キャベツの苗を植えて、葉が少しずつ大きくなってきましたね。
そろそろ肥料を足したいけれど、「もう追肥していいのかな」「どこへ、どれくらいまけばいいのかな」と迷っていませんか。
追肥は、日数だけでなく葉の育ちも一緒に見ると、タイミングをつかみやすくなります。
この記事では、秋に苗を植えて秋冬に収穫するキャベツを中心に、追肥の目安と作業の順番を紹介します。畑とプランターで気をつけたい違いも、必要なところで確認していきましょう。
- 1回目は植え付け約3週間後を目安に、根付いて葉が増えているかを確認。
- 2回目は、中心の葉が立ち上がり、玉になる準備を始める頃。
- 肥料は茎から離してまき、土と浅く混ぜ、軽く土寄せします。
キャベツの追肥時期は、葉の育ちと植え付け日を目安に
植えてから何日たったか、はっきり覚えていないんだけど……。
葉がどんなふうに育っているかも見てみよう。日数は目安にして、今の株と比べればいいんだよ。
1回目は、根付いて新しい葉が増えた頃
1回目の追肥は、植え付けから約3週間後が一つの目安です。
本葉が10枚前後に増え、新しい葉が広がっているかを見てみましょう。

葉を一枚も間違えずに数える必要はありません。苗を植えたときより葉が増え、株がひと回り育ってきた姿と、植え付けからの日数を合わせて考えます。
植えたばかりでしおれている株や、土がずっとぬれて元気のない株へ、肥料を足せば元気になると考えるのは待ってくださいね。まずは根付きや水の状態を確認しましょう。
苗の植え付けそのものに不安がある方は、キャベツ苗の植え付けの記事も参考にしてください。
キャベツ苗はいつ植える?暑い時期に枯らさない植え付け5つのコツ【初心者向け】2回目は、中心の葉が立ち上がり始めた頃
外側の葉が広がってくると、中心の葉が立ち上がり、内側へ向くようになります。
この玉になる準備を始めた頃が、2回目の追肥を考える目安です。

中心の葉が巻いて玉になることを「結球」といいます。収穫できそうな固い玉になるまで待つのではなく、その前の葉の動きに注目してみましょう。
ここでは2回を基本例にしていますが、品種や使った元肥によって必要な回数は変わります。長く効く肥料を使っている場合は、決まった日になったからと機械的に追加せず、肥料袋の案内も確認してくださいね。
秋に種をまき、翌春に収穫する場合
この記事の「秋植え・秋冬どり」とは追肥の日程が異なります。秋まき春どりでは、春に新しい葉が動き出す時期などに合わせて管理します。苗ラベルや種袋にある作型を確認しましょう。
大きな玉を育てる準備は、外側の葉を育てること
食べるのは真ん中の玉なので、つい中心ばかり見てしまいますよね。
でも、玉を育てるためには、その周りに広がる外側の葉も大切です。
外側の葉は日光を受けて養分を作り、玉の成長を支えています。だから、玉ができてから肥料を増やすことだけを考えるより、その前に外側の葉をしっかり育てておくことが大事なんです。

玉ができる前に、外側の葉をしっかり育てておきましょう。
追肥に使う肥料と、量の目安
畑の基本例は、1㎡に約50g
ここでは、一般的な化成肥料「8-8-8」を使う畑の例を紹介します。袋にある8-8-8は、肥料の主な3成分の割合を示した数字です。
1回に与える量の目安は、畑1㎡当たり約50g。1m×1mの広さに、ひと握り程度が目安になります。
これは畑の広さに対する量で、キャベツ1株へ50gという意味ではありません。

最初に一度だけ量って、自分の手ではどのくらいになるか覚えると、次から作業しやすくなります。使いやすい小さなカップへ入れて、量の目印を付けておくのもよいですね。
肥料の粒や手の大きさによって量は変わるので、ひと握りは目安です。使う商品の表示を優先し、違う肥料や液体肥料へ同じ50gを当てはめないようにしましょう。
大きくしたいから、少し多めに入れた方がいいのかな?
多ければよいわけではないんだよ。先に使う分だけ取り分けておくと、まきすぎを防ぎやすいね。
プランターでは、袋の「追肥量」の単位を確認
プランターへ、畑の50gをそのまま入れることはしません。容器の土の量や植えてある株数、肥料の種類で必要な量が違うためです。
袋を見るときは、次の順で探すと分かりやすくなります。
- 「元肥」ではなく、育っている途中に与える「追肥」の欄。
- 「鉢・プランター」や、キャベツなど葉もの野菜の欄。
- 量が「1株分」なのか「容器全体の分」なのか。
1株分の表示なら植えてある株数に合わせ、容器全体の表示ならその量を株の数だけ重ねて与えないようにします。
元肥入りの培養土を使った方は、土の袋にある「肥料が効く期間」も最初に見ておきましょう。
追肥のやり方|まく場所から土寄せまで
使う量を用意したら、作業は「まく→浅く混ぜる→軽く土寄せ」の順です。
ここでは、マルチを張っていない畑での粒状肥料の使い方を説明します。
① 茎から離した土へまく
肥料は、キャベツの茎にぴったり付けず、周囲の土へ少しずつ分けてまきます。
初期の株なら茎から10~15cmほど離すことを目安に、茎や葉へ粒が触れない場所を選びましょう。

