11月中旬も過ぎたから、玉ねぎの植え付けシーズンになったわね
そうね。畑やプランターに苗を植える人も多いんじゃないかしら
玉ねぎはあまり手がかからないって聞いたから、もう安心よね。
ちょっとまって。実は玉ねぎは最初の育て方次第で失敗してしまうことがあるの。
玉ねぎはしっかり植え付けできればその後はあまりやることがない野菜です。
ですが、最初の大事なポイントにつまづいてしまうと「春に急に花芽がついてトウ立ちしてしまう」「小さな玉ねぎしか収穫できない」といった失敗をしてしまう可能性もあります。
玉ねぎ栽培でこうした失敗してしまう原因の多くは、ほんのちょっとした基本の勘違いから起こるものです。ポイントはたったの3つ。
逆に言えば、今回ご紹介するポイントさえ正しく押さえておけば、初心者の方でも大きくて甘い玉ねぎを収穫することができます。
今回は、玉ねぎ栽培でつまずきやすい3つのポイントについて、初心者の方にも分かるように丁寧に解説していきます。
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つまづきポイント①:根の弱い苗を選んでしまう

玉ねぎ栽培で一番最初につまずきやすいのが、苗選びです。
玉ねぎは秋に植えて根を張り、冬を越して春に葉っぱがグンッと増えます。その後に球がふくらみ成長していきます。
つまり、冬は葉っぱをモリモリ育てるよりも根をしっかりと張ることが大切ということです。
そしてそのために重要なのが、「苗選び」です。
「見た目がきれいだから」といって、細くて根が少ない苗を選んでしまうと、植え付け後に根がうまく張らず、萎れて枯れてしまうことがあります。
対策:白く長い根をもつ苗を選ぶ

選ぶポイントは、「根が白く、長く伸びているもの」。
たとえ苗の葉が少し曲がっていたり小さくても、根がしっかりしていれば問題ありません。
根が十分に張っていれば、寒さに負けず、春になってから一気に成長してくれます。
玉ねぎは根を切ってから植えると発根がよくなるの?

「玉ねぎは根を切ってから植えると発根がよくなる」という情報を見かけることがありますが、これは上級者向けの管理方法です。
根を切っても育つのは、土質や水の管理がきちんとできている場合に限られます。
初心者のうちは、根を切らずにそのまま植え付けたほうが失敗が少ないです。
つまづきポイント②:肥料のあげすぎ

2つめのつまづきポイントは、肥料の与え方です。
ついつい「たくさん肥料をあげれば立派に育つ」と思いがちですが、玉ねぎは肥料をやりすぎると逆効果になってしまうことも。
対策:肥料は控えめに、タイミングを見て追肥を
玉ねぎは、他の野菜に比べて肥料が少なくて大丈夫です。
目安として、元肥は1㎡あたり100g程度。夏野菜のトマトやナスよりもかなり少ない量です。
元肥の目的は冬を迎えるための必要な栄養を補うこと。玉ねぎは冬越しを前提として植え付けるので、冬前に肥料を与えすぎると成長しすぎてしまい、春にトウ立ちする確率が高くなります。

追肥(ついひ)は、2月頃の葉が増え始める時期がポイント。
冬を越して気温が上がると、玉ねぎは葉をぐんと伸ばします。このとき、成長の勢いを見ながら肥料を追加しましょう。株がしっかりしている場合は、追肥を控えめにしても大丈夫です。
肥料をやりすぎると、春先に「べと病」や「軟腐病」などの病気が発生しやすくなります。

葉が青々として順調に見えても、肥料を多く入れると病気の原因になるので注意が必要です。
品種による違いもチェック

早生(わせ)種と中生(なかて)・晩生(おくて)種の違いでもつ日のタイミングが異なります。
早生種の追肥:12月・2月・3月の3回の追肥でも大丈夫
中生・晩生種の追肥:株の状態を見ながら追肥を行う
葉が5枚以上あり、茎が1cm以上ある場合は、12月の追肥を省いても問題ありません。追肥は「多すぎない」ようにしましょう。

つまづきポイント③:水のやりすぎ

3つ目のつまづきポイントは、水のやりすぎです。
毎日水をあげないと枯れるのでは?と思いがちですが、玉ねぎは乾燥に強い野菜です。
根が呼吸をしながら伸びていくため、土が常に湿っていると根が酸欠状態になり、腐ってしまうことがあります。
冬の時期に水を与えすぎると、霜で土が浮いて根が切れてしまい、枯れる原因にもなります。
また、湿った状態が続くと「べと病」や「軟腐病」などの病気が発生しやすくなります。

対策:乾燥気味に管理する
植え付け直後はしっかり水を与えますが、その後は「雨がしばらく降らなかったら」水をやる程度で十分です。
冬場は乾燥気味のほうが根がしっかり育ち、病気にも強くなります。
プランター栽培の場合は、水はけの良い土を使い、底に鉢底石を入れて通気性を高めると効果的です。
まとめ:3つの間違いを防げば失敗しない

玉ねぎは、一度植えてしまえば比較的手のかからない野菜です。
しかし、今回ご紹介した3つのつまづきポイント
- 苗選び(白くて長い根の苗を選ぶ)
- 肥料をあげすぎない
- 水をあげすぎない
この3点を意識するだけで、玉ねぎ栽培の8割は成功します。
春には立派な玉ねぎが収穫できるように、つまづきポイントをしっかり会費していきましょう。
また、植え付けた後の管理もとても大切です。
定植後の詳しい手入れについては、関連動画【超重要!玉ねぎ栽培】定植後に必ずやって欲しい3つの管理ポイントもあわせてチェックしてみてくださいね。
玉ねぎ栽培は、コツをつかめば毎年どんどん上達していきます。
ぜひ今年は、失敗しない玉ねぎ作りに挑戦しましょう!
























