ほうれん草の芽がそろって、少しずつ葉が増えてきましたね。
でも、苗がぎゅうぎゅうになってくると「もう間引く頃かな?」「どれを残せばいいの?」と迷いませんか。
せっかく育った苗を抜くのは、もったいなく感じますよね。
間引きは、残すほうれん草が育つ場所を作ってあげるお世話です。苗の姿と間隔を見ながら、混んだところから整えていきましょう。
この記事では、秋まきのほうれん草を中心に、間引きの目安、残す苗の選び方、作業の手順を紹介します。後半では、ポコずの「収穫しながら間引く楽しみ方」もお伝えします。
- 双葉が開いた頃は株間2~3cm、本葉2~3枚頃は5~7cmが基本の目安。
- 元気な苗を残し、近すぎるところを整理します。
- 抜くと隣の苗まで動くときは、無理に引かずハサミを使いましょう。
ほうれん草の間引き時期と株間の目安
種をまいてから何日たったか、忘れちゃった……。
葉の育ちでも判断できるよ。まずは、双葉と本葉を見てみようね。
双葉と本葉を見分けよう
ほうれん草の芽に最初に出る、細長い2枚の葉が「双葉」です。その間から新しく出てくる葉を「本葉」と呼びます。

本葉を数えるときは、最初の双葉を含めません。
ほうれん草の双葉はもともと細長いので、細いというだけで弱い苗だと思わなくて大丈夫ですよ。
1回目は、双葉が開いた頃に混んだところを整理
双葉が開き、芽が近くに集まっているところから間引きます。
株間の目安は2~3cmほど。まずは、苗が重なり合っているところを見つけてみましょう。
この時点で広い間隔が空いているところまで抜く必要はありません。同じ列でも、混んでいる場所と、まばらな場所を分けて見てくださいね。
2回目は、本葉2~3枚頃に株間を広げる
本葉が2~3枚になった頃、残す株の間隔を5~7cmほどへ広げます。
これは基本例なので、育てる品種の種袋に別の指定があれば、そちらを優先しましょう。

「株間」は、葉先どうしではなく、土から出ている茎の付け根どうしの間隔です。
最初に一か所だけ定規を当てて、どのくらいか覚えると作業しやすくなります。すべての株をきっちり測らなくても大丈夫です。

葉が育つ速さは、気温やまいた時期によって変わります。日数を締め切りにするより、今の葉の姿を目安にしてくださいね。
どの苗を残す?元気な苗の選び方
間引く苗を次々に探すより、先に「この苗を育てたい」と決めると迷いにくくなります。
残す苗は、次の3つを見て選びましょう。
- 葉が元気で、傷みが目立たない。
- 極端にひょろひょろと伸びず、株元がしっかりしている。
- 残したときに、隣の株との間隔が取れる。

小さすぎる苗や、傷みの目立つ苗から整理します。ただし、大きい苗だけを選べばよいわけではありません。大きくても茎が細く長く伸びている株は、周りの苗と比べてみてください。
同じくらい元気な苗が隣り合っていたら、周囲との間隔を取りやすい方を残すのが分かりやすい選び方です。

どっちも元気だと、抜くのがもったいないなあ。
そうだよね。でも、残した苗が葉を広げる場所も必要なんだ。少し育った間引き菜を楽しむ方法も、あとで紹介するね。
抜く前に、残す苗を決めておきましょう。
苗を傷めにくい間引きのやり方
残す苗の周りの土を支えて、1本ずつ
残す苗が決まったら、その周りの土を指で軽く押さえます。
もう一方の手で、間引く苗の根元近くを持ち、そっと引き抜きましょう。

葉をまとめてつかんで引くと、残したい苗まで持ち上がってしまうことがあります。1本ずつ、残す株が動かないかを見ながら進めるのがコツです。
隣の苗まで動くときは、地際で切る
根が絡んでいたり、苗が育って抜きづらくなったりしている場合は、無理に引っ張りません。
小さなハサミで、取り除く苗だけを地際で切る方法があります。

地際とは、茎が土から出ているところです。葉先を切るのではなく、取り除く株の根元へ刃を向けます。残す株の葉や茎を一緒に挟まないよう、切る場所が見える状態で行ってくださいね。
ハサミは汚れを落として使います。固い土から力任せに抜こうとするより、残す苗を動かさないことを優先しましょう。
間引いた後は株元・水やり・肥料を確認
ぐらついた株元へ土を軽く寄せる
間引いた後は、残した苗がぐらぐらしていないか見てみましょう。
根が浮いたところや株元が不安定なところへ、周りの柔らかい土を軽く寄せて落ち着かせます。

