暑い日が続いてくると、ナスの花が咲かない。花は咲くけど落ちてしまい、以前に比べて実がならなくなってきた。
そんなふうに感じている方も多いと思います。
そもそも、ナスの株自体に元気がなくなり、弱ってきてしまっている。という方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、弱ったナスを復活させ、美味しい秋ナスを長く収穫するための更新剪定について解説していきます。それではよろしくお願いします。
弱ったナスは更新剪定で復活できる
花が落ちて、実もならなくなってきた…。もう終わりなの?
まだ大丈夫。更新剪定でしっかり休ませれば、秋ナスを目指せるよ。
- 更新剪定は、暑さで弱ったナスを休ませて秋の収穫へつなげる作業です。
- 基本は「枝を切る・根を切る・追肥する」の3段階です。
- 一般地では7月中旬から8月上旬頃が目安です。
- 一枝一果法で元気に育っている株や、暖かい時期が短い地域では、更新剪定をしない選択もあります。
YouTube動画で詳しく解説
動画で見たい方は、下のリンクから確認できます。
この記事の内容は、動画でも分かりやすく解説しています。
実際のナスの株や枝を見ながら、更新剪定の時期、枝の切り方、根切り、追肥、一枝一果法との違いを確認できます。
ナスの更新剪定とは?ナスにも夏休みが必要です

美味しいナスをたくさん収穫するには、夏以降の手入れに注意が必要です。特にポイントになるのが、更新剪定という作業です。
更新剪定とは、成長が衰えてしまった枝を回復させるために行う剪定のこと。
夏の暑さが本格的になってくると、枝や葉が増えて栄養が回らなくなってきます。また、病害虫にやられてしまうこともありますよね。
そこでナスの更新剪定を行い、肥料を与えます。するとナスがしっかり休めて元気になり、秋には良質な実が収穫できるようになります。
僕にも夏休みがありますが、ナスにも夏休みが必要なんですね♪
ナスの更新剪定はいつやる?
更新剪定は、一般地では7月中旬から8月上旬頃に行います。
一番暑い時期を1か月ほど休ませることで、栄養を蓄え、また元気に復活して美味しい秋ナスを付けてくれるようになります。
| 地域・時期 | 考え方 |
|---|---|
| 一般地 | 7月中旬から8月上旬頃が目安 |
| 暖かい地域 | 一般地より1から2週間ほど早めに考える |
| 寒い地域 | 回復後の収穫期間が残るかを見て判断する |
| 時期が遅くなった場合 | 強く切りすぎず、軽めの剪定にする |
雨の日は切り口から病気が入りやすくなるため、できれば晴れた日の午前中に作業します。
更新剪定をする?しない?
秋ナスを収穫したい時、更新剪定はとても有効な方法です。
ナスは剪定をせずに放置すると、夏の終わりには弱って枯れてしまうことがあります。10月頃まで収穫を楽しみたいのであれば、株の状態を見ながら行うのがおすすめです。
| 今の状態 | 判断 |
|---|---|
| 花が落ち、実付きが悪く、株も弱っている | 更新剪定を検討する |
| 秋まで長く収穫したい | 更新剪定を検討する |
| 一枝一果法で元気に育っている | 更新剪定をしなくて済むこともある |
| 暖かい時期が短い地域 | 回復を待たず、そのまま収穫を続ける方法もある |
| 夏場だけの収穫が目的 | 無理に更新剪定をしなくてもよい |
ナスの更新剪定のやり方は3段階

- 枝を切る
- 根を切る
- 追肥をする
この3段階で行うことで、更新剪定が上手にできます。
手順1|枝を半分ほどに切る

まずは中心の太い枝から伸びている枝を、半分ほどに切り落とします。
この時、病気や害虫などで傷んでいる葉っぱ、黄色くなってきている古い葉っぱも同時に切って、きれいにしてあげるのがポイントです。
株元から伸びている脇芽があったら、この時に忘れず摘み取ります。
すでにナスがついている枝を切っても大丈夫。全体を半分程度にするイメージで、思い切って切り落とします。
残った枝に小さな実や花がついている場合は、こちらもすべて摘み取ってください。これをすることで、しっかり休んで栄養を蓄えることができます。
ここまで切って、枯れない?
大丈夫。ナスは強い植物だから、枝先だけで終わらせず思い切って切ろう。
ちなみに、摘み取った小さな実も美味しく食べられますので、美味しく食べてくださいね。
手順2|株元から離れた2か所で根切りする

