。
  • 剪定で株の中まで光と風を通し、伸びすぎた枝を整えます。
  • 剪定後は誘引して、実の重みや台風・ゲリラ豪雨に備えます。
  • 病害虫対策では、オオタバコガと下葉の整理を意識します。
  • 追肥は2週間に1回を目安に、1株10から15gくらい。水やりとセットで考えます。
  • 剪定や下葉かきは、できれば晴れた日の午前中にハサミで行います。

YouTube動画で詳しく解説

動画で見たい方は、下のリンクから確認できます。

動画で見る

この記事の内容は、動画でも分かりやすく解説しています。

実際のピーマンの株や枝の様子を見ながら、7月にやってほしい剪定・誘引・下葉かき・追肥と水やりの流れを確認できます。

この動画は、2026年7月11日 13:00に公開予定です。公開日時以降に見られます。

YouTubeで見る

https://youtu.be/wTYs7EruAqw

7月以降のピーマンは、ここから差が出ます

7月の中旬ごろまでは、ポンポンと順調に収穫できていたのに、8月に入ったあたりから、

「だんだんと、小さい実しかならなくなったな」

「花は咲くのに実が落ちてしまう」

なんて事が起こります。

これは、ピーマンが急にやる気をなくしたわけでもなく、寿命が来たわけでもありません。

むしろピーマンは、秋まで長く収穫できる代表的な夏野菜です。

では、「なぜこんなことが起こるのか?」と言いますと、日本の夏は高温多湿で、特に最近の猛暑では、気温がかなり高くなり、ピーマンはかなりの体力を使っています。

人間でも、熱中症対策をしながら、なんとか乗り切るような季節です。

そんな中、限られた土や水、肥料の中で、根の力が追いつかなくなり、「夏の暑さで早くに力尽きてしまう」という事が起こります。

夏の暑さでピーマンの根の力が追いつかなくなる説明場面
7月以降は、暑さの中で根の力と栄養の使い方が大切になります。

特にプランター栽培では、畑のように根を広く伸ばすことができませんので「今は元気そうだから大丈夫!」と思っていても、真夏の暑さで急に勢いが落ちていってしまうことがあります。

ポコずポイント

目指せ!暑さに負けない、元気なピーマン!!

7月に必ずやってほしい作業が、ピーマンの剪定です

いきなりですが、この時期に必ずやって欲しい作業が、ピーマンの剪定作業です。

みなさんのピーマンも、背丈も成長し、枝や葉っぱも増えて、一見すると「元気に育っている株」のように見えます。

剪定前にピーマンの株全体を少し離れて見る場面
いきなり切らず、まず株全体を見てから作業します。

が、ここからが重要です。

ピーマンは、花が咲いた所から枝が2本に分岐していく性質があり、1本が2本、2本が4本と次々に枝分かれをして成長していきます。

枝の数が増えれば、当然、たくさんの花を咲かせ、たくさんの実を付けてくれます。

ですが、ここからのピーマンは、夏の猛烈な暑さに耐えながら、限られたエネルギーの中で株の成長を維持し、同時に実も育てていきます。

つまり、ここで一気に実を付けてしまうと、実の成長に多くのエネルギーを使ってしまい、夏の暑さに耐えきれず、「花は咲くのに実が落ちてしまったり、仮に実が付いても小さな実しか収穫できない」という事が起こります。