土をたくさん盛る必要はありません。中心から出てくる新しい葉を埋めないよう、株元を支えてあげましょう。
水は土の乾きを見て、肥料は使った土に合わせて
土が乾いていれば、苗を倒さないようやさしく水やりします。すでに湿っているときは、間引いたという理由だけで追加しなくて大丈夫です。
ほうれん草は、土がいつまでもぬれている状態が苦手です。プランターでは水が抜けているかも確認しましょう。
また、間引くたびに必ず追肥するわけではありません。
元肥入りの培養土を使った場合は、袋にある肥料の効く期間を見て、追肥が必要な時期に合わせます。畑でも、これまでに入れた肥料と株の育ちを確認してくださいね。
葉の色が薄かったら、すぐ肥料を足せばいい?
まずは土がぬれすぎていないか、株元が傷んでいないかも見よう。肥料だけが原因とは限らないんだよ。
苗が根元から倒れる、枯れてくるといった場合は、間引きだけで解決しようとせず、こちらも確認してみてください。
ほうれん草が発芽後に枯れるときの記事
ほうれん草が発芽後に枯れる原因は?水やり・間引き・立枯れを見分ける5つのポイント【初心者・プランター】ポコずの楽しみ方|収穫しながら間引く方法も
ここまでは、初心者さんが取り組みやすい一般的な間引きの目安を紹介しました。
そのうえで、家庭菜園なら「少しずつ収穫を楽しむ」という育て方もできます。
ポコずでは、初回に混んだところを整理した後、少し育った株を収穫しながら株間を広げる方法も取り入れています。

元気に育っている株で、混み具合を見ながら
この方法は、初回の間引きを済ませ、残す株が元気に育っているところで楽しみます。
一度にすべてを収穫するのではなく、食べたい分を少しずつ収穫しながら、残る株の間隔も整えていくイメージです。
ただし、混み合って細く弱っている苗を、食べられる大きさまで無理に待つ必要はありません。
葉が傷んだり、根元から倒れたりしている場合は、先に一般的な目安で整理し、土や株元の状態を確認しましょう。
迷うときは、まず前半の目安どおりに間引けば大丈夫。苗の様子を見ながら、楽しみ方を選んでくださいね。
間引き菜も、小さな収穫に
元気な間引き菜が取れたら、それも家庭菜園の楽しみです。
大きな束にならなくても、自分で育てた野菜を少し収穫できると嬉しいですよね。

ここでいう間引き収穫は、株ごと取り除いて間隔を広げる方法です。同じ株の外葉だけを摘む方法とは違います。傷んだ苗を整理したものは、食べる間引き菜と分けてくださいね。
ポコずのほうれん草づくりは、甘くて大きいほうれん草を育てる記事でも紹介しています。
初心者でもできる!甘くて大きいほうれん草の育て方と失敗しないコツ【家庭菜園・プランター】残す株の育ちを見ながら、小さな収穫も楽しんでいきましょう♪
ほうれん草の間引きでよく迷うこと
間引きが遅れてしまったら?
これから混んだところを整えましょう。
すでに本葉が育っているなら、今から1回目の狭い間隔にする必要はありません。現在の育ちに合う間隔を目安に、残す株を決めて作業します。
抜くと周りまで動く場合は、先ほど紹介したハサミの方法が役立ちます。
すでに間隔が空いていても、2回間引くの?
十分な間隔があれば、その部分は抜かなくて大丈夫です。
回数をこなすより、残る株の間隔を見ることが大切です。芽がまばらで困っている方は、ほうれん草の種まきと発芽のコツも参考にしてください。
ほうれん草の種まきはいつ?9月はまだ暑い?発芽しない原因と5つの対策【初心者向け】プランターも同じように間引いてよい?
すじまきしたほうれん草なら、株と株の間隔を整える考え方は同じです。プランター全体で1株だけにする、という意味ではありません。
ベビーリーフとして若いうちにまとめて収穫する場合や、大株に育てる品種は間隔が異なるため、種袋にある育て方に合わせましょう。
まとめ|苗を見ながら、少しずつ整えましょう
ほうれん草の間引きは、日数だけでなく、葉の育ちと混み具合を見ると取り組みやすくなります。
- 双葉が開いた頃に2~3cm、本葉2~3枚頃に5~7cmを目安にする。
- 元気な苗を先に選び、周囲との間隔を整える。
- 無理に引かず、最後に残す苗のぐらつきと土の湿りを確認する。
最初から完璧な等間隔にそろえなくても大丈夫です。まずは一か所、混んでいるところから見てみてくださいね。
残す苗に育つ場所を作って、元気なほうれん草を育てていきましょう♪
