株が育った2回目は、根も外側へ広がっています。株と株の間や畝の肩など、外側の土へ分散させます。同じ茎際へ肥料を山盛りに重ねないことが大切です。
葉の付け根へ粒が入ってしまったら、やさしく払い落としてくださいね。
② 表面の土と浅く混ぜる
まいた場所の表面の土を、小さな手ぐわなどで浅くほぐし、肥料をなじませます。
ここで深い穴を掘る必要はありません。株の近くまで強く掘り返さず、根を傷めないよう浅く行いましょう。
③ 周囲の土を軽く寄せる
株がぐらつかないよう、周囲の柔らかい土を根元へ軽く寄せます。これが「土寄せ」です。
中心の芽や葉の付け根まで土で埋めず、株を支えるように整えましょう。肥料の粒を茎へ集める作業ではありません。

大きく育った株では、葉の下へ無理に道具を入れて深く耕さないようにしてくださいね。
プランターは、容器の縁寄りへ分けて
プランターでは、株と容器の縁の間にある土へ、用意した肥料を分散させます。一か所へ固めず、茎や葉から離して施しましょう。

根がいっぱいに広がった土を無理に掘り返さず、粒状肥料を土となじませる方法や、水やりは商品の案内に合わせます。土を足す場合も、容器の上までいっぱいにせず、水やりのための余裕を残してください。
追肥を迷ったときの確認ポイント
葉ばかり育つ・なかなか玉にならない
玉にならないと「肥料が足りないのかな」と心配になりますが、追肥を増やせば必ず巻くわけではありません。
まずは、次の3つを見てみましょう。
- 最後に肥料を与えたのはいつか。すでに多く与えていないか。
- 土が乾きすぎたり、いつまでもぬれていたりしないか。
- 中心の新しい葉が育っているか。虫に食べられていないか。

葉色が薄いという理由だけで、すぐ肥料不足とは決めません。土や根、害虫の影響も一緒に確認することで、今必要なお世話を選びやすくなります。
キャベツの虫食い対策の記事では、葉の穴やフンを見つけたときの確認方法を紹介しています。
キャベツの葉が虫食いだらけ!切る?復活できる?害虫の見分け方と今すぐできる5つの対策【初心者・プランター】追肥を忘れてしまった
忘れた分を取り戻そうとして、2回分を一度に与えないようにしましょう。
今の株が、葉を広げている段階なのか、すでに玉を作っている段階なのかを確認してから、肥料袋や苗ラベルの案内に合わせて次のお世話を決めます。
玉ができ始めてからの追肥
必要かどうかは、品種や育てる期間、これまでの施肥によって変わります。
収穫まで長くかかる品種では追加が必要な場合もありますが、全員に3回目が必要という意味ではありません。「結球後は絶対に禁止」とも決めつけず、苗ラベル・種袋と使っている肥料の案内に合わせましょう。
液体肥料を使いたい
野菜の追肥に使える液体肥料もあります。その場合は、その商品の薄め方と間隔を守ります。
粒状肥料を与えた直後に、さらに液肥も足すことを基本の手順にはしません。使った日をメモしておくと、肥料を重ねすぎるのを防ぎやすくなります。
肥料を足す前に、株の様子と前回のお世話を確認しましょう。
まとめ|株の育ちに合わせて追肥しよう
キャベツの追肥は、植え付けからの日数と葉の育ちを合わせて見るのがポイントです。
- 根付いて葉が増えた頃と、中心の葉が立ち上がる頃を確認。
- 肥料は使う範囲の量だけ取り分け、茎や葉から離して施す。
- 土と浅くなじませ、根を傷めないよう軽く土寄せする。
防虫ネットを開けて作業した方は、最後にすき間がないよう閉じておきましょう。せっかく育った葉を、虫から守ることも大切なお世話です。

まずは中心の葉をのぞいて、今のキャベツに合うお世話を進めていきましょう♪
























