秋ジャガイモの種イモを買ったものの、「植える前に芽出しをしたほうがいいの?」「暑い時期に日光へ当てても大丈夫?」と迷いますよね。
買ったときから小さな芽が出ていることもあれば、まだまったく芽が見えないこともあります。春ジャガイモと同じ方法でよいのか、芽をどこまで伸ばせばよいのかも分かりにくいところです。
この記事では、秋ジャガイモの芽出しが必要かどうか、暑い時期の置き場所、植え付けに向く芽の長さ、よくある失敗を分かりやすく解説します。
秋ジャガイモも、植える前に日光へ当てたほうがいいの? 暑さで傷まないか心配です。
秋は強い直射日光へ当て続けなくて大丈夫です。まず種イモの芽の状態を見て、風通しのよい明るい日陰で準備しましょう。
- まだ芽が出ていない種イモは、植え付け前に芽出しをしておくのがおすすめ
- 秋は強い日差しを避け、風通しのよい明るい日陰で管理する
- すでに小さな芽がある場合は、無理に直射日光へ当てない
- 芽は5mm~1cmほどの短く丈夫な状態を目安にする
- 秋植えの種イモは、腐敗を防ぐため基本的に切らずに植える
秋ジャガイモの芽出しは必要?
秋ジャガイモは、まだ芽が出ていない種イモなら、植え付け前に芽出しをしておくのがおすすめです。
芽出しをしなければ育たないわけではありません。ただ、植える前に芽が動いていることを確認できるため、芽が出ない種イモを見分けやすくなり、植え付け後の生育もそろえやすくなります。
一方、購入時点ですでに小さな芽が出ている場合は、無理に強い日光へ当てる必要はありません。適度に明るく、風通しのよい場所で芽を折らないように管理します。

春作と秋作では、芽出しをする時期の気温が違います。秋ジャガイモは暑い時期に準備するため、春作のように日光へ当てることだけを意識すると、種イモを傷めることがあります。
大切なのは、芽を無理に長く伸ばすことではなく、短く丈夫な芽を育てることです。
ジャガイモの芽出し・浴光育芽とは?
ジャガイモの芽出しでよく行われるのが「浴光育芽(よっこういくが)」です。植え付け前の種イモへ光を当て、白く細長い芽ではなく、短くしっかりした芽を育てる準備を指します。
台本では、5~20℃ほどで20~30日を目安に、新聞紙や浅い箱へ種イモを並べ、期間中に2~3回ほど向きを変える方法を紹介しています。
ただし、温度や期間は地域・置き場所・品種・種イモの状態によって変わります。とくに秋作は高温になりやすいため、日数だけで決めず、芽と種イモの状態を見ながら進めましょう。
芽出しをする3つのメリット
- 植え付け後の芽が出そろいやすくなる
- 植える前に、芽が動いている種イモを確認できる
- 腐敗や傷みのある種イモを植え付け前に取り除きやすい
浴光育芽は「長い芽を作る作業」ではありません。光を利用しながら、植え付け時に折れにくい丈夫な芽へ整える作業です。
芽の長さだけでなく、種イモがやわらかくなっていないか、腐敗やカビがないかも一緒に確認しましょう。
秋ジャガイモは休眠の短い品種を選ぼう
ジャガイモには、収穫後すぐには芽が出ない「休眠期間」があります。品種によって休眠の長さが違うため、秋作では芽が動きやすい品種を選ぶことが大切です。
秋ジャガイモは、植え付けから寒くなるまでの期間が限られています。休眠の長い品種では、芽が出るのを待っているうちに気温が下がり、生育期間が短くなることがあります。
台本では、秋作に使われる休眠の短い品種として、デジマ、アンデス赤、普賢丸などを紹介しています。地域のホームセンターや種苗店で「秋植え用」として販売されている種イモから選ぶと分かりやすいでしょう。
植え付け時期を先に確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
秋ジャガイモの芽出し方法
秋ジャガイモの芽出しは、購入時の芽の状態によって分けると迷いません。
まだ芽が出ていない場合
まだ芽が見えない場合は、次の順番で準備します。
- 種イモをネット袋から取り出す
- 新聞紙、浅い箱、シートなどへ重ならないように並べる
- 風通しのよい明るい日陰へ置く
- ときどき向きを変え、芽・カビ・腐敗の有無を確認する

ホームセンターでは、種イモがネット袋に入った状態で販売されていることがあります。袋のまま芽を伸ばすと、芽が網目へ入り込み、取り出すときに折れやすくなります。
僕も袋に入れたまま芽出しをして、せっかく伸びた芽を何回も折ってしまいました。買ってきたら早めに袋から出しておくと安心です。
すでに小さな芽が出ている場合
購入時点ですでに小さな芽が出ているなら、無理に屋外の強い日差しへ当てる必要はありません。
家の中や軒下など、適度な光が入り、風通しのよい場所で管理します。芽を確認するときは種イモをそっと持ち、芽をこすったり、箱の縁へぶつけたりしないようにしましょう。
もう芽が出ているなら、そのまますぐ植えてもいいの?
植え付け適期と芽の状態がそろっていれば進められます。まだ暑すぎる時期なら、明るい日陰で芽を折らずに待ちましょう。
春ジャガイモと秋ジャガイモで置き場所を変える
春植えでは、寒い時期に休眠している種イモを光へ当て、芽を動かしていきます。ただし春作でも、一日中強い日差しが当たる場所では種イモがしわしわに乾くことがあるため、風通しのよい半日陰などで様子を見ます。
秋植えの準備時期は、夏の暑さが残っています。秋の芽出しは、強い直射日光よりも、涼しく風通しのよい明るい日陰を優先しましょう。

まったく光が入らない場所へ置くと、白く細長い芽になりやすくなります。暗すぎず、暑すぎない場所を探してください。
ジャガイモの植え付け前準備をまとめて確認したい方は、こちらの記事も参考になります。
芽の長さは5mm~1cmが目安
植え付け時の芽は、5mm~1cmほどをひとつの目安にします。長さだけでなく、短く、硬く、しっかりした芽であることも大切です。

芽を長く伸ばしすぎると、種イモを運んだり植え付けたりするときに簡単に折れてしまいます。折れた部分は傷になるため、カビや腐敗の原因を増やすことにもつながります。
「もっと長く伸びるまで待たなければ」と考えなくて大丈夫です。植え付け時期が来て、短く丈夫な芽が確認できたら準備を進めましょう。
秋ジャガイモの芽出しでよくある失敗
芽出しで失敗しやすいのは、芽が出ないことだけではありません。芽を折る、徒長させる、種イモを傷めるといった失敗もあります。
- ネット袋に入れたまま芽を伸ばす
- 真っ暗な場所へ置く
- 強い直射日光や高温に当て続ける
- 芽を長く伸ばしすぎる
ネット袋に入れたまま芽を伸ばす
ネット袋のままにすると、伸びた芽が網へ引っかかります。元気な芽ほど網目へ入り込み、取り出すときに折れてしまうことがあります。
まだ芽が短いうちに袋から出し、種イモ同士が重ならないように並べてください。
真っ暗な場所へ置く
光がほとんど入らない場所では、芽が光を求めて白く細長く伸びやすくなります。このような芽は弱く、少し触れただけでも折れやすい状態です。

芽が長くなってしまったら、もう植えられないの?
すぐ失敗と決まるわけではありません。芽を折らないように扱い、種イモに腐敗やカビがないかも確認しましょう。
強い直射日光や高温に当て続ける
秋ジャガイモの芽出しをする時期は、まだ気温が高いことがあります。強い直射日光が長時間当たる場所では、種イモが乾燥したり、熱で傷んだりする心配があります。
明るさだけでなく、風が通るか、日中に高温になっていないかも確認してください。
芽を長く伸ばしすぎる
芽出しは、芽を大きく育てるほどよいわけではありません。5mm~1cmほどの丈夫な芽を目安にし、植え付け適期を逃さないようにします。
秋植えの種イモは基本的に切らない
春植えでは、大きな種イモを芽の位置に合わせて切り分けることがあります。しかし、秋植えでは種イモを切らず、丸ごと植えるのが基本です。

秋作は気温や地温が高い時期に植え付けるため、切り口からカビや腐敗が起きやすくなります。少数だけ育てるプランター栽培なら、小さめの種イモが入った商品を選ぶのも方法です。
地域の指導では、切断する場合の乾燥方法が示されることもありますが、家庭菜園で迷ったときは、秋植え用の小さな種イモを丸ごと使うと失敗を減らせます。
植え付け方や植え付け後の管理はこちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ|秋ジャガイモは明るい日陰で短く丈夫な芽を育てよう
秋ジャガイモの芽出しで大切なポイントを振り返ります。
- まだ芽が出ていなければ、植え付け前に芽出しをする
- すでに芽があれば、無理に強い日光へ当てない
- ネット袋から出し、風通しのよい明るい日陰へ置く
- 芽は5mm~1cmほどの短く丈夫な状態を目安にする
- 秋植えの種イモは、基本的に切らずに植える
芽出しの方法や実際の種イモの状態は、動画でも確認できます。
長い芽を作ろうと焦らなくて大丈夫です。袋から出して明るい日陰へ置き、短く丈夫な芽を確認してから植え付けましょう。
























