石灰が、なぜ家庭菜園に必要なのか?それを!
- ①石灰をやる意味
- ②石灰の種類
- ③使用の目安
- ④使用上の注意点
に分けて解説していきます。
家庭菜園初心者の方にとっては「石灰」と聞くと、中級者向けで少し難しそう!と感じてしまいますが、分かりやすく解説していきます。
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まめ知識

今回は、石灰について詳しく解説したいと思います。
小学生の時に、校庭やグランドに線を引く時に使っている白い粉があるよね。
良く分かったね。あれが石灰だよ!
石灰と聞くと「少し難しそう」と感じてしまいますが、一度分かってしまえば難しいことではありません。
土作りの準備で、作物の成長が分かるくらい差が出ます。
家庭菜園をやってみたけど「上手に育たなかった」という方や、「もっと上達したい」という方は、参考になると思います♪
石灰をやる意味

まず、石灰をやる意味ですが、
よく言われているのが、石灰をやることによって土のPHを上げて、調整する役割があります。
ちなみにPHというのは、土の酸性の度合いを表す指標だと思ってください。
日本は雨が多い国なので、何も手入れをしていない土壌では酸性の雨でpHは酸性に傾いてしまいます。
多くの野菜は弱酸性の土壌を好みますので、アルカリの石灰で酸度を調整をしてから野菜を栽培するのが良い。と言われています。
PHの目安

ここで、PHの目安ですが、
- 5以下:酸性(野菜が育ちにくい)
- 5.5~6.5:弱酸性
- 7:中性
- 7以上:アルカリ性
に大きく分けられます。
ちなみに、作物を育てる時の最適のPH値は5.5~6.5と言われています。
育てる作物ごとに適切なPHは多少変わってきます。一概には言えませんが、大体の作物が5.5~6.5の弱酸性が最適と言われています。
石灰の成分はカルシウム

石灰を施す理由は、PHを調整・改善するというのが1番の理由なんだね。
そうだよ。それに石灰の成分はカルシウム(Ca)なんだよ!
このカルシウムは、植物の体内で養分を運ぶ役割や根を強くする効果もあるんだよ。
石灰の種類

石灰は、細かく分けると色々な種類がありますが、
今回は、家庭菜園で使いやすい3つの石灰
に絞ってご紹介していきます。
①消石灰(しょうせっかい)

消石灰は、アルカリ分を60%も含んでおり1番効果が強い石灰で、早く効くという特徴があります。
ただ、注意点として、効き目が強いので根を傷めやすく素手で触ると手が荒れてしまう事もあります。
ですので、
消石灰を使うときは、撒いてから苗を植え付けるまでに最低2週間は寝かせておく。というのがポイントです。
この消石灰は、効き目が強い代わりに取り扱いが非常に難しい石灰で、農家さんなどプロの方が多く使っています。
家庭菜園初心者の方は、次にご紹介する石灰を使うのがおすすめだよ💞
②苦土石灰(くどせっかい)

苦土石灰は、炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムが主成分で、比較的ゆっくりと効いていくのが特徴です。
苦土石灰は家庭菜園で一般的に多く使われていますが、注意点として、苦土石灰を撒いてから苗を植え付けるまで最低1週間は寝かせることが大切です。
苦土石灰の、苦土というのはマグネシウム成分のことで、
このマグネシウムは、植物が光合成をするための葉緑素を形成するのに必要な成分で、これが欠けてくると「下葉から黄色くなって枯れてきてしまう」という大事な栄養素です。
この苦土石灰は、土壌のPHを調整しながら植物に必要なマグネシウムを補給できてしまいます。
取り扱いも比較的簡単で、家庭菜園で使うのにはおすすめの石灰だよ💞
③有機石灰(ゆうきせっかい)

