アスパラガスの育て方

【アスパラガスの冬の管理】太いアスパラを育てる3つのポイント!多年草を長く楽しむ育て方と冬越し対策|初心者・家庭菜園

初心者さん

スーパーで見るような太いアスパラガスって家庭菜園ではできなのかしら?

はると

アスパラガスは冬の管理次第で、太さや収穫量が変わるんだよ

初心者さん

そうなの?冬になると枯れたみたいになるから、特に何もしていなかったわ

アスパラガスは多年草で、いったん植えれば 10年近く収穫できる貴重な野菜です。

冬になると葉が茶色くなって枯れたように見えるため心配する人も多いですよね。でも安心してください。茶色くなるのはアスパラガスの正常な姿です。

アスパラガスは冬の間に栄養を蓄えます。

つまり、冬の管理を間違えると 翌春の芽が細くなったり、収穫量が激減することもあるということです。

冬は作業が少なくて楽な時期に思われがちですが、実は翌シーズンを左右する最重要期間になるんですね。

今回は、アスパラガスを太く育てるために押さえておきたい冬の管理方法を初心者さんにもわかりやすく3つに絞って解説します。

ポイントを押さえて、春に立派なアスパラガスの収穫を目指しましょう!


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知っておこう!アスパラガスは冬に栄養を蓄える

アスパラガスは一年草ではなく何年も育てて楽しめる多年草です。

一度植えると10年くらいは収穫を楽しめます

そのため冬の間は地上部を枯らして休眠に入り、根に栄養を蓄える準備期間に入ります。

アスパラガスの太い春芽が出る条件

春に出てくる芽は、急に生まれるわけではなく、前年に伸びた茎や葉っぱが光合成をして、栄養を根にためています。

つまり冬の間の貯金しだいで春に太いアスパラガスが収穫できる。というわけです。

太いアスパラガスにするには?

  • 適切な茎の刈り取りを行う
  • 冬の間に根をしっかりと肥大させる
  • 株が病気で傷まないように管理する

この3つのポイントを押さえて、冬の管理をしていきましょう

冬の管理のポイント① 茎の刈り取り

アスパラガスの地上部は秋口は青々と茂っていますが、気温が下がるにつれだんだんと葉が黄色くなり、最後には茶色くカラカラに枯れてしまいます。

この枯れた茎を放置すると、病原菌や害虫の越冬場所になるため、冬の間に必ず刈り取る作業が必要です。

枯れた茎はいつ切るの?手順は?

枯れた茎を刈り取るタイミングはとても重要です。

というのもまだ緑色が残っているうちに刈り取ってしまうと、光合成をおこなって根に送るはずの栄養が足りず、春に収穫できるアスパラガスが細くなってしまいます。

では、いつ刈り取ればいいのでしょうか?ポイントは色と乾燥です。

  • 茎と葉が完全に茶色になる
  • 触るとポキッと折れるほど乾燥している

茎と葉が茶色になり、しっかりと乾燥したら茎を刈り取るタイミングです。

刈り取りの手順やコツもご紹介しますね。

刈り取り手順

  1. 土をえぐらないように根本から 2〜3cm残してカット
  2. 鎌・ハサミは根を傷つけない角度で切る
  3. 切った茎は 畑の外で処分
     ※その場に置くと病原菌と害虫が残る

どうして茎を刈り取るの?

枯れた茎をそのままにしていて、雨に濡れると病原菌や害虫が増える原因になります。

そのほか、株の根元にある新しい芽の成長を邪魔してしまうことも。冬の間に刈り取ってあげることで春に成長を促すことができます。

  1. 病原菌の越冬を防ぐ
  2. 害虫(ヨトウムシ・ネキリムシ・アザミウマ等)が潜むのを防ぐ
  3. 新しい春芽の出るスペースを確保

この3点に注意して、冬のアスパラガスを管理していきます。

冬の管理のポイント 病気対策

茎の刈り取りは病害虫の予防になりますが、すでに病気になってしまったらどうすればいいのでしょうか。

冬のアスパラは静かにしているようで、病気の潜伏が起きやすい時期でもあります

実際に病気になったら、どう対処すればいいのか悩みますよね。

  • 株は思い切って処分してしまう?
  • それとも春に新しい芽がでてくるのでそのままにする?

