自分で育てたレタスを採って、サラダやサンドイッチに添えられたらうれしいですよね。
でも、初めてだと「うちのベランダでも育つかな?」「何をそろえて、どう始めればいい?」と迷うものです。
リーフレタスは、プランターでも育てられる野菜です。芽が出るところから楽しむなら種から、まずは植えて育ててみたいなら苗から。自分に合う始め方を選べますよ。
畑がないし、野菜を育てるのも初めてなんだけど、できるかな?
プランターから始められるよ。発芽のお世話が心配なら、苗を買って植える方法もあるんだ。準備から収穫まで、順番に見ていこう!
この記事では、育てる時期と必要な物、種・苗からの始め方、水やりや肥料、収穫までを紹介します。
リーフレタスは、プランターで始められる野菜
- 始める時期:春・秋の涼しい時期が基本。種袋や苗のラベルで、自分の地域の適期を確かめます。
- 始め方:発芽のお世話が心配なら苗から、芽が出るところから楽しむなら種から始められます。
- 育てる流れ:プランターと土を用意し、植え付け、水やり・肥料、収穫へと進みます。

リーフレタスは、玉レタスのように丸く葉を巻かず、葉が広がるタイプのレタスです。緑色のグリーンリーフや、葉先が赤っぽいサニーレタスなどがあります。
玉の形に育てる必要がないので、丸くならなくても心配ありません。葉が育ったら食べられる、家庭菜園で楽しみやすいレタスですよ。
まずは、自宅に日当たりと風通しのよい置き場所があるか見てみましょう。ベランダなら、葉が広がっても通り道をふさがず、水やりができる場所を選びます。
「置けそうな場所があるな」と思ったら、次は始める時期と、種・苗のどちらで育てるかを決めましょう。
育てる時期と、種・苗からの始め方を選ぼう
始めやすいのは、春・秋の涼しい時期
リーフレタスは涼しい気候を好みます。真夏の暑さが続く時期を避けると、発芽やその後のお世話がしやすくなります。
中間地の栽培時期の目安は、次のとおりです。
| 始め方 | 春 | 秋 |
|---|---|---|
| 種をまく | 2月中旬~4月上旬ごろ | 8月中旬~9月中旬ごろ |
| 苗を植える | 3月中旬~5月上旬ごろ | 9月中旬~10月中旬ごろ |
種まきと苗の植え付けでは、始める時期が違います。 寒冷地・暖地や品種でも変わるので、種袋や苗のラベルにある、自分の地域の栽培時期を優先してくださいね。
早春の種まきでは暖かい育苗場所や保温が必要になることがあります。秋も、日付だけで急がず暑さの残り方を見ます。発芽しやすい温度はおよそ15~20℃で、25℃以上では芽が出にくくなります。
まだ暑い時は地域の適期を待つか、涼しい場所で育苗します。発芽の管理が難しそうなら、苗を植える時期から始める方法もあります。
初めてなら苗から、芽から見守りたいなら種から
| こんなふうに始めたい | 選びやすい方法 |
|---|---|
| まずは1~2株を育てたい。発芽のお世話が心配 | 苗を買って植える |
| 芽が出るところから楽しみたい。複数の株を育てたい | 種をまいて苗を育てる |
どちらを選んでも、育った苗をプランターへ植え、その後のお世話を続ける流れは同じです。
まずは育てられるか試してみたいから、苗を2つ買ってみようかな。
いいね!育てる様子が分かってきたら、次は種から挑戦するのも楽しいよ。自分が始めやすい方を選ぼうね。
プランターと土、必要な道具をそろえよう
プランターの大きさ
まず2株をゆったり育てるなら、幅65cm・深さ20cm程度のプランターに、約30cmの間隔で植える方法があります。
これは一例です。葉が広がった時に混み合わないよう、品種の指定株間と容器の内寸を見て決めます。小さい苗でも、最初から詰め込まずに場所を残してくださいね。
底穴があり、水が抜ける容器を選びましょう。鉢底石などは、容器の説明に従って使います。
使う土
野菜用の培養土は、そのまま使い始められるので便利です。袋に「肥料入り」「元肥入り」などの表示があるかも見ておきます。
調整済みの土に、畑の土づくりと同じように苦土石灰や元肥を重ねて入れる必要はありません。追加する前に、使う土の袋の案内を確認しましょう。
土は容器の縁までいっぱいにせず、縁から2~3cmほど下を空けて入れます。水やりの水があふれず、土へしみ込むための空間です。
用意する道具
| 使う場面 | 用意する物 |
|---|---|
| どちらの始め方でも | 底穴のあるプランター、野菜用培養土、じょうろ、小さなスコップ |
| 苗から始める | リーフレタスの苗 |
| 種から始める | リーフレタスの種、育苗ポット、種まき用の土 |
| 葉が育って収穫する時 | 清潔なハサミ |
追肥用の肥料は、培養土の案内を見て必要な頃に用意します。植える時から、いろいろな肥料を入れなくて大丈夫ですよ。
置き場所は日当たりと風通しを基本にします。強い西日や残暑で葉がしおれる時は、午前中に日が当たり、午後の強い日差しを避けられる場所だと管理しやすくなります。
種・苗から、植え付けまで進めよう
自分の始め方に合うところから読んでください。どちらも、育った苗をプランターへ植える手順につながります。
- 苗を買った方:元気な苗を選ぶ → プランターへ植える
- 種を買った方:種をまいて苗を育てる → プランターへ植える
苗から始める人:元気な苗を選ぶ
苗は、本葉が4~5枚ほどあり、葉が元気で、茎が細く伸びすぎていないものを選びます。葉の裏も見て、虫が付いていないか確認しましょう。
発芽した時の小さな2枚の葉の後に、増えてくる葉を「本葉」といいます。苗を選ぶ時は、この葉の枚数を見ます。
植えられる大きさの苗を用意したら、どちらも共通:苗をプランターへ植えるへ進みます。
種から始める人:薄く土をかけて苗を育てる
ここでは、ポットで苗を育ててからプランターへ植える方法を紹介します。小さいうちはポットで置き場所を変えやすく、元気な苗を選んで植えられます。
- 育苗ポットへ種まき用の土を入れ、先に水を含ませる。
- 1ポットに2~3粒を、重ならないように置く。
- 種が隠れる程度に、細かな土を薄くかける。
- 種を流さないよう、細かなシャワーでやさしく水を与える。
- 発芽までは涼しい場所で、土の表面を乾かさないよう見守る。
レタスの種は、光を感じると発芽しやすい性質があります。深い穴へ埋めず、種が隠れる程度に薄く土をかけましょう。 湿り気は保ちますが、水がたまりっぱなしになる状態は避けます。