株元から30cm程度離れたところに、シャベルを垂直に深く突き刺して根を切ります。プランターであればスコップを使います。
株の周辺にある対面する2か所を目安に根切りしてあげます。
これをすることで新しい根が生え、株が元気に成長してくれるようになります。
手順3|根切りした場所へ追肥する

シャベルで切った根のところへ、土の隙間から液体肥料や化成肥料を入れ、周囲の土と軽く混ぜ合わせます。
- 液体肥料は、商品の表示に従って薄めて使います。
- 化成肥料は、1株30g程度が目安です。
- 追肥後は、たっぷり水やりをします。
更新剪定を行ったら、1か月ほど実がなりません。枯れたわけではありませんので、水やりは忘れないように注意してくださいね。
更新剪定で失敗しない2つのコツ
- 思い切って大胆にカットすること
- 根のカットを忘れないこと
特に初めてナスを栽培する方は、「ここまで切ってしまっていいの?枯れない?」と心配になり、枝先を整えるだけで終わってしまうことがあります。
しかし、それでは株は元気に蘇りません。全体を半分程度にするイメージで、勢いよく切り落としていきましょう。大丈夫です。ナスは非常に強い植物です。
そして、忘れてはいけないのが根切りです。一般的な剪定では根を切らないので忘れてしまいがちですが、株を若返らせるためには大切な作業です。
枝だけでなく、根も一緒に若返らせる。ここが更新剪定の大事なポイントです。
更新剪定をしない「一枝一果法」という育て方

ナスの栽培方法でおすすめなのが、一枝一果法です。これは、1本の枝に1個の実しか付けさせない方法です。
主枝から出た脇芽に実が付いたら、その実より先を切って摘心します。こうすることで脇芽がそれ以上伸びず、1つ残した実に栄養が集中します。

その枝に残したナスを収穫したら、脇芽を切る。これが切り戻し作業です。
- 主枝は切らず、伸びてきた脇芽のみを切る
- 脇芽を切る際は、実より先にある葉っぱを1枚から2枚残す
- 実の収穫時は、葉っぱを1枚残して枝元から切り落とす
これを繰り返すことで、残した葉っぱの脇からまた脇芽が伸び、次々にナスを収穫できるようになります。
一枝一果法は頻繁に切り戻していくため、他の栽培方法に比べてナスが疲れにくく、夏場の更新剪定をしなくて済むこともあります。
ただし、暖かい地域では収穫できる期間が長いため、一枝一果法であっても、株が弱っている場合は更新剪定をするのがおすすめです。
逆に、北海道や東北のように暖かい時期が短い地域では、更新剪定後の回復を待つ時間がありません。その場合は更新剪定をせず、一枝一果法で暑い時期にどんどん収穫していく方法もあります。
実の上の葉を残す位置や、収穫後の切り戻しを写真で確認したい方はこちら。
ナスの切り戻しのやり方|3本仕立て・収穫後の剪定を初心者向けに解説
プランターのナスは大きさと深さも大切です
ナスをプランターで家庭菜園する場合のポイントは、できるだけ大きなプランターで育てることです。
今年初めて育ててみたけど上手に育たなかった。ナスの株があまり大きく成長しなかった。という方は、来年はできるだけ大きなプランターを用意してください。
ナスは根をとても大きく、深く張る植物です。根が大きく張れないと、ナスは上にも大きく育つことができません。
- 深さ:約30cm
- 長さ:約60cm
- 奥行:約25cm
- 容量:約30L
日当たりや置けるスペースの問題もあると思いますが、できるだけ大きいサイズを用意して、美味しいナスを収穫できるようにチャレンジしてみてくださいね。
まとめ|弱ったナスを休ませて秋の収穫へ

- 更新剪定は、弱ったナスを休ませて秋の収穫へつなげる作業
- 一般地では7月中旬から8月上旬頃が目安
- 手順は、枝切り・根切り・追肥の3段階
- 一枝一果法や地域によっては、更新剪定をしない選択もある
- 剪定後は1か月ほど実がならなくても、水やりを続けて見守る
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