大根を育ててみたいな…
畑がないけど大丈夫?
大根は、
畑でもプランターでも栽培できますよ!
畑でもプランターでも気軽に栽培できる、大根。
大根は、品種と種まき時期に気を付ければ一年中収穫できる、初心者の方でも育てやすい野菜の1つです。
そこで今回は、初めての方でも失敗しない大根栽培のコツを「種まき~収穫」まで、わかりやすく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
豆知識

大根栽培の最大のコツは、栽培地の気候や栽培時期などを考慮した品種を選ぶこと!トウ立ちしにくい春採り用、暑さに強い夏採り用、秋から冬にかけて収穫できる秋採り用など、季節に合わせた品種を選ぶことで1年中栽培できます。
お彼岸を過ぎてから種をまくと成功率がアップします。しかし、春先から夏場にかけては害虫の被害が多くなるもの…。初心者の方は秋から栽培することがおすすめです。
目指せ!太くて立派な大根!
大根栽培の土作り

大根は直根性で根が長く伸びます。そのため、プランターで育てる場合は、深型のタイプを用意しましょう。土は市販の培養土がおすすめで、培養土の袋をそのまま使って大根を育てることもできるんです。
大根を畑で栽培する場合の土壌酸度は、pH6.0から6.5。種まきの2週間前に苦土石灰で調整をしておきます。種まきの1週間前には、元肥を入れて畝を作ります。土の中に小石や土の塊があるとまっすぐな大根にならないので、事前に取り除いておきましょうね。
普段より念入りに土を耕して、
フカフカにしておくことが成功のコツですよ。
大根の種まきのポイント

大根は直根性で移植を嫌うため、畑やプランターに直接種をまいて育てていきます。
まき溝を作って種をまく「すじまき」は、たくさん育てて「小さい株も収穫しながら楽しみたい」と言う方に適した方法です。ただし、その分手間もかかって難易度も上がります。
初心者の方には、一定の間隔に種をまく「点まき」での栽培がおすすめです。少ない回数の間引きで済み、比較的失敗が少ない栽培方法なんですよ。
大根の発芽適温は15度から25度。
2日~3日ほどで発芽しますよ!
大根の種まき・点まき

土づくりを済ませた土を平らにならしたら、深さ1cm~1.5cm程度のくぼみ(まき穴)を作ります。畑の場合は25~30cm、プランターの場合は15~20cm程度を目安にまき穴を開けていきます。
次に、1か所に5~6粒ほどの種を、種と種が重ならないように撒いていきます。種まきが終わったら1cmほど土をかぶせ、手のひらで軽く押さえて種と土を密着させます。
その後、たっぷりと水やりをします。ただし、土の表面が流れて種が露出しないように、シャワー状で優しく与えることがポイントです。
発芽するまでは土が乾燥しないように、
小まめに水やりしてくださいね。
大根の間引き 1回目

大根の1回目の間引きにベストなタイミングは、双葉が完全に開いて本葉が1~2枚生えてきた頃。
1か所のまき穴に2~3本の芽を残すように、他はすべて抜き取っていきます。1回目の間引きの時には、「双葉が大きく形が揃っているもの」を残していくことが重要なポイントです。
双葉が不揃いなものは、
キレイな大根に育ちにくいんです…。
大根の間引き 2回目

2回目の間引きにベストなタイミングは、「本葉が5~6枚に成長した段階」。このタイミングで、それぞれのまき穴に苗が1本になるように、間引いていきます。
「葉っぱが真上に立ち上がっていてあまり開いていない」さらに、「明るめの緑色をしている」。こういった苗は、真っすぐで大きな大根に育つ可能性が高くなります。
間引きをする際は、苗の根元を手でしっかり押さえてからゆっくりと抜きます。苗が密集している場合は無理に引き抜かず、はさみを使って根元から切り取ることもおすすめです。
最後に残す苗が一番重要なんです!
大根栽培の大事な作業 土寄せ

白くて大きな大根を収穫するためには、土寄せが欠かせません。
1回目の土寄せは、1回目の間引きが終わった後に行います。風や雨で倒れてしまわないように、指先や小さなスコップでそっと土を寄せていきます。
2回目の土寄せも、2回目の間引きをしたタイミングです。株の周辺の土を軽くほぐして株元に寄せていきます。その後も、追肥と同時に株寄せをしていきます。大根に光が当たらないようすることで、白くきれいな大根を育てることができます。
ただし、葉っぱの付け根の部分を土で埋めてしまわないように注意してください。病気や腐敗の原因になってしまいますよ。
プランターの場合は、
新しく培養土を足して土寄せしてくださいね。
大根の追肥のタイミング

大根の追肥は、タイミングが重要です。1回目の追肥は、2回目の間引きが終わったタイミングで行います。さらに、根が太り始めて本葉が15枚~20枚程度になったころ、2回目の追肥をします。
畑の場合は1㎡あたり20~30g(大さじ2杯程度)の化成肥料を畝の端に沿ってまき、軽く土と混ぜてから株元に土を寄せていきます。また、プランターの場合、1株あたり3~5g(小さじ1杯程度)を、株から少し離れた鉢のフチ沿いにパラパラとまき、浅くほぐしてから土寄せをしていきます。
肥料を与えすぎると、
大きく育たない場合があるので注意です!
大根の水やり

種まき~発芽までは、常に土がしっとりしている状態をキープ。土の表面が乾いたらしっかりと水やりしてください。発芽後も、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。でも、常に土が湿りっぱなしだと苗立枯病などの病気になりやすいので、水のやりすぎには注意してくださいね。
最後に、根の肥大期は土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。ただし、この時期に極端な乾湿の差があると、大根の内部に空洞ができたり、ひび割れを起こす可能性が大きくなります。
成長の時期に合わせて、
水やりの方法も変えてくださいね。
大根の収穫

収穫適期は品種や栽培時期によって異なりますが、早生種なら約50日、中生種で約60日、晩生種では70~90日ほどが収穫の目安です。
地面から顔を出した根の部分が6~7cm程度、外側の葉っぱが垂れ下がって中心部の葉っぱが開いてきた頃が、収穫のベストなタイミングです。
スコップなどで周辺をかるくほぐしてから、
引き抜きましょう。
大根栽培の注意点 害虫対策

特に、春から秋にかけては害虫の被害が多くなります。防虫ネットや寒冷紗などでトンネル掛けをして害虫対策をしましょう。
冬の寒い時期であれば保温も兼ねて、透明なビニールトンネルで覆ってあげることもおすすめです。
秋植えの大根ならば、
害虫被害の心配が少なくてGood!
まとめ
「育てるのが難しそう」と感じがちな大根ですが、実は手順さえ押さえて育てればとても素直な野菜です。詳しいポイントは、こちらの動画でさらに詳しく説明していますのでご覧ください。今回ご紹介したポイントを意識するだけで、畑でもプランターでも美味しくて立派な大根を育てられます。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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