ニンジンの育て方

ニンジンの間引き|大きく育てる3回のタイミングと残す苗の見分け方

ニンジン栽培で間引きをしないと大きく育たないことを伝えるアイキャッチ
ポコ妻

ニンジンの芽がたくさん出てきたよ。せっかく育ったのに、抜いちゃうのはもったいないな…。

ポコ夫

一度にたくさん抜かなくて大丈夫だよ。葉の育ちに合わせて、少しずつ間隔を広げていこう♪

こんにちは、ともです。

ニンジンの芽が立派に育ってくると、「そろそろ間引くのかな?」「どの苗を残せばいい?」「何cmくらい空けるの?」と迷いますよね。

ニンジンは、最初から大きく間隔を空けるのではなく、本葉の成長に合わせて3回に分けて間引くのがポイントです。

この記事では、3回のタイミングと株間、残す苗の見分け方、間引き前の準備から、作業後の追肥・土寄せまで分かりやすく解説します。

プランターで葉と茎が混み合って育ったニンジン
葉が混み合ってきたら、本葉の枚数を見て間引き時期を判断します。

まず結論|本葉を見ながら3回に分けて間引こう

まず結論
  • 1回目:本葉1~2枚
  • 2回目:本葉3~4枚
  • 3回目:本葉5~6枚
  • 残すのは、茎がまっすぐで葉色がよい、元気な苗
  • 間引く前に土を湿らせると、苗を抜きやすい
  • 品種ごとの最終株間は、種袋の表示を優先する

一般的な五寸ニンジンなどの短根系は、1~2cm→3~4cm→10~12cmへ少しずつ広げます。ミニ系は、1cm→2~3cm→6~8cmが動画で紹介している目安です。

ニンジンを3回に分けて間引く本葉の枚数と株間の目安
本葉1~2枚、3~4枚、5~6枚の3回に分け、少しずつ株間を広げます。

ニンジンの間引きは3回|タイミングと株間の目安

間引きは、種まきから何日たったかだけでなく、本葉の枚数を見て判断します。

回数葉の目安短根系ミニ系
1回目本葉1~2枚1~2cm1cm
2回目本葉3~4枚3~4cm2~3cm
3回目本葉5~6枚10~12cm6~8cm

ここでは、一般的な五寸ニンジンなどの短根系を中心に説明します。

品種や育て方によって、間引く回数や最終株間が違う場合があります。種袋に別の間隔が書かれている時は、そちらを優先してくださいね。

1回目|本葉1~2枚で、密集したところを軽く整える

1回目は、本葉が1~2枚になったころです。

短根系は1~2cm、ミニ系は約1cmを目安にします。この段階では、最初から広く空けすぎなくて大丈夫です。

同じ場所から重なって出ている苗や、極端に細い苗、倒れている苗を中心に間引き、隣の葉が触れ合う程度に残しましょう。

2回目|本葉3~4枚で、元気な苗をそろえる

2回目は、本葉が3~4枚になったころ。今回の動画で、実際に間引いている段階です。

短根系は3~4cm、ミニ系は2~3cmほどに広げます。

横から茎を見て、細くて弱いもの、葉が傷んでいるもの、隣の苗と強く重なっているものを1本ずつ減らしていきます。

一気に決めようとせず、1本抜くたびに間隔を見れば大丈夫です。

3回目|本葉5~6枚で、最終株間へ広げる

3回目は、本葉が5~6枚になったころです。

短根系は10~12cm、ミニ系は6~8cmを目安に、最終的に育てる苗を決めます。

「一番背が高い苗」だけで決めず、茎の太さ、葉色、虫食い、生育のバランスを一緒に見ましょう。

ポコずポイント

日数ではなく、本葉の枚数を見ながら、今の段階に合う株間へ整えていきましょう。

なぜ最初から10cm空けないの?ニンジンの「共育ち」

最終的に10cm前後まで広げるなら、最初から10cm間隔で種をまけばよいように感じますよね。

でも、ニンジンの幼苗は、葉が触れ合う程度の間隔で育て、成長に合わせて少しずつ間を広げる「共育ち」が向いています。

葉と茎が触れ合う間隔で育つニンジンの株元
最初は葉が触れ合う程度に残し、育ちに合わせて間隔を広げます。

最初は近い間隔で育て、本葉が増えるたびに間引きを繰り返します。こうすると、最初から広く空けすぎず、最後まで元気な苗を選びながら育てられます。

反対に、混み合ったまま間引かないと、光や水分、肥料、根が太る場所を奪い合い、ニンジンが大きくなりにくくなります。

覚え方は簡単です。

最初は近く、育ったら少しずつ広げる。

これが、大きなニンジンを育てる大事なコツです。

間引きの前に害虫を確認しよう

ニンジンの葉を見た時に、葉が軸だけになり「つんつるてん」になっている場所はありませんか?