正解は・・・思いっ切って処分する!

病気の株をそのままにしておくと、周囲まで病気が広がってしまいます。

春に出てくる芽の成長にも影響するので、処分してしまう方が良いでしょう。

アスパラガスのよくある病気と対処法

この時期に心配な病気は立ち枯れ病・株腐病・フザリウム菌の感染などです。

症状の見分け方

  • 茎が途中から黒くなる
  • 地際が溶けたように柔らかくなる
  • 春になっても新芽が出ない、出ても細い
正しい対処方法
  • 病気株は 根ごと抜いて畑外で処分
  • プランターは 土を完全に入れ替え
  • 刈り取りに使った道具は 消毒(アルコール/次亜塩素酸)
再発防止のポイント
  • 密植しない(風通し確保)
  • 刈り取り時期を守る
  • 株元の湿度を上げすぎない

病気の株の正しい対処法と再発防止のポイントを押さえておくと、いざというとき慌てなくて済みますよね。

冬の管理のポイント③ 置き肥と追肥の正しいタイミングを守る

アスパラに肥料を与える理由は、春の太い芽を伸ばすための養分補給です。

ただし、冬に過剰な追肥をすると逆効果になることもあります。

この時期の追肥は、栄養を与えるというよりも土の状態をリセットして育ててあげるというイメージがいいですね。

株の周りにうっすらと置き肥をして表面をふんわりと覆ってあげるのが良いでしょう。

冬の置き肥

冬の置き肥は堆肥であれば問題ありません。おすすめは牛糞堆肥パーク堆肥です。

置き肥のやり方

  • 量:片手ひとつかみ
  • 場所:株中心から半径30cm
  • 表面に置くだけにし、混ぜ込まない

さらに、もみ殻を薄く撒くと効果がアップします。

もみ殻は即効性はありませんが、土を固まりにくくし、通気性や水はけを整えてくれます。

土が少し隠れるくらいにうっすらと撒きましょう。

絶対にやってはいけないのがたい肥やもみ殻を掘り起こして土に混ぜ込むこと!

せっかく育っている根や、新芽を傷つけてしまいます。

冬のアスパラガスは触りすぎないくらいのお世話がちょうどいいと覚えておいてくださいね。

追肥のタイミング

追肥には適切なタイミングがあります。

芽が伸びてからの追肥は遅すぎます。芽出しの前、春先に追肥をしてあげるのが良いですね。

中間地なら2月下旬~3月上旬ごろが追肥のタイミングということですね。

追肥のNG行動

  • 12〜1月に肥料を効かせる
  • 量を増やしすぎる
  • 根元へ直に埋め込む

太いアスパラを収穫するためのコツ

アスパラガスは、植え付けから1~2年目までは収穫をせず育てる期間とされています。

3年目の春から少しずつ収穫を始めるのですが、何年か経つと芽が細くなってきたと感じることがあります。

そんな時は収穫を少し控えめにして株を休ませてあげましょう。

収穫を控えるときの判断基準

  • 鉛筆より太い芽 → 収穫
  • 細い芽 → 残して光合成させる → 根の力が強くなり翌年以降へつながる

コラム:アスパラガスにはオスとメスがある

実は、アスパラガスにはオスの株メスの株があります。

一般的にはオスの株の方が収穫量が多いと言われていますが、種をまいて育ててみないとオスの株なのかメスの株なのか分からないというのが難点です。

なんだか収穫量が少ないな?と思っていたら実はメスの株だったということがあるからです。

 メスの株は、夏を過ぎたあたりから赤い実を付けるので観察してみるといいですね。

まとめ

アスパラガスは冬の管理で翌年の収穫量と太さが決まることがお分かりいただけたかと思います。

冬にやることは3つだけ

  1. 枯れた茎の刈り取り
  2. 病気の株は取り除く
  3. 肥料はうっすらと置き配し、追肥は春前

3つのポイントを押さえて冬を乗り越え、春に太くておいしいアスパラガスを収穫しましょうね。

この記事を動画で見たい方はこちら!

https://youtu.be/1sAAWu6hcS0

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