そこで必要なのが、剪定作業です。

必要な枝と不要な枝を見極めて、株の勢いをコントロールしてあげる。

これをすることで、ピーマンが心地よく成長していける環境を整えていくことができます。

ポコ2号

うーん、理屈は分かったけど…結局どこを切ればいいの?元気な枝まで切りそうで怖いよ。

ポコ1号

大丈夫。いきなり切らずに、まず株全体を少し離れて見て、暗く混んでいるところを探してみよう。

ちょっと理屈っぽくなりましたね。

大事な話ではありますが、「必要な枝と不要な枝を見極めろ」と言われても、よく分からないですよね。

ですので、ここからは、「実際にどのように剪定していけば良いのか!」について解説していきます。

まず最初に、株全体を少し離れた所から見てください。

「剪定」と言っても、いきなり枝を切るのではなく、どの枝を残して、どの枝を整理するのかを、確認してから作業していきます。

基本的に残す枝は、太くて元気な枝です。

反対に、切っても良い枝は、株の中を暗くしているような、葉っぱが重なり合ってしまっているような枝です。

ピーマンの内側に伸びる枝を確認する動画場面
内側に伸びる枝は、株の中を混み合わせやすい枝です。

具体的には、「株の内側に向かって伸びている枝」、その中でも細くて弱々しい枝を優先して切っていきます。

内側に伸びている枝は、放っておくと株の中が混み合っていきます。

そうなってしまうと、光合成の効率が落ちてしまうのはもちろんですが、風通しも悪くなり、夏の高温多湿の時期には、病気や害虫が発生しやすい環境になってしまいます。

ピーマンの株の中まで光と風が通るように整える場面
剪定の目的は、株の中まで光と風を通すことです。

ですので、株を上から見た時に、どこから見ても株の中心が見えるようなイメージで、「株の中まで光と風が通るように整えてあげる。」

これを意識して、行っていくのがポイントです。

剪定で見るところ
見るところ残す・切るの目安
太くて元気な枝基本的に残す
株の内側に向かう枝混み合う原因になりやすいので整理候補
細くて弱々しい枝優先して整理
葉が重なって暗い場所光と風が通るように整える
高く伸びすぎた枝先端を切って成長と実付きをコントロール

高く伸びすぎた枝も、7月は整えてあげます

ここまで整理すると、剪定で見る場所が少しイメージしやすくなってきましたよね。

ピーマンの剪定には「必ずこの枝を切れ」と言った明確な基準はありません。

ですが、「株を上から見た時に、どこから見ても株の中心が見えるイメージで剪定する」と言うのは、本当にその通りだと思います。

そして、この時期の剪定作業には、もう一つ大事なことがあります。

それが、高く伸びすぎた枝の剪定です。

ピーマンの伸びすぎた枝を切る高さ目安
プランターは70から80cm、畑は90cmから1mくらいがひとつの目安です。

ピーマンは、背丈が高くなればなるほど、根っこから上の葉っぱや「実」までの距離。つまり、高さが高くなります。

これは、真夏の暑い日に、上の高い階まで荷物を運び続けるようなもので、ピーマンにとってかなりの重労働です。

ですので、目安としては、プランターで育てている方は、高さ70cmから80cmくらい

畑で育てている場合は、90cmから1mくらいの高さまで成長してきたら、伸びすぎている枝の先端を切って、株の成長や実付きをコントロールしてあげる。

これがとても大切です。

高さの目安
  • プランター: 高さ70cmから80cmくらい
  • 畑: 高さ90cmから1mくらい
  • 伸びすぎている枝の先端を切る
  • 株の成長や実付きをコントロールする