発芽したら、明るく風通しのよい場所へ移します。強い日差しへ急に出さず、朝の光から少しずつ慣らしましょう。
本葉が2~3枚ほどになったら、茎が極端に細いものや傷んだものを間引き、1ポットに元気な1本を残します。残す苗の根を動かしそうな時は、取り除く苗を株元からハサミで切る方法もあります。

芽が出ない、土のかけ方が心配という方は、レタスの種まき・発芽のコツで詳しい説明も確認できます。
どちらも共通:苗をプランターへ植える
種から育てた苗も、買った苗も、植え付けは同じです。苗の根に付いている土のかたまりを崩さず、元の土の高さで植えましょう。 この土のかたまりを「根鉢」といいます。
- 植える前に苗へ水を与え、ポットの土を湿らせる。
- プランターの土にも水を含ませ、根鉢が入る穴を作る。
- 苗をポットからそっと抜き、根鉢を崩さず穴へ置く。
- 根鉢の上面と、周りの土の高さをそろえる。
- 周りへ土を戻して軽く押さえ、やさしく水を与える。

倒れないように、葉の付け根まで深く埋めた方がいいのかな?
深く埋めると、株元が蒸れやすくなるんだ。根鉢の周りの土を軽く押さえて支えよう。中心の小さい葉は埋めないでね。
暑さが残る日は、涼しくなる夕方に植えると苗への負担を減らせます。
日々のお世話は、水やりと肥料が基本
水やりは、土の乾き方を見て決める
植えた後は、土の表面を見たり指で触れたりして、乾き始めていたら水を与えます。じょうろを株元の土へ向け、鉢底から水が流れるまでゆっくり与えましょう。

受け皿を使う場合は、たまった水を捨てます。土がずっとびしょびしょにならないよう、水が抜けるかも確認してくださいね。
葉へ勢いよく水を掛けると、泥がはねたり苗が倒れたりします。土へ静かに与えると、葉も汚れにくくなりますよ。
毎日水をあげるって決めておけば、忘れなくてよさそうだけど?
土の乾き方は、晴れた日と雨の日、暑い時と寒い時で変わるよ。毎日様子を見て、乾いた時に水をあげようね。
追肥の時期と与え方
肥料入りの培養土なら、植え付け直後から追肥を重ねる必要はありません。追加する頃になったら、野菜に使える肥料を用意します。
- いつ:培養土の袋にある「肥料が効く期間」「追肥の開始時期」を確認します。次に与えるまでの間隔は、肥料のラベルに合わせます。
- 量:液体肥料は野菜・鉢植え向けの倍率で水に薄めます。粒状肥料は、プランターの土量に合う量を量ります。
- 場所:液体肥料は株元の土へ。粒状肥料は株元へ山盛りにせず、周りへ分散させます。
濃い液をそのまま掛けたり、回数を増やしたりしないようにしましょう。葉色が薄い時は、肥料切れだけでなく、土が濡れっぱなしではないか、日が当たっているかも確認してくださいね。
水やりのついでに葉を確認
中心に新しい葉が増えているか、葉の裏に虫がいないか、時々のぞいてみましょう。毎日細かな作業を増やすより、育つ姿を見守る習慣があると変化に気づきやすくなります。
大きく育ったら、収穫を楽しもう

