プランター家庭菜園

家庭菜園の防寒カバー選び|不織布・ビニールの違いとサイズの決め方

防寒カバー、うちに合うのは?不織布とビニールの比較

朝晩が冷えてくると、育てている野菜を見ながら「このまま外に置いて大丈夫かな。何か掛けてあげた方がいい?」と気になりますよね。

防寒用品を探すと、白い不織布や透明なビニールカバーが出てきます。でも、初めてだと、どちらを自分の菜園に使えばいいのか迷うものです。

まずは、何を寒さから守りたいか、どんなふうに掛けてお世話したいかを思い浮かべてみましょう。畑の葉物にふんわり掛けるのか、プランターを小さな温室のように囲むのか。使う姿が見えてくると、選ぶものも絞りやすくなります。

この記事では、使いたいタイプごとに、掛け方やサイズの見方から、それに合う商品まで続けて紹介します。気になる方から読んでみてくださいね。

まず結論
  • 葉物の霜よけに、軽いシートを掛けたいなら不織布が候補。畑にもプランターにも使えます。
  • プランターの周りを囲って保温したいなら、透明なカバーが候補。日中に開け閉めできる使い方も一緒に考えましょう。
  • どちらも、掛けたままにせず水やりや温度を確認します。自分がお世話しやすい形を選びましょう。

どんなふうに守りたい? 自分に合う方から読もう

葉物の上へ軽いシートを掛けたいなら不織布、鉢の周りをフレームで囲って使いたいなら透明なカバーが候補です。

思い浮かべている使い方使い方と商品を見る
ほうれん草や小松菜などに、ふんわり掛けて霜をよけたい不織布の掛け方と、使う量に合う2商品
プランターを小さな温室のように囲い、開け閉めしてお世話したい置き場所・お世話の仕方で選ぶカバー2商品

プランターでも不織布は使えます。 また、ビニールを畑のトンネルに使う方法もあります。畑かプランターかだけで決めず、どう覆って使いたいかで見てくださいね。今回は不織布2商品と、プランター用のフレーム付きカバー2商品を紹介します。

どちらも保温には限度があります。カバー内でも夜は外と同じくらい冷える場合があるので、夏野菜をこれだけで冬越しさせると考えず、育てる野菜と地域の寒さに合う備えとして選びましょう。

葉物にふんわり掛けたいなら|不織布の使い方から選ぼう

たとえば、育てているほうれん草や小松菜に、霜が当たるのが気になるとき。まず比べたいのが、軽くて白い布のような不織布です。野菜の上を覆い、霜よけや保温に使います。

白い不織布で畝を覆った実際の菜園
不織布で畝を覆った例。紹介する商品の使用写真ではありません。

薄くて軽いので、葉物へふんわり直接掛けられます。葉に触れないようにしたいときは、曲げた支柱を立て、その上から掛ける方法もあります。

不織布を直接掛けるべた掛けと支柱を使うトンネル掛けの違い
直接掛けるのが「べた掛け」、支柱で空間を作るのが「トンネル掛け」。右は構造を見せるため端を開いています。

プランターの葉物にも、不織布は使えます。 鉢で育てているから、必ず大きなカバーを買う必要があるわけではありません。掛けたい場所に合わせて切れるので、少しの範囲を覆いたいときにも選びやすい資材です。

不織布なら使えそう、と思ったら、次は覆う分の大きさを考えます。商品によって幅や長さが違うので、自分の掛け方で裾まで届くか、使う量に合うかを見て選びましょう。

ポコ3号

うちの畝は幅1mだから、幅1.35mの方で足りそうかな?

ポコ2号

支柱を使うなら、その上を通る分も必要だよ。掛ける形に沿って、ひもで測ってみようね。

幅は、支柱の上と裾を留める分まで見る

幅1mの畝でも、幅1mのシートで足りるとは限りません。山なりの支柱の上を通ると、その分だけ長さを使うからです。

先にひもを支柱に沿わせてみると、必要な幅が分かりやすくなります。左右の裾を地面で留める分も残して、そのひもの長さを測りましょう。

不織布の幅を支柱の曲面に沿って測り裾の余裕も取る図
支柱の高さだけでなく、地面で裾を固定する分も含めます。

直接ふんわり掛ける場合も、野菜のふくらみと裾を留める余裕が必要です。長さの方向は、畝や鉢を覆う分に、両端を閉じて固定する分を加えて考えます。

測った幅・長さに足りるものを選べば、買った後に「裾が届かない」と困りにくくなります。ここからは、少量から使いやすいものと、幅・長さに余裕があるものを見てみましょう。