有機石灰は、カキ、カニ、ホタテなどの殻を使った有機質石灰のことで、アルカリ分を約45%含んでいて、
ゆっくりと効いていくのが特徴です。
この石灰の最大の特徴は、アルカリ分が少なめなので撒いたら、根を傷めずに直ぐに苗の植え付けができることです。
有機石灰は最近人気がある商品で、実は僕も使っている石灰です。
アルカリ分が少ないので、「苦土石灰よりも少し多い量を撒く必要がある」というデメリットもあるんだよ。
初心者の方には有機石灰がおすすめ

家庭菜園、初心者の方には有機石灰が1番おすすめです。
農家さんなどのように計画的に栽培計画を立てていれば、いついつに植え付けをするので「その2週間前には石灰を撒いておこう」となるのですが、
週末に、ホームセンターに行って気に入った苗を見つけたら「直ぐに植え付けたい」という方も多いと思います。
取り扱いも簡単で、直ぐに植え付けができるというのは初心者の方には使いやすい石灰だと思います。
石灰の使い方

使う石灰が決まったら、次は使い方について解説していきます!
消石灰の使い方
消石灰(しょうせっかい)は効き目が強いですので、
最低2週間前には土壌に施し、1㎡当たり、約100gほど撒いて土と混ぜ合わせて使います。
苦土石灰の使い方
次に苦土石灰(くどせっかい)。こちらは、最低1週間前には土壌に施し、1㎡当たり約150gほど撒いて土と混ぜ合わせて下さい。
有機石灰の使い方
最後に、有機石灰(ゆうきせっかい)ですが、植え付けたい時に、1㎡当たり150~300gほど撒いて土と混ぜ合わせて使います。
分量は、それぞれの石灰のパッケージを確認してから使うのが1番ですが、これらの分量を目安として覚えておいてください。
分量の目安
ちなみに!100gってどの位?
大人の人の手で、大盛一つかみで大体100gだよ。
一般的に、PHを0.5上げるのに必要な石灰の量は「苦土石灰」で、1㎡当たり100g~200gほど。と言われています。
問題点

ここで問題になってくるのが、
家の畑やプランターの土はいったいHPはいくつなんだ!という問題です。
家庭菜園をこれから始める。という方で「園芸用の培養土買ってきた」という方は、
すでに酸度調整がしてありますので、そもそも石灰は必要ないですし、
細かく言うと、それぞれの条件によって土のPHは違う!というのが本当の所です。
家の土のHPはいくつなんだ!

土壌のPHを調整するのに石灰が有効なのは分かったが、どの位石灰を撒けばいいのか分からない!
となってしまいます。
市販で土壌のPHを図れる物も売っていますが、
あくまで個人的な感想ですが、お求めやすいものだと「あまり正確に測れない」と感じました。
また、
農家さんは、土壌の成分を専門機関に分析してもらって撒く量を決めている。そうですが、、、
家庭菜園では、そこまではできないよね💦
オススメな方法

そこで、オススメなのが!
「春と秋の2回撒く」方法だよ💞
春から夏にかけて家庭菜園が楽しい時期になってきますが、
「春に植え付けをする前に1度」石灰を撒いて、
秋にも秋野菜を植え付けしたい。という方は、
もう一度、「秋の植え付け前に」石灰を撒く。というのがおススメです。
一年に1度じゃダメなの?と思う方もいると思いますが、
梅雨の時期に、雨が土壌をまた酸性に傾けてしまいますので「秋にも植え付けをしたい」という方は、秋にも石灰を施す。と言うのが良いと思います。
厳密に言うと、育てている地域や栽培環境などで変わってきますが、
このくらい大らかな気持ちで、家庭菜園を楽しむのも1つだと思います。
最後に注意点

「石灰が良い」と言って撒きすぎてしまうと、かえって悪影響が出てしまいます。
「元気に育てたい」と撒きすぎてしまうと、逆効果になってしまうから注意してね💞

また、
ジャガイモのように「石灰をあまりしない方が良い」と言われている野菜もありますので、
育てたい野菜があれば、1度調べてみるのも良いと思います。
このポコずブログでも「色々な野菜の育て方」をご紹介していきます♪
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どの石灰を買ったら良いのか分からない?と言う方は!
価格もお手頃で使いやすいこちらの石灰がおすすめです♪
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