収穫の目安
種からなら約2か月、苗からなら約1か月が、収穫を確かめ始めるひとつの目安です。寒い時期はゆっくり育つので、日数がたっても葉が小さければ、もう少し待ちましょう。
外側の葉が十分大きく育ち、中心には新しい葉が伸びているかを見ます。使いたい大きさに育った葉から採ってみてくださいね。
採り方を選ぶ
サラダに添える分など、少しずつ使いたい時は、外側の大きな葉を採ります。一度に使いたい時や次の野菜へ植え替える時は、株元を清潔なハサミや包丁で切って、株ごと収穫する方法もあります。
少しずつ収穫するなら、中心の葉を残す
外側の大きな葉を「外葉」といいます。外葉を少しずつ採って、中心の新しい葉を残すと、その後も葉が育つのを楽しめます。これが「かき取り収穫」です。
- 外側の大きく育った葉を選ぶ。
- 株を引っ張らないよう、採る葉を軽く支える。
- その葉の付け根を、清潔なハサミで切るか、そっと折り取る。
- 中心の小さい葉と、これから育つ葉を十分残す。

一度に丸裸にせず、まず少量だけ採りましょう。葉が十分ある元気な株なら、外側から3~4枚程度がひとつの目安です。小さい株や育ちがゆっくりな株はそれより少なくし、次の葉が育つのを待ちます。
食べられるようになったら、大きい葉を全部採ってもいい?
葉を残しておくと、株が育つ力になるんだ。少しずつ楽しみたいなら、今日は使う分だけ。中心から新しい葉が伸びるのを待とうね!
採った葉はやさしく洗い、水気を切って早めに使いましょう。育ててきたレタスが食卓に並ぶのは、うれしい瞬間ですね♪
うまく育たない時は、ここを見よう
芽が出ない時
種袋の発芽の目安を確かめ、暑すぎたり寒すぎたりしないか、土を厚くかけていないか、土が乾ききっていないかを見ます。毎日掘って確かめず、まず種まきした環境を確認しましょう。
土のかけ方や発芽までの管理は、こちらで詳しく紹介しています。
レタスの種まきはいつ?土をかぶせすぎると発芽しない!9月に成功する5つのコツ【初心者向け】葉がしおれる時
土を触って、乾いているか確かめます。乾いていれば水やりをし、湿っているのに日差しが強い場合は、強い日差しを避けられる場所へ移して様子を見ましょう。
水を足し続ける前に、土が濡れっぱなしになっていないか、水が抜けているかも確認してくださいね。
葉に穴がある・虫が見える時
葉の表裏と株元を見て、見つけた虫を取り除きます。ナメクジは素手で触らず、道具を使いましょう。
予防には防虫ネットが役立ちます。掛けた後も、中へ虫が入っていないか葉を確認します。張り方に迷ったら、こちらを参考にしてくださいね。
秋冬野菜の防虫ネットはいつから?虫を入れない張り方と外す時期霜や強い寒風が心配な時
プランターを風の弱い場所へ移したり、不織布などで霜を避けたりします。寒い間は育ちもゆっくりになります。肥料を増やして急がせず、土が乾きにくくなっていないかも見ましょう。
不織布とビニールの違いや、容器に合うサイズを知りたい方はこちらへ。
家庭菜園の防寒カバー選び|不織布・ビニールの違いとサイズの決め方中心の茎が伸びてきた時
中心から花をつける茎が伸びることを「トウ立ち」といいます。暑さや日が長くなることなどが関わり、進むと葉が硬くなったり苦みが強くなったりします。
同じ株からいつまでも採ろうとせず、おいしく食べられるうちに収穫して片付けましょう。次は、その季節に合う品種と新しい培養土で始めると管理しやすくなります。
自分に合う始め方で、最初のレタス栽培を楽しもう
リーフレタスは、プランターで育て、採れたてを食卓へ添えられる野菜です。
- 自分の地域に合う時期を確かめ、種か苗を選ぶ。
- 容器と土を用意して、苗を植える。
- 土の乾き方を見て水やりし、必要な頃に肥料を補う。
- 葉が育ったら、使い方に合わせて収穫する。
まずは置き場所を見て、種袋や苗のラベルで育てる時期を確認してみましょう。準備ができたら、無理のない株数から始めてみてくださいね。
最初から全部覚えなくても大丈夫です。今するお世話を一つずつ進めながら、レタスが育つ姿と、初めて収穫する日を楽しみにしましょう♪
栽培の参考:カゴメ / カゴメ / KINCHO園芸 / ハイポネックス / タキイ / 日光種苗 / 農林水産省
