少量から使いたい|ダイオ 軽がる不織布1.35m×5m

ダイオ 軽がる不織布 白1.35m×5mの商品画像
ダイオ 軽がる不織布 白1.35m×5m

「プランターの葉物に掛ける分があればいい」「短い畝に使いたい」。そんな方には、幅1.35m・長さ5mの軽がる不織布が候補です。10m巻きほどの長さはいらないときに、比べてみてください。

白い不織布を必要な長さに切って使います。光を通す資材で、メーカー公式店では透光率約90%と案内されています。これは光の通し方の目安で、暖かさを表す数字ではありません。

使い始めに知っておきたいのが、新品のときは水を通しにくい場合があることです。上から水をやっても土が濡れていなければ、めくって水をやりましょう。「掛けたまま水やりできると思っていた」という行き違いを避けられます。

ポコずからは、覆う範囲に1.35m幅で足りて、5mを使いやすい方におすすめします。先ほどのように支柱と裾の分まで測り、覆えることを確かめて選んでくださいね。

下のカードは白の1.35m×5mです。幅の違う商品と間違えず、送料も含めた金額を確認できます。

幅と使う量が必要なら|おてがる菜園用不織布1.8m×10m

おてがる菜園用不織布 1.8m×10mの商品画像
おてがる菜園用不織布 1.8m×10m

「背のある支柱に掛けるので、幅が欲しい」「いくつかの畝やプランターに分けて使いたい」。そんな方には、日光種苗で販売されている幅1.8m・長さ10mのおてがる菜園用不織布が候補です。

軽がる不織布の今回のサイズより、幅も長さもあります。どこに何mずつ使うかを考えておくと、残りも使いやすくなります。一方、小さな場所を一度覆うだけなら余るので、大きい方が必ず自分に合うわけではありません。

販売ページでは、掛けたまま散水できると案内されています。実際に使い始めたら、一度下の土も見て、水が届いているか確かめてくださいね。

1.35m幅では足りない方や、長さを分けて使う予定がある方に、ポコずがおすすめする候補です。 こちらも支柱と裾の分まで測り、必要な幅が1.8mに収まるかを確かめましょう。

下のカードは1.8m×10mです。支柱や裾を留めるものを別に用意する場合は、その費用も合わせて考えてください。

不織布で迷ったら、覆う幅と使う量で選ぼう

2つの違いが分かったら、自分が覆いたい範囲と使う量に照らしてみましょう。

自分の使い方に合うのは?候補
1.35m幅で覆えて、短い畝や少量に使いたい軽がる不織布1.35m×5m
1.35m幅では足りない、または複数箇所へ切り分けたいおてがる菜園用不織布1.8m×10m

少量で足りるなら軽がる、幅や使う量が必要ならおてがるが候補です。大きい方を選ぶことより、支柱と裾を含めて覆えるか、余りを持て余さないかを大切にしてくださいね。水やりは商品ごとの案内に合わせます。

掛けた後は、裾の固定と土の濡れ方を確認

不織布は軽いので、掛けただけでは風でめくれやすくなります。裾や両端を留め具や土などで押さえましょう。支柱や固定具を別に用意するなら、その費用も含めて選ぶと安心です。

水やりでは、シートの表面だけでなく土まで濡れたかを見ます。軽がるのように新品時に水を通しにくい場合は、めくって水をやれば大丈夫です。掛けたまま散水できる商品でも、最初は下の土を一度確かめると、その後のお世話がしやすくなります。