剪定が終わったら、誘引作業もセットで行います

ピーマンはとても丈夫な野菜ですので、一度切っても、また新しい枝が伸びてきます。

ですので、この剪定を、収穫が終わる秋口ぐらいまで繰り返し続けて行くことで、長くたくさんのピーマンを収穫していけるようになります。

そして、無事に剪定が終わりましたら、次にやってほしいのが誘引作業です。

この時期のピーマンは、枝も大きくなり、実もたくさん付けています。

そうなってくると、実の重みで枝が垂れ下がってしまったり、これから来る台風やゲリラ豪雨などで枝が折れてしまうこともあります。

ですので、剪定が終わったら、改めて残した太い枝を、支柱にしっかり固定していきましょう。

ピーマンの枝を支柱にゆるく固定する場面
枝と支柱の間に少し余裕を持たせて結びます。

誘引する時は、枝をギュッときつく縛る必要はありません。

麻ひもや園芸用のひもを使って、支柱と枝の間に少し余裕を持たせるように結んでいきます。

また、枝が大きく広がっている場合は、複数の支柱を使って、枝ごとに支えてあげるイメージで支柱を立ててあげるのもおすすめです。

ピーマンの枝が広がる場合に複数の支柱で支える図解
枝が広がる株は、複数の支柱で支えると安心です。
ポコずポイント

ギュッと縛るより、少し余裕を持たせて。枝が太くなっても苦しくならないように、支えてあげるイメージです。

7月・8月は病害虫対策と下葉かきも忘れずに

そして、7月・8月のピーマン管理で忘れてはいけないのが、病害虫対策です。

この時期は、気温が高くなり、葉っぱも混み合いやすくなりますので、害虫が過ごしやすい環境が整ってきます。

特にピーマンで注意して欲しいのが「オオタバコガ」と言った害虫です。

オオタバコガは、ピーマンの実に小さな穴を開けて、中に入り込んでしまう害虫です。

オオタバコガが入ったピーマンの小さな穴
小さな穴でも、中に害虫が入り込んでいることがあります。

外から見ると小さな穴が開いているだけに見えますが、中を開けてみると、中身が食べられてしまい、傷んでしまっていることがあります。

オオタバコガに中を食べられたピーマン
外から小さな穴に見えても、中が食べられていることがあります。

我が家でも、このオオタバコガには毎年痛い目に合っています。

これらの害虫は、周りに雑草が多いと発生しやすいのですが、特に注意して欲しいのが、下葉の整理です。

ピーマンは大きく育ってくると、上の方の葉っぱがどんどん茂ってきます。

そうなると、下の方の葉っぱには日が当たりにくくなり、そもそも光合成をあまりしていませんし、黄色くなり役目を終えた葉っぱも出てきます。

ピーマンの株元に下葉が混み合う様子
下葉を残しすぎると、株元に湿気がこもりやすくなります。

こういった葉っぱをそのままにしてしまうと、株元に湿気がこもりやすくなるだけでなく、雨や水やりの跳ね返りで泥がつき、そこから菌が侵入してしまう事もあります。

ですので、目安としては、地面から20cmから30cmくらいまでの高さにある、下の方の葉っぱや黄色くなった葉っぱは、この時期にしっかりと整理しておきましょう。

ピーマンの下葉かきは地面から20から30cmが目安という説明場面
地面から20から30cmくらいまでの下葉や黄色い葉を整理します。

これをするだけでも、元気に育ちやすくなりますよ。

ポコ2号

小さな穴だけなら、まだ大丈夫かなって思っちゃいそう。

ポコ1号

中に入り込んでいることがあるから、穴のある実は早めに確認しよう。株元の湿気を減らす下葉かきも大事だよ。

下葉かきの目安
  • 地面から20cmから30cmくらいまでを見る
  • 黄色くなった葉は整理する
  • 株元に湿気がこもらないようにする
  • 雨や水やりの泥はねから菌が入るのを防ぐ