その近くには、葉を食べる幼虫が隠れていることがあります。

動画で確認したのは、次のような害虫です。

  • ネキリムシ類:幼い苗の株元を食害する
  • キアゲハの幼虫:ニンジンの葉を食べる
  • キンウワバ類の幼虫:葉裏などに隠れて葉を食べる
ニンジンで確認したいネキリムシ類、キアゲハ、キンウワバ類の幼虫
葉や株元では、ネキリムシ類・キアゲハ・キンウワバ類も確認します。

葉の表だけでなく、葉裏、葉の付け根、株元、食べられた葉の近くを探してみてください。

ニンジンの葉の中に隠れた害虫の幼虫
葉が食べられていたら、葉裏や付け根まで探してみましょう。

数が少なければ、ピンセットや割り箸などで見つけた幼虫を取り除きます。

薬剤を使う場合は、「ニンジン」と対象害虫に登録がある商品を選び、使用時期・使用回数・希釈倍率などをラベルどおりに守りましょう。

ポコ妻

葉が食べられていたら、その近くを探してみればいいんだね!

ポコ夫

そうだよ♪葉裏や株元まで見ると、見つけやすくなるよ。

間引き前の準備|土を軽く湿らせよう

それでは、実際に間引いていきます。

土が乾いて固いまま苗を引くと、抜きにくいうえ、残したい苗の根まで一緒に動きやすくなります。

作業前に、水で土を軽く湿らせておきましょう。土がやわらかくなり、苗をスムーズに抜きやすくなります。

ニンジンの間引き前に土を湿らせて細い苗を探す手元
土を軽く湿らせ、細く弱い苗を1本ずつ探します。

手で抜いてもよいですが、苗が小さくてつかみにくい時は、ピンセットを使うと作業しやすいですよ。

どの苗を残す?元気でバランスのよい苗を選ぼう

間引きでは、抜く苗を探す前に、残したい苗を決めておくと失敗しにくくなります。

残したい苗

  • 茎がまっすぐで、極端に細くない
  • 葉色がよい
  • 本葉が素直に開いている
  • 生長点や葉に大きな虫食いがない
  • 周りと比べて、極端に大きすぎず小さすぎない

間引く候補

  • 茎が細く、ひょろひょろしている
  • 葉が黄ばんでいる、折れている
  • 葉の形が大きく乱れている
  • 強い虫食いや傷みがある
  • 隣の苗と根元が密着している
ニンジンの残す苗と間引く候補を比較した図
まっすぐで元気な苗を残し、細い・曲がる・傷んだ苗を候補にします。

一番大きな苗を機械的に残すのではなく、元気でバランスのよい苗を残すと覚えておきましょう。

残す苗を傷めにくい間引き方

残す苗が決まったら、次の順番で1本ずつ間引きます。

  1. 残す苗の株元を指で軽く押さえる
  2. 抜く苗を根元近くから持つ
  3. 周りの土と苗の動きを見ながら、ゆっくり抜く
  4. 1本抜くたびに、残した苗が傾いていないか確認する
残すニンジンの苗を押さえて隣の苗をピンセットで1本抜く方法
残す苗の株元を押さえ、隣の苗を1本ずつゆっくり抜きます。