手持ちの不織布に大きな破れや劣化がなく、必要な範囲を覆えるなら、まずはそれを生かせるか見てみてください。毎回買い替える必要はありません。

鉢の周りを囲いたいなら|置き場所と開け方で選ぼう

プランターを小さな温室のように囲いたい方には、フレームと透明なカバーがセットになった商品が候補です。自分で支柱とシートを組み合わせずに、鉢を囲う形を作れます。

日差しを取り込んで中が暖まる一方、晴れた日は暑くなりすぎることもあります。水やりや換気のときに、どこをどう開けるかも選ぶポイントです。

ポコ3号

水やりのたびにカバーを持ち上げるのと、前だけ開けるのでは、使い勝手が違いそうだね。

ポコ2号

そうだね。置く場所に収まるかに加えて、毎日のお世話がしやすい方を選ぶといいよ。

奥行きを抑えて覆いたい|DAIMすっぽり保温カバー 大

DAIM すっぽり保温カバー 大の商品画像
DAIM すっぽり保温カバー 大

「鉢の周りを囲いたいけれど、置き場所の奥行きに余裕がない」。そんな方に見てほしいのが、DAIMすっぽり保温カバーの大サイズです。本体の奥行きは40cm。次のタカショーは50cmなので、まず置く場所との相性に違いがあります。

フレームを組み立て、プランターに上からかぶせて使います。どんなふうに扱うかは、下の画像を見るとイメージしやすいですよ。

DAIM|上からかぶせる構造
上からかぶせる構造と天面の換気孔。画像:DAIM公式販売店。

DAIMのカバーはポリエチレン製です。上には小さな換気孔があり、固定バンドをプランターの下へ通して本体を留めます。ただし、穴があるから晴れた日も閉じたままでよい、という意味ではありません。中の様子を見ながら使いましょう。

水やりや手入れで外すときは、固定バンドを確認してから扱います。前だけファスナーで開ける形ではないので、上からかぶせ外しする使い方が、自分にとって扱いやすいかを考えてみてください。

ここで、「奥行き40cmなら、うちの鉢も入るかな?」と思った方は、置く場所と鉢のサイズを分けて見てください。本体の外寸は置けるかを確かめる数字で、そのまま鉢が入る広さではありません。

カバーの外寸と実際に鉢を入れられる内側の違い
外側は置き場所、内側は鉢が入るかを見る寸法。実商品の図面ではない説明図です。

DAIM大の本体は幅75×奥行40×高さ60cm。対応する鉢は、ふちを含む外側が幅70×奥行39×高さ32cm以内です。鉢の底だけでなく、一番張り出したふちを測ってくださいね。

高さ32cm以内は鉢の条件です。鉢を置く面から葉先までの高さも確かめ、植物がつかえない余裕を取ります。表示だけで葉先まで収まるか分からないときは、鉢の寸法と設置面から葉先までの高さを販売店へ伝えて確認しましょう。

置き場所に奥行き40cmの本体が合い、かぶせる形で使いたい方に、ポコずがおすすめする候補です。 公式販売店では替えカバーのみの販売はないと案内されています。カバーを交換して使いたい方は、次のタカショーも比べてくださいね。

下のカードは「大」です。小サイズもあるため、購入先でもサイズ名を確認しましょう。

前を開けてお世話したい|タカショーGRH-22

タカショー ビニール温室 プランター用 GRH-22の商品画像
タカショー ビニール温室 プランター用 GRH-22

「水やりのたびに、全体を持ち上げるのは手間かも」「前から手を入れて、野菜の様子を見たい」。そんな方は、タカショーのプランター用ビニール温室GRH-22を比べてみてください。

タカショーのカバーは塩化ビニル樹脂製で、前面のファスナーを開けて巻き上げられます。鉢のお世話をするときに、どこから手を入れるかが分かりやすい形です。

タカショー|ファスナーの開閉
ファスナーの開閉部分。画像:タカショーの販売ページ(シリーズ共通説明)。

本体の奥行きは50cmなので、DAIM大の40cmより場所を使います。鉢が入るだけでなく、前を開けて自分が手を伸ばせる場所も必要です。

本体の外寸は約幅71×奥行50×高さ71cmですが、鉢を入れられる内側はこれより小さくなります。「鉢だけ入るか」ではなく、葉先まで無理なく収まるかを見てみましょう。

鉢のふちの外寸と地面から葉先までの高さを測る図
ふちの幅・奥行きと、置く面から葉先までの高さを測ります。葉がカバーに触れない余裕も残しましょう。

GRH-22の中に使える広さは幅68×奥行47cm、高さは手前54cm・奥68cmまでです。手前の方が低いので、葉が前へ張り出している場合も確かめてくださいね。ここでの高さは内側の広さで、DAIMの「鉢の高さ32cm以内」とは測る対象が違います。

専用の替えカバーGRH-22Cがあるのも、こちらを選ぶ理由の一つです。前面を開けてお世話することや、傷んだカバーを交換する選択肢を重視する方に、ポコずがおすすめします。

固定用のアンカーピン4本が付属しますが、コンクリートには刺せません。ベランダなどで使う方は、購入前に設置面に合う固定方法をメーカーや販売店へ確認してください。

下のカードはフレームも付く本体「GRH-22」です。初めて用意するときに、替えカバーだけの「GRH-22C」と間違えないようにしてくださいね。

カバーで迷ったら、置き場所とお世話の仕方で選ぼう

どちらも手持ちの鉢と葉先が収まるなら、毎日使うときに、どちらが扱いやすそうかを考えてみましょう。

自宅で重視したいこと候補
本体の奥行き40cmが置き場所に合い、上からかぶせる形で使いたいDAIMすっぽり保温カバー 大
奥行き50cmを確保でき、前を開けて水やりや手入れをしたいタカショーGRH-22

例えば、置く場所の奥行きに余裕がなければDAIM大が候補です。一方、前からこまめに手を入れたい方や、替えカバーを用意できる点を重視する方には、タカショーが候補になります。

どちらが暖かそうかだけでなく、鉢が入り、お世話を続けやすいかで選んでくださいね。材質や換気孔などの違いがあるため、透明な見た目だけで保温性が同じとは判断できません。どちらを選んでも、晴れた日中の中の様子は確認します。

晴れた日中は、必要に応じて開けて換気する

外が寒い日でも、日が当たる透明なカバーの中は温度が上がります。寒いから閉めたままでよい、と決めつけないことが大切です。

裾を開けて換気しているビニールトンネルの実写
空気を入れ替えている畑の例。紹介する完成品カバーの使用写真ではありません。

中の温度や野菜の様子を見ながら、製品の使い方に沿って開け閉めしましょう。日中ずっと外出していて様子を見にくい方は、温度管理を続けられるかも、購入前に考えておきたいですね。

カバーを開けて土へ水をやり、使い終わったら説明書に沿って固定します。DAIMはプランターの下を通す固定バンド、タカショーは土へ刺すアンカーピンという違いがあります。付属品を自宅の設置面で使えるかまで考えて選びましょう。

「うちで使いやすい」と思えるものを選ぼう

不織布なら、覆う範囲に足りる幅と使う量。フレーム付きなら、鉢と葉先が入り、毎日開け閉めしやすい形。自分が使う場面に合わせると、必要なものが見えてきます。

購入時は、商品代と送料に、別に必要な支柱や固定具の費用も合わせて見てください。

強風や積雪の予報があるときは、製品の説明に従って取り外しなどを判断してください。簡易カバーを置けば風や雪への備えが終わる、というものではありません。

ポコずポイント

自分の野菜に掛ける姿や、水やりをする様子が思い浮かべられましたか? 大きさが合い、「これならお世話しやすそう」と思えるものを選んでくださいね。

不織布の使い方と、秋冬野菜のお世話はこちら

掛け方をもう少し詳しく知りたい方や、育てている野菜のお世話を確かめたい方は、こちらも参考にしてくださいね。

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商品仕様・使い方の参考資料

仕様と販売情報は2026年9月12日に確認しました。価格・送料・在庫・替えカバーの取り扱いは変わるため、購入先の最新表示をご確認ください。

おかげさまで重版が決定しました!

家庭菜園で迷った時の1冊

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
家庭菜園は、 「ちゃんとやっているつもりなのに、うまくいかない」
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ポコずチャンネルの家庭菜園の本 表紙

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ポコずチャンネル(このサイトの運営者)が、実体験の失敗と成功をもとにまとめた家庭菜園の教科書です。初心者の方や狭い場所でも、安心して育てられるようトマト・ナス・ピーマン・ブロッコリーなど定番野菜・38種類を紹介しています。

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読んでくださったみなさん、応援してくださったみなさん、本当にありがとうございます。