7月以降の追肥と水やりは、セットで考えます

ピーマンは、長い期間収穫できる野菜ですが、特に7月以降は、花を咲かせながら、実を大きくして、さらに枝や葉っぱも成長させていきます。

つまり、かなり栄養を使うタイミングになります。

ここでポイントは、一度にたくさんの肥料をあげるのではなく、少しずつ定期的にあげることです。

具体的には、2週間に1回のペースで、一般的な化成肥料であれば、1株あたり10gから15gくらいを目安に、継続的に行っていく事が大切です。

ピーマンの追肥量は2週間に1回10から15gが目安という説明場面
一度にたくさんではなく、少しずつ定期的にあげます。

畑で育てている方は、根も広く展開していますので、枝葉が広がっている下あたりに撒いてあげます。

畑のピーマンで枝葉が広がる下あたりに追肥する場面
畑では、枝葉が広がっている下あたりにまきます。

プランターであれば、容器のふちに沿って撒いてあげるのがおすすめです。

プランターのピーマンは容器のふちに沿って追肥する図解
プランターでは、容器のふちに沿ってまくと分かりやすいです。

そして、追肥とセットで意識してほしいのが、水やりです。

肥料は水に溶けて、初めて根から吸収されます。

ですので、追肥をしても水が足りないと、せっかくの栄養をうまく吸うことができません。

また、ピーマンは比較的乾燥に強いと言われますが、実をたくさん付けていく時期に水が不足すると、実が大きくならなかったり、硬い実になってしまうことがあります。

ですので、この時期の水やりは、土の表面が乾いたタイミングで、朝のうちにたっぷりと行ってあげて下さい。

ピーマンの水やりは土の表面が乾いた朝に行う場面
追肥後は、水で肥料を根に届ける意識が大切です。

特にプランターは、鉢底から水が流れ出るくらい、しっかりと与えてあげてくださいね。

追肥と水やりの目安
作業目安ポイント
追肥のペース2週間に1回くらい一度にたくさんではなく、少しずつ定期的に
化成肥料1株あたり10gから15gくらい商品によって違うため、袋の表示も確認
畑の追肥場所枝葉が広がっている下あたり根が広がっている場所を意識
プランターの追肥場所容器のふちに沿って株元に固めない
水やり土の表面が乾いた朝追肥後は水で肥料を根に届ける
プランターの水やり鉢底から流れるくらい根の近くまでしっかり届かせる
ポコ2号

追肥したのに元気が出ない時は、肥料が足りないのかな?

ポコ1号

肥料は水に溶けて吸収されるよ。追肥と水やりはセットで考えて、根に届くようにしてあげよう。

剪定や下葉かきは、作業する日とタイミングも大切です

ちなみに、剪定や下葉かきをする時は、手で無理に折らずに、ハサミを使って切ってあげるのがおすすめです。

そして、雨の日は切り口が乾きにくくなりますので、できれば晴れた日の午前中に作業をするのがおすすめです。

また、剪定を行う時は、あらかじめ、ある程度の大きさに育った実は、収穫してから行うのがおすすめです。

剪定前に収穫できるピーマンを先に取る場面
剪定前に大きな実を収穫して、株の負担を軽くします。

剪定作業がしやすくなるのはもちろんですが、これをすることで、剪定後の株への負担も軽減することができます。

剪定をすると、どうしても一時的に株の勢いが衰えます。

そこに大きな実がたくさん残っていると、株には大きな負担になってしまいます。

小さな実まで取る必要はありませんが、収穫できる実は先に取って、実の負担を少し軽くしてから剪定してあげると、その後もスムーズに収穫できるようになります。

作業前の注意点
  • 剪定や下葉かきは、手で折らずにハサミを使う
  • 雨の日は切り口が乾きにくいので避ける
  • できれば晴れた日の午前中に行う
  • 収穫できる大きさの実は、先に取ってから剪定する
  • 小さな実まで無理に取る必要はない

まとめ 7月の管理で、秋まで長く収穫しよう

ここまでの作業をしてあげると、7月以降のピーマンもまだまだ元気に育てていけます。

美味しいピーマンをたくさん収穫しようと締めるポコずの場面
手をかけた分だけ、ピーマンは応えてくれる野菜です。

7月から8月にかけては、葉っぱも実も増えて、順調に見える時期です。

でも、ここからの暑さで株が疲れたり、枝葉が混み合ったり、病害虫が入りやすくなったりします。

だからこそ、剪定で光と風を通し、誘引で枝を支え、下葉かきで株元を整え、追肥と水やりで栄養を届けてあげることが大切です。

ポコず式・7月管理の見る順番
  1. 株全体を少し離れて見る
  2. 内側に伸びる枝や細い枝を整理する
  3. 高く伸びすぎた枝を整える
  4. 剪定後に誘引する
  5. オオタバコガの穴と下葉を確認する
  6. 2週間に1回を目安に追肥する
  7. 追肥後は水やりで根に届ける
  8. 剪定前に収穫できる実は先に取る
ポコず

これから暑い日が続いてきますので、お体には十分に気を付けて、美味しいピーマンがたっくさん収穫できるように、これからも一緒に家庭菜園を楽しんでいきましょうね。

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