水で土を湿らせておけば、毛抜きで毛を抜くようにスムーズに取れます。なんだか、はまってしまうかもしれません♪

ただし、数本をまとめて引いたり、残す苗まで動いているのに続けたりしないでください。

作業後に苗が傾いたら、細かい土を株元へ軽く寄せて安定させましょう。

間引いたニンジンの細い根を手に持って確認する様子
1本抜くたびに、細い根と残した苗の傾きを確認します。

間引いたニンジンもおいしく食べられる

せっかく育てた間引き菜を、そのまま捨ててしまうのはもったいないですよね。

若くて状態のよい葉は、よく洗って料理に使えます。

動画では、オリーブオイルと塩こしょうで炒め、炒り卵と合わせました。塩こしょうは少なめの方がおすすめです。

ニンジンの間引き菜を炒り卵と合わせた料理
若く状態のよい間引き菜は、卵と合わせても楽しめます。

セリのような少し癖のある味ですが、とってもおいしかったですよ。間引きも、家庭菜園ならではの収穫として楽しんでみてくださいね。

※病気や強い傷みがあるもの、薬剤の使用時期を確認できないものは、食べるのを避けましょう。

2回目の間引き後は追肥と土寄せ

今回の動画では、2回目の間引きが終わったタイミングで、雑草取り、追肥、土寄せも行いました。

追肥

まず、株の周りにある雑草を取ります。

動画のプランターでは、肥料をひと握りほど株の周りへまき、表面の土と軽くなじませました。

2回目の間引き後にニンジンのプランターへ追肥する様子
2回目の間引き後は、肥料の表示量を確認して追肥します。

肥料の種類や容器の大きさによって適量は変わります。初めて使う肥料は、袋にある「野菜」「追肥」「プランター」の欄を確認し、表示量を優先してください。

早く大きくしたいからと、一度にたくさん与える必要はありません。

土寄せ

間引き後は土が動き、残した苗の根元が弱くなっています。

周りの細かい土を株元へ軽く寄せ、苗がぐらつかないように支えましょう。葉の中心まで埋めず、根元をやさしく覆えば大丈夫です。

間引き後のニンジンの株元へ手で土を寄せる様子
間引きで動いた株元へ、細かい土をやさしく寄せます。
ニンジンの間引き後に土寄せする前と後を比較した図
露出した根元を土で覆い、苗がぐらつかない状態へ整えます。

ニンジンがさらに大きくなり、根の肩が土から見えてきた時も、周りの土を寄せておくと緑色になるのを防ぎやすくなります。

ポコずポイント

2回目の間引き後は、追肥と軽い土寄せまで一緒に行いましょう。

ニンジンの間引きでよくある質問

間引きが遅れて、葉がかなり混み合っています

一度に全部を整えようとせず、細く弱い苗から1本ずつ減らしてください。残す苗まで動く時は無理に引っ張らず、土を湿らせてから少しずつ進めます。

元気な苗同士が近い時は、どちらを残しますか?

茎の太さ、葉色、虫食いの有無を見て、全体の株間がそろう方を残します。一番背が高いという理由だけで決めなくても大丈夫です。

ピンセットがなくても間引けますか?

手でもできます。苗が小さくてつかみにくい時や、根元が密集している時にピンセットがあると便利です。

ミニニンジンも最終10~12cmにしますか?

動画では、ミニ系の最終株間は6~8cmが目安です。ただし品種によって違うため、種袋に書かれた最終株間を優先しましょう。

間引いた苗を別の場所へ植えられますか?

ニンジンは根をまっすぐ伸ばすため、植え替えで根を傷めると形が乱れやすくなります。基本は植え替えず、間引き菜として楽しむのがおすすめです。

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動画で間引きの手元を確認できます

この記事の内容は、動画でも確認できます。

混み合ったニンジンの様子、ピンセットで間引く手元、実際に見つけた害虫、追肥・土寄せまで、映像で一緒に見たい方はこちらをご覧ください。

間引く苗の見分け方やピンセットの手元は動画でも確認できます

YouTubeで見る

https://youtu.be/6h-BBq4XIdo

まとめ|本葉を見ながら、少しずつ間隔を広げよう

ニンジンを大きく育てるために、間引きはとても大切です。

  • 1回目は本葉1~2枚
  • 2回目は本葉3~4枚
  • 3回目は本葉5~6枚
  • 短根系は1~2cm→3~4cm→10~12cm
  • ミニ系は1cm→2~3cm→6~8cm
  • 土を湿らせ、細く弱い苗から1本ずつ間引く
  • 2回目の間引き後は、追肥と軽い土寄せも行う

最初から完璧にそろえなくても大丈夫です。今の本葉を確認し、残す苗を先に決めて、少しずつ作業してみてくださいね。

ポコずポイント

本葉の枚数と種袋の株間を確認しながら、元気なニンジンを残していきましょう。

おかげさまで重版が決定しました!

